僕の歩く道
約束と裏切り
飼育係として正式採用になった輝明(草なぎ剛)の動物園に、幸太郎(須賀健太)が遠足でやってきた。輝明の甥がいることを知った三浦(田中圭)は、気を利かせてテンジクネズミの説明をするよう輝明にうながすが、たくさんの視線にさらされた輝明は固まってしまう。「なんか変」とザワつく小学生達。結局、テンジクネズミの解説は三浦がする事になった。「慣れれば、できるようになるのかな」と聞く久保(大杉漣)に、「できると思います」と都古(香里奈)は答えたが、輝明は「失敗した」と繰り返すばかり。都古は、「うまくできた時は、ちょっとしたことでも、褒めてあげてください」と皆にお願いする。それは、子供の頃から失敗体験ばかりの輝明に必要なことだった。
帰宅した幸太郎は、遠足で味わった恥ずかしさを真樹(森口瑤子)に訴えたが、真樹は「早く塾の準備をしなさい」とピシリ。塾に送り出した後、真樹は秀治(佐々木蔵之介)を連れて、輝明のせいで幸太郎が嫌な思いをしたことを里江(長山藍子)に伝えに行き、二人の会話はどことなくギクシャクに。秀治は新聞を読むふりして黙ったままだ。
相変わらず固まってしまう輝明を、都古は夕食に招待する。メニューはもちろんチキンカレー。輝明をじっと見る千晶(MEGUMI)に「三秒以上、僕のことを見ないでください」と言う輝明は、さらに千晶の胸元を見ながら「大きい」とポツリ。驚きながらも「サンキュー」としか言えない千晶に、思ったままを口にしただけで深い意味はないからと都古はフォロー。それでもつい見てしまう千晶と、その視線を「一秒、二秒」とカウントする輝明の様子を、都古は笑って見ていた。
輝明の仕事が休みのある日、里江は真樹に誘われてスーパーへ。留守番の輝明が、里江と約束したとおりにシチュー用のにんじんを切っていると、幸太郎がやってきた。りな(本仮屋ユイカ)から聞いた、輝明はツール・ド・フランス歴代優勝者の名前を全部暗記しているという話を確かめたかったのだ。電話が鳴り、はたから聞けばちんぷんかんぷんに受け答えする輝明を見た幸太郎は、「やっぱ覚えてるわけないよな」と試す気も失せ「料理してるんですか?」と適当に話しかけた。輝明は「約束は、守らないといけません」と答えながら野菜を切り続ける。ふと思いついた幸太郎は、「…お金、持っている?」と切りだし、輝明から五千円をもらった上に、誰にも言わない約束をさせた。その日、輝明が書いた都古への葉書は、「都古ちゃんへ 今日は、仕事が休みでした。ニンジンとタマネギとジャガイモを切りました。電話に出ました」。幸太郎には一言も触れていない。
その後、昼食代が払えなくなった輝明はチキンの唐揚げをのせたポークカレーの代金を三浦に立て替えてもらった。そのことは三浦から都古に伝えられ、都古がさらに立て替える。「財布はあるけど、お金がない」と言う輝明を不思議に思った都古は、里江に報告しに行く。心当たりがない里江は、都古にお金を返して夕飯に誘い、秀治たちの家族も呼んだ。輝明のお金が話題に上がると、はっきりさせたほうがいいと考えた秀治は「輝明、こづかい帳、もっておいで」。そう、輝明はきちんとこづかい帳をつけているのだ。幸太郎と話した日も、「あげたお金、五千円」「残高、二百四十八円」と書いていた…。
帰宅した幸太郎は、遠足で味わった恥ずかしさを真樹(森口瑤子)に訴えたが、真樹は「早く塾の準備をしなさい」とピシリ。塾に送り出した後、真樹は秀治(佐々木蔵之介)を連れて、輝明のせいで幸太郎が嫌な思いをしたことを里江(長山藍子)に伝えに行き、二人の会話はどことなくギクシャクに。秀治は新聞を読むふりして黙ったままだ。
相変わらず固まってしまう輝明を、都古は夕食に招待する。メニューはもちろんチキンカレー。輝明をじっと見る千晶(MEGUMI)に「三秒以上、僕のことを見ないでください」と言う輝明は、さらに千晶の胸元を見ながら「大きい」とポツリ。驚きながらも「サンキュー」としか言えない千晶に、思ったままを口にしただけで深い意味はないからと都古はフォロー。それでもつい見てしまう千晶と、その視線を「一秒、二秒」とカウントする輝明の様子を、都古は笑って見ていた。
輝明の仕事が休みのある日、里江は真樹に誘われてスーパーへ。留守番の輝明が、里江と約束したとおりにシチュー用のにんじんを切っていると、幸太郎がやってきた。りな(本仮屋ユイカ)から聞いた、輝明はツール・ド・フランス歴代優勝者の名前を全部暗記しているという話を確かめたかったのだ。電話が鳴り、はたから聞けばちんぷんかんぷんに受け答えする輝明を見た幸太郎は、「やっぱ覚えてるわけないよな」と試す気も失せ「料理してるんですか?」と適当に話しかけた。輝明は「約束は、守らないといけません」と答えながら野菜を切り続ける。ふと思いついた幸太郎は、「…お金、持っている?」と切りだし、輝明から五千円をもらった上に、誰にも言わない約束をさせた。その日、輝明が書いた都古への葉書は、「都古ちゃんへ 今日は、仕事が休みでした。ニンジンとタマネギとジャガイモを切りました。電話に出ました」。幸太郎には一言も触れていない。
その後、昼食代が払えなくなった輝明はチキンの唐揚げをのせたポークカレーの代金を三浦に立て替えてもらった。そのことは三浦から都古に伝えられ、都古がさらに立て替える。「財布はあるけど、お金がない」と言う輝明を不思議に思った都古は、里江に報告しに行く。心当たりがない里江は、都古にお金を返して夕飯に誘い、秀治たちの家族も呼んだ。輝明のお金が話題に上がると、はっきりさせたほうがいいと考えた秀治は「輝明、こづかい帳、もっておいで」。そう、輝明はきちんとこづかい帳をつけているのだ。幸太郎と話した日も、「あげたお金、五千円」「残高、二百四十八円」と書いていた…。