第8回 2006年2月28日(火)放送 あらすじ

患者か娘か、命の選択

 高樹(柳葉敏郎)のもとに、別居中の妻・美沙子(秋本奈緒美)と暮らしているひとり娘のミホ(森本更紗)からメールが届いた。そこには、北海道に引っ越すことになった、とだけ記されていた。驚いた高樹は、事情を聞くために美沙子のマンションを訪れた。が、そこで彼が目にしたのは、美沙子の交際相手・工藤(長棟嘉道)と楽しそうに話すミホの姿だった。
 あくる日、桜川病院では、経営体制の刷新を意味する人事発表があった。それを見たあおい(石原さとみ)や北沢(小山慶一郎)、キリコ(加藤貴子)たち病院スタッフは驚きを隠せない。なんと、次期副院長と目されていた内科部長の浜松(小野武彦)を差し置いて、田所(西村雅彦)が副院長に就任したのだ。それに伴い、副院長だった大倉(佐戸井けん太)は、院長付室長という肩書きになるらしい。
 田所は、早速、総師長の泉田(片平なぎさ)や高樹、浜松ら各科の医師たちを集め、今後の経営方針を発表した。それは、病状の好転が望めない患者や差額ベッド代が払えない患者を他の病院に転院させる、というものだった。入院3カ月を過ぎ、国からの入院診療報酬が減らされてしまう患者をいつまでも面倒見る必要はない、というのだ。泉田は、そんな田所の方針を強く支持する。一方、田所に異議を唱えた大倉は、離島の診療所への転勤を命じられていた。
 北沢や江藤(八嶋智人)たちと昼食に出かけたあおいは、田所の方針に納得がいかず、不満を爆発させる。江藤によれば、田所の副院長就任には、泉田の強い後押しがあったらしい。あおいには、今回のことに高樹が反対しなかったのも不満だった。その際、江藤は、高樹が離婚問題に直面しているらしいことを皆に話してしまう。
 夕方、高樹は美沙子を呼び出し、北海道に行く話を切り出す。北海道に引っ越すのは、やはり美沙子の交際相手の工藤が急に転勤になったためだった。高樹は、ミホに会って彼女の気持ちを確かめたいと主張した。しかし美沙子は、今まで仕事を理由にミホとの約束を破り続けてきた高樹を非難し、あなたに期待していることは何もないと言い残して立ち去ってしまう。
 数日後、高樹が5年間ずっと診てきた意識障害患者・白井(藤井章満)が転院対象に指定される。それを知ったあおいは、何とかならないのか、と高樹に迫った。が、高樹は苛立ちを顕わにしながらも、何かを得るためには何かを捨てなければならない、と吐き捨てる。
 一方、子宮筋腫の手術を終え入院中だった小峰(杉田かおる)は、退院の準備をしていた。あおいから今回の一件を聞いた小峰は、高樹にとって白井は特別な患者だと言うと、5年前の出来事を話し始める。

キャスト

美空あおい(看護師・23歳) … 石原さとみ
高樹源太(内科医・42歳) … 柳葉敏郎
小峰響子(主任看護師・38歳) … 杉田かおる
江藤 誠(研修医・35歳) … 八嶋智人
北沢タケシ(看護助手・23歳) … 小山慶一郎(NEWS)
田所義男(内科主任・43歳) … 西村雅彦
泉田てる(総師長・47歳) … 片平なぎさ

ほか

スタッフ

■原作
 こしのりょう「Ns’あおい」(講談社『モーニング』連載中)

■脚本
 吉田智子

■企画
 金井卓也(フジテレビ)

■プロデューサー
 小椋久雄
 永井麗子(共同テレビ)

■演出
 土方政人
 都築淳一
 石川淳一

■音楽
 福島祐子
 澤野弘之

■制作
 フジテレビ
 共同テレビ

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