鹿男あをによし
奇跡が起きた!!~第一幕フィナーレ~
小川孝信(玉木宏)は、堀田イト(多部未華子)の活躍で剣道部が大阪女学館に勝ったことを誇らしく思い、続く強豪・京都女学館にも勝利しようと意欲を燃やす。藤原道子(綾瀬はるか)や福原重久(佐々木蔵之介)も、予想外の結果に喜びを隠せない。
小川は、京都の剣道部顧問・長岡美栄(柴本幸)といい試合にしようと誓い合う。そして、ついに「大和杯」を“サンカク”を賭けた戦いが始まる——。
学校創立から59連勝を誇る強豪の京都だけあって、京都1人目の先鋒に、奈良女学館は4人目の副将・佐倉雅代(藤井美菜)まで費やすという展開になる。しかも、佐倉はケガを押しての出場と、形勢は断然不利。しかし、堀田同様、「大和杯」を取りたいという強い思いが実を結び、佐倉は先鋒から1本を取る。
奈良はにわかに喜びに沸くが、佐倉はケガのため結局のところリタイアすることに。そうなると、京都に勝つには、大将の堀田が4人抜きをしなければならない。堀田の実力をしても、それは至難の業だ。喉から手が出るほど「大和杯」の優勝プレート=“サンカク”がほしい小川でさえ、どこかであきらめムードだった。そんな小川を、堀田が一喝。大和杯を取る、と強い口調で言うとコートへ進んでいく。
張りつめたような緊張感が漂うなか、堀田は竹刀を構えて京都2人目の次峰と向かい合う。そして、先方が様子見の姿勢を見せたその瞬間、前進した堀田が相手の小手を叩く。これを皮切りに、目にも留まらないほどの俊敏な動きで相手を打ち、堀田があっという間に勝利する。これには、小川も長岡も目を見張るしかない。そして、体格でもパワーでも勝る京都の3人目、4人目も苦戦はしたが堀田は打ち負かす。
その頃、剣道部の活躍を聞きつけた奈良の生徒たちが続々と体育館に集まりはじめていた。「奈良の1年生の大将が、3人を破ってついに京都の3年生の大将に挑むらしい」。そんな噂は、職員室にまで届き、教頭・小治田史明(児玉清)や普段、スポーツに興味を示さない学年主任・溝口昭夫(篠井英介)までもが体育館にやってくる。
そして、ついに大将戦がはじまる。京都の大将は、国体で準優勝したことがある猛者で防具の下からも余裕がうかがえる。一方の堀田は、さすがに疲れを見せはじめ吐く息も荒い。小川は祈るような気持ちで堀田を見つめ…。
小川は、京都の剣道部顧問・長岡美栄(柴本幸)といい試合にしようと誓い合う。そして、ついに「大和杯」を“サンカク”を賭けた戦いが始まる——。
学校創立から59連勝を誇る強豪の京都だけあって、京都1人目の先鋒に、奈良女学館は4人目の副将・佐倉雅代(藤井美菜)まで費やすという展開になる。しかも、佐倉はケガを押しての出場と、形勢は断然不利。しかし、堀田同様、「大和杯」を取りたいという強い思いが実を結び、佐倉は先鋒から1本を取る。
奈良はにわかに喜びに沸くが、佐倉はケガのため結局のところリタイアすることに。そうなると、京都に勝つには、大将の堀田が4人抜きをしなければならない。堀田の実力をしても、それは至難の業だ。喉から手が出るほど「大和杯」の優勝プレート=“サンカク”がほしい小川でさえ、どこかであきらめムードだった。そんな小川を、堀田が一喝。大和杯を取る、と強い口調で言うとコートへ進んでいく。
張りつめたような緊張感が漂うなか、堀田は竹刀を構えて京都2人目の次峰と向かい合う。そして、先方が様子見の姿勢を見せたその瞬間、前進した堀田が相手の小手を叩く。これを皮切りに、目にも留まらないほどの俊敏な動きで相手を打ち、堀田があっという間に勝利する。これには、小川も長岡も目を見張るしかない。そして、体格でもパワーでも勝る京都の3人目、4人目も苦戦はしたが堀田は打ち負かす。
その頃、剣道部の活躍を聞きつけた奈良の生徒たちが続々と体育館に集まりはじめていた。「奈良の1年生の大将が、3人を破ってついに京都の3年生の大将に挑むらしい」。そんな噂は、職員室にまで届き、教頭・小治田史明(児玉清)や普段、スポーツに興味を示さない学年主任・溝口昭夫(篠井英介)までもが体育館にやってくる。
そして、ついに大将戦がはじまる。京都の大将は、国体で準優勝したことがある猛者で防具の下からも余裕がうかがえる。一方の堀田は、さすがに疲れを見せはじめ吐く息も荒い。小川は祈るような気持ちで堀田を見つめ…。