第4回 2008年2月7日(木)放送 あらすじ

帰れないふたり

 小川孝信(玉木宏)は、突然、剣道部に入部してきた堀田イト(多部未華子)の本心を知りたいと思うが、堀田は大和杯に勝ちたいからとしか説明しない。父親が剣道の道場を経営し、実は自身も剣道の巧者である堀田が稽古を見るようになり、剣道部にはかつてない活気があふれていた。それを見て、藤原道子(綾瀬はるか)は喜ぶが、小川は堀田が何かを企んでいるのではないか、と素直に歓迎できない。
 そんな折、小川は練習を見にきた福原重久(佐々木蔵之介)から、大和杯の試合では、開催校が好きなルールを選択する権利があるのだと聞く。剣道部においても、奈良女学館が通常の総当り戦ではなく勝ち抜き戦を選択しても構わないという。つまり、5人の競技者のうち4人が負けても、最後の1人が相手の5人を負かせば、勝てるというのだ。堀田の実力を見れば、勝機もあるとほのめかす福原。小川と藤原は、慌てて姉妹校へルール変更の連絡をしはじめる。
 修理中の“サンカク”を盗み出すことに失敗したものの、大和杯で勝てば堂々と優勝プレートである“サンカク”を手にできるチャンスが生まれた小川は、早速、そのことを鹿に報告に行く。ところが鹿は、これ以上の失敗は絶対に許されないと厳しい態度で小川を責める。すると、小川は鹿に頭を下げ、素直にこれまでの失敗を謝る。そんな小川と鹿のやりとりを、恐怖を感じながら藤原が見つめていて…。
 その後、職員室にいた小川と藤原のところへ、大阪女学館の剣道部顧問・南場勇三(宅間孝行)が駆け込んでくる。小川たちが決めた大和杯のルール変更を承諾できないというのだ。強豪の京都女学館に勝つために準備を進めてきたものを、いきなり勝ち抜き戦にされては困ると、大きな声で怒鳴り散らす南場。その勢いに押され、小川が総当り戦に戻そうと漏らすと、藤原がそれを拒否。ルールの選択権は開催校にあるのだからと、一歩も譲らない。いつになく強い口調の藤原に、南場は渋々ながら踵を返す。そのやりとりを見ていた学年主任・溝口昭夫(篠井英介)は、ルール変更をギリギリに通知したこと、小川が話を収めようとしているのにそれを台無しにしたと藤原を注意する。それを、教頭・小治田史明(児玉清)が何事か思案しながら見ていたが、やがて、教頭室へ戻っていく。
 そんな折、剣道部員が主将の佐倉雅代(藤井美菜)がケガをしたと言って飛び込んでくる。堀田との稽古中に足首をネンザしてしまったらしい。ひどく痛がる佐倉に、大和杯には出られないかもしれないと、思わず本音をもらす小川。すると佐倉は、絶対に出場すると、強い決意をのぞかせる。以前、大阪女学館の剣道部員から、大和杯を辞退すればいいと嫌味を言われたという佐倉は、自分たちは弱いので試合には負けるかもしれないがそれでも逃げたくないと真剣に言う。その言葉を聞き、小川の胸にもある思いがよぎり…。

キャスト

小川孝信 … 玉木 宏

藤原道子 … 綾瀬はるか

堀田イト … 多部未華子

長岡美栄 … 柴本 幸


溝口昭夫 … 篠井英介
前村さおり … キムラ緑子
名取良一 … 酒井敏也
福原房江 … 鷲尾真知子
大津 守 … 田山涼成

原 和歌子 … 川辺菜月
佐倉雅代 … 藤井美菜
吉野 綾 … 東 亜優
西尾京子 … 江頭由衣

南場勇三 … 宅間孝行

鹿 … 山寺宏一

福原重久 … 佐々木蔵之介

小治田史明 … 児玉 清

スタッフ

■原作
 万城目 学「鹿男あをによし」(幻冬舎刊)

■脚本
 相沢友子

■演出
 村上正典

■音楽
 佐橋俊彦

■制作
 フジテレビ
 共同テレビ

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