第9回 2006年3月7日(火)放送 あらすじ

リストラ看護助手の勇気

 意識障害状態のまま、5年間も桜川病院に入院している白井(藤井章満)のケアを担当したあおい(石原さとみ)は、白井の妻・瑞江(山下容莉枝)の様子がどこかおかしいことに気付く。喉にタンを詰まらせた白井が吸引処置を受けているのを見ていた瑞江は、顔をしかめて病室から出て行ってしまったのだ。最近では、白井の病室に飾られていた花が枯れていることも多かった。あおいからその報告を受けた高樹(柳葉敏郎)は、瑞江と直接話すことにし、白井が入院した後、彼女がひとりで守り続けてきた白井生花店を訪ねることにする。
 同じころ、副院長に就任した田所(西村雅彦)は、新たな病院改革に着手していた。利益追求のため、長期入院患者を転院させるという方針を打ち出した田所が次に目をつけたのは、病院スタッフだった。そのやり玉に上がったのは、ミュージシャン志望の看護助手・北沢(小山慶一郎)。田所は、夢を言い訳にして気楽に過ごす若者が大嫌いだ、などと言い放つと、今月一杯で解雇する、と北沢に告げる。
 田所の処分に怒りが収まらないあおいは、桜川病院に残れるよう上司に頼んでみる、と北沢に話す。あおいは、北沢が自分と仲がいいことも解雇の原因のひとつではないか、と考えていた。しかし北沢は、何故か苛立ちを見せ、元々この仕事に興味はなかった、と言うと、白井だって治るかどうかわからないのだから何をしたって意味がない、などと続けた。それを聞いたあおいは、思わず北沢の頬を打ち、本当にそう思っているならもう患者に触るな、と北沢を怒鳴りつける。
 そんな中、あおいは、高樹とともに白井の店を訪ねる。が、店のシャッターは半分ほど降りており、そこには、今月で閉店する、という張り紙があった。高樹が瑞江に事情を尋ねると、店を閉めて父親の会社で働くことにした、と彼女は答える。生花店は夫の長年の夢だったが、見た目以上に重労働なこともあって、自分ひとりではこれ以上この仕事を続けていくことが出来ない、というのだ。そのとき、ふいに瑞江は、夫の意識が戻る可能性はあるのか、と高樹に問いかけた。回復する見込みもないのに、人工呼吸器をつけてただ生かしておくのは残酷だ、などと親類からも言われたのだという。高樹は、人工呼吸器は一度つけたら医師にも家族にも外すことは許されていない、と説明すると、希望を失わずに頑張りましょう、と瑞江を励ますが…。

キャスト

美空あおい(看護師・23歳) … 石原さとみ
高樹源太(内科医・42歳) … 柳葉敏郎
小峰響子(主任看護師・38歳) … 杉田かおる
江藤 誠(研修医・35歳) … 八嶋智人
北沢タケシ(看護助手・23歳) … 小山慶一郎(NEWS)
田所義男(内科主任・43歳) … 西村雅彦
泉田てる(総師長・47歳) … 片平なぎさ

ほか

スタッフ

■原作
 こしのりょう「Ns’あおい」(講談社『モーニング』連載中)

■脚本
 吉田智子

■企画
 金井卓也(フジテレビ)

■プロデューサー
 小椋久雄
 永井麗子(共同テレビ)

■演出
 土方政人
 都築淳一
 石川淳一

■音楽
 福島祐子
 澤野弘之

■制作
 フジテレビ
 共同テレビ

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