第10回 2006年3月14日(火)放送 あらすじ

桜・前編~2つの死

 あおい(石原さとみ)が桜川病院で働き始めてから3カ月が過ぎようとしていた。そんなある日、あおいが落としたネームプレートを拾った総師長の泉田(片平なぎさ)は、そのプレートの裏に赤いお守りが入っていることに気づく。それは、病に倒れ、この世を去ったあおいの母(大塚良重)の形見だった。
 朝の申し送りで、内科師長の緑川(高橋ひとみ)は、来週、栃木県で行われる看護研修会に、内科病棟からもひとり手伝いに行かせる、と皆に伝える。その研修会では、泉田の講演も行われることになっているのだという。するとそこに、入院患者の亀田(六角精児)が慌てて駆け込んできた。同室の吾郎(平賀雅臣)がいきなり吐血したのだという。
 研修医の江藤(八嶋智人)は、消化器が専門の田所(西村雅彦)を呼ぶよう看護師の久美(大村美樹)に指示すると、あおいや小峰(杉田かおる)らとともに吾郎を処置室に運ぶ。吾郎は、食道静脈瘤が破裂し、危険な状態だった。本院である清天総合病院に出かけて留守にしていた田所に代わって駆けつけた高樹(柳葉敏郎)は、江藤をサポートしながら、懸命に吾郎の処置に当たる。
 同じころ、清天総合病院では、田所と泉田が清天グループの理事たちとの会議に臨んでいた。理事たちは、短期間で飛躍的に業績を伸ばした田所の経営手腕を高く評価していた。その席で泉田は、自ら起案した新病棟設立プランの件を切り出す。すると田所は、すでに理事会に提出済みだった泉田のプランを全面撤回する、と突然言い出し、改定案を提示する。田所が作ったその改定案とは、新病棟を高所得者や法人を対象にした人間ドック専用病棟にするというものだった。
 吾郎は、江藤や高樹たちの処置のおかげで何とか落ち着きを取り戻したものの、依然、予断を許さない状態が続いていた。高樹は、これ以上の治療は吾郎に大きな負担を負わせることになる、とあおいたちに告げる。しかし田所は、諦めずに出来るだけの延命治療をするよう江藤に指示していた。
 一方、泉田は、看護研修会に同行する看護師に、あおいを指名するが…。

キャスト

美空あおい(看護師・23歳) … 石原さとみ
高樹源太(内科医・42歳) … 柳葉敏郎
小峰響子(主任看護師・38歳) … 杉田かおる
江藤 誠(研修医・35歳) … 八嶋智人
北沢タケシ(看護助手・23歳) … 小山慶一郎(NEWS)
田所義男(内科主任・43歳) … 西村雅彦
泉田てる(総師長・47歳) … 片平なぎさ

ほか

スタッフ

■原作
 こしのりょう「Ns’あおい」(講談社『モーニング』連載中)

■脚本
 吉田智子

■企画
 金井卓也(フジテレビ)

■プロデューサー
 小椋久雄
 永井麗子(共同テレビ)

■演出
 土方政人
 都築淳一
 石川淳一

■音楽
 福島祐子
 澤野弘之

■制作
 フジテレビ
 共同テレビ

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