第4回 2006年10月31日(火)放送 あらすじ

黄色い傘に降る涙

 テンジクネズミの解説を堀田(加藤浩次)に聞かせる輝明(草なぎ剛)は、自信がついてきたように見えた。反面、初めての給料が振り込まれても、仕事をしてお金がもらえることの関係性は今ひとつわかっていないらしい。初給料日の帰り道、輝明は都古(香里奈)のおごりでやきいもを食べる。
 里江(長山藍子)は、輝明の給料から葉書代や昼食・ジュース代と、必要なお金をそれぞれの封筒にしまった。残金をどうするか輝明に尋ねると、輝明は「これが欲しい」とロードバイクのカタログを見せた。亀田(浅野和之)が乗っているのと同じもので、60万円。里江は「ロードバイク」と書いた封筒を用意し、毎月5万円ずつ積み立てることに。そして幸太郎(須賀健太)は、毎月のこづかいから月300円ずつ輝明に返金することにする。輝明のおこづかい帳には「つみたて 300」と書き加えられた。
 一度は別れを口にした都古の部屋にやってきた河原(葛山信吾)は「冗談だろ」と本気にしない。「冗談じゃなかったら?」「都古がしたいようにすればいいよ」「…え?」。寂しさとイライラが募る都古は河原を帰してしまう。
 動物園での雑談で、ひょんなことから都古の両親が離婚していることを言う輝明。話の延長線上で古賀(小日向文世)がバツイチであることも判明し、本人の前で「バツイチ」と言ってしまった輝明。「空気読めよ」とこぼす三浦(田中圭)。だが、以前のような気まずさは薄れつつあった。
 輝明が動物園で働くことをどう思っているのか——。都古は古賀に尋ねるが、古賀は輝明の父親について逆質問。都古の話を聞くと「どこも同じようなもんだな」とつぶやいた。
 輝明と都古は帰り道でまたやきいも屋を見つけ、今度は輝明が買いに行くが、自分の分しかない。都古はしょうがないなと笑いながら、明日の休日に出かけようと輝明を誘う。河原がドライブに行こうと言っていた日だ。二人は海を見に行き、砂のトンネルを作り、ラーメン屋に寄った。そして翌日、都古は千晶(MEGUMI)と一緒に合コンへ。帰り道、河原のことを「ホントにズルい」と本音で言う千晶に、都古は答えられなかった。
 輝明は、恋愛ドラマを観て泣いているりな(本仮屋ユイカ)をチラと見るが、特に何も感じない様子で、「お湯の温度は、三十九度」と風呂に入る。輝明には、相手のことまで気が回らない特徴もあるのだ。だから、やきいもも、ラーメンを食べる割り箸も、いつも自分の分だけだった。
 ある日、都古は39度の高熱を出して仕事を休んだ。輝明の落ち着きがなくなる場面はあったものの、仕事が終わって暇な時間が長くなったことによる不安が原因だったことを、都古に電話した三浦は知る。帰宅した輝明から都古のことを聞いた里江は、都古を見舞い、一人暮らしを心配した。そんな里江が帰り、さんざん悩んだ都古は河原に電話し、「お願い、今日だけは、どうしても来て」と頼んだ。が、妻の両親に会うからと、河原の電話は切れてしまった。泣き崩れる都古…。
 その日の輝明の葉書は、「都古ちゃんへ 今日は動物園に仕事に行きました。都古ちゃんが、来ませんでした。三十九度でした」。

キャスト

大竹輝明 … 草なぎ 剛
松田都古 … 香里奈
大竹秀治 … 佐々木蔵之介
大竹りな … 本仮屋ユイカ
大石千晶 … MEGUMI
三浦広之 … 田中 圭
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堀田丈二 … 加藤浩次
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大竹真樹 … 森口瑤子
河原雅也 … 葛山信吾
大竹幸太郎 … 須賀健太
亀田達彦 … 浅野和之
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古賀年雄 … 小日向文世
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久保良介 … 大杉 漣
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大竹里江 … 長山藍子

スタッフ

■脚本
 橋部敦子

■演出
 三宅喜重(関西テレビ)

■アソシエイトプロデューサー
 石原 隆(フジテレビ)

■プロデューサー
 重松圭一(関西テレビ)
 岩田祐二(共同テレビ)

■音楽
 本間勇輔

■制作
 関西テレビ
 共同テレビ

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