鹿男あをによし
すべての鍵を握る女 第2幕のスタート!
小川孝信(玉木宏)は、「大和杯」の優勝プレート=“サンカク”を鹿に届けるが、あろうことか、それは“目”ではないと言われてしまう。どうやら、鼠にだまされたらしい。鹿が言うに、神無月(10月)になる少し前に、鼠が鹿と狐のところへやってきて、最近、人間たちの間で“目”の呼び方が“サンカク”に変わったと報告した。それで、鹿は小川に「“目”=“サンカク”と呼ばれるもの」と説明したが、それが、鼠が仕組んだトリックだったというのだ。
下宿に戻った小川は、鹿の反応を楽しみにしていた藤原道子(綾瀬はるか)にその話を聞かせ、“目”がなくては、鯰(ナマズ)を鎮めることはできないと投げやりに言う。やはり、自分の人生は肝心なところで失敗するようにできていると、小川は痛感する。
学校へやってきた小川は、堀田イト(多部未華子)が欠席していることに気づく。ところがほどなくして、堀田が入ってくる。小川の赴任の日と同じように、スタスタと無言のまま席に着く堀田。小川もあの日のように注意するが、堀田は顔色が悪くただならぬ様子だ。しかし、小川はそれを大して気にも留めず、“ひどい顔”と評し、早く教科書を出すように促す。すると、みるみるうちに堀田の顔が歪み、涙が頬を伝い落ちる。突然のことに小川は動揺するが、堀田の涙はとめどなくあふれ、ついに、教室を飛び出していく。小川は後を追うが、すぐに見失ってしまう。
堀田の一件は、自分が“ひどい顔”と言ったことが原因だと生徒に責められた小川は、藤原に報告するが、藤原はほかに事情があるのではと推測。そして、鹿の件を持ち出すと、もう1度鹿と話すべきだと促す。やれることはすべてやったし、何か行動を起こしても鼠に邪魔をされるだけだと、小川があきらめたように言うと、味方である狐に協力してもらえばいいと提案する。すると、どういうわけか小川は動揺する。それを見逃さなかった藤原が追求すると、小川は鹿からも狐の“使い番”に会うように言われていたことを明かす。狐の“使い番”は、“目”を鼠の“運び番”に手渡しているから、それが誰かを知っているというのだ。
それでは、狐の“使い番”は誰なのか——?鹿曰く、手がかりは3つあると言う。第1に、“使い番”は女性だと決まっている、第2に、その女性は京都の“狐のは”で小川に“目”を渡そうとしていた、最後にその女性は、“狐のは”で小川に会う以前に、小川の前に姿を現していたと言うのだ。
それを聞いた藤原は、京都女学館の長岡美栄(柴本幸)しかいないと断言。長岡に直接会って、狐の“使い番”かどうか確かめようと意気込むが、小川は賛同しない。
煮え切らない小川の態度にしびれを切らした藤原は、翌日、奈良公園へやって来ると、しゃべる鹿に向い歩きはじめ——。
下宿に戻った小川は、鹿の反応を楽しみにしていた藤原道子(綾瀬はるか)にその話を聞かせ、“目”がなくては、鯰(ナマズ)を鎮めることはできないと投げやりに言う。やはり、自分の人生は肝心なところで失敗するようにできていると、小川は痛感する。
学校へやってきた小川は、堀田イト(多部未華子)が欠席していることに気づく。ところがほどなくして、堀田が入ってくる。小川の赴任の日と同じように、スタスタと無言のまま席に着く堀田。小川もあの日のように注意するが、堀田は顔色が悪くただならぬ様子だ。しかし、小川はそれを大して気にも留めず、“ひどい顔”と評し、早く教科書を出すように促す。すると、みるみるうちに堀田の顔が歪み、涙が頬を伝い落ちる。突然のことに小川は動揺するが、堀田の涙はとめどなくあふれ、ついに、教室を飛び出していく。小川は後を追うが、すぐに見失ってしまう。
堀田の一件は、自分が“ひどい顔”と言ったことが原因だと生徒に責められた小川は、藤原に報告するが、藤原はほかに事情があるのではと推測。そして、鹿の件を持ち出すと、もう1度鹿と話すべきだと促す。やれることはすべてやったし、何か行動を起こしても鼠に邪魔をされるだけだと、小川があきらめたように言うと、味方である狐に協力してもらえばいいと提案する。すると、どういうわけか小川は動揺する。それを見逃さなかった藤原が追求すると、小川は鹿からも狐の“使い番”に会うように言われていたことを明かす。狐の“使い番”は、“目”を鼠の“運び番”に手渡しているから、それが誰かを知っているというのだ。
それでは、狐の“使い番”は誰なのか——?鹿曰く、手がかりは3つあると言う。第1に、“使い番”は女性だと決まっている、第2に、その女性は京都の“狐のは”で小川に“目”を渡そうとしていた、最後にその女性は、“狐のは”で小川に会う以前に、小川の前に姿を現していたと言うのだ。
それを聞いた藤原は、京都女学館の長岡美栄(柴本幸)しかいないと断言。長岡に直接会って、狐の“使い番”かどうか確かめようと意気込むが、小川は賛同しない。
煮え切らない小川の態度にしびれを切らした藤原は、翌日、奈良公園へやって来ると、しゃべる鹿に向い歩きはじめ——。