春生が注文したウェディングドレスが届く。春生は小躍りするが、次の瞬間、分裂病特有の症状に襲われる。
　ある日、真鶴と祥子が春生の見舞いにくる。合唱団のテープや生徒達の寄せ書きの色紙が引き金になり、春生が心の奥に封印していた過去が蘇る。春生は長い眠りから覚めるように自分を取り戻す。
　冴子は春生が立ち直れるチャンスだと思い、春生に恭司とは兄妹でないことを打ち明ける。
　が、春生は衝撃のあまり、家からいなくなる。
　卓郎から連絡を受けた恭司は、春生を探し回り、思い出の海岸へ駆けつける。すると、海へ向かって歩いていく春生の姿が……。