第11回 2006年3月21日(火)放送 あらすじ

桜・後編~君がいるからがんばれる

 あおい(石原さとみ)は、泉田(片平なぎさ)の指名を受けて、栃木で行われた看護研修会に同行した。研修会を終えたあおいたちは、桜川病院の車で帰路に着いた。ところがその途中、突然、泉田が体調の異変を訴えて苦しみだす。泉田は、右手足の麻痺と激しい頭痛に襲われていた。脳出血の可能性があることを察したあおいは、桜川病院に連絡を入れて高樹(柳葉敏郎)に状況を報告すると、近くの病院を目指した。が、折からの雨のせいで車が脱輪してしまい、あおいたちは身動きが取れなくなってしまう。あおいは、ただちに救急車の出動要請をするが、到着するまで30分近くかかるという。そのとき、泉田が吐瀉物を喉に詰まらせ、呼吸停止に陥る。
 桜川病院では、高樹や小峰(杉田かおる)、江藤(八嶋智人)らが対応策を検討していた。しかし、この状況で泉田を救うためには、あおいに気管挿管をさせるしかなかった。そこにやってきた田所(西村雅彦)は、看護師の挿管は許されていないのだから救急車の到着を待つのが懸命だ、と皆に告げた。しかしあおいは、挿管をやらせてほしい、と主張する。高樹は、一瞬躊躇するが、自分が責任を取る、と田所に告げると、あおいに気管挿管を命じる。
 あおいは、工具のレンチやハンガーなどを用意し、慎重に泉田の挿管処置を開始。何とか呼吸の確保に成功したあおいは、救急車が到着するまで補助呼吸を続けた。搬入先の病院で緊急手術を受けた泉田は、一命をとりとめる。心配されていた挿管による合併症などもなかった。
 それから数日後、清天総合病院では、今回の一件に関して、医療倫理委員会による査問会が行われる。田所は、浜松(小野武彦)に指示し、あおいが独断で挿管を行ったという報告書を提出させていた。田所は、過去にも同様の違法行為を起こしているあおいに、免許剥奪を含む厳しい処分を下すよう進言した。すると高樹は、あおいは医師である自分の指示に従っただけだ、と主張する。
 高樹のことを聞いたあおいは、田所に頭を下げ、倫理委員会で釈明させて欲しいと願い出る。そんな彼女に田所は、君のせいでひとりの優秀な医者が医療のチャンスを奪われ、この先、彼が救うはずだった多くの命が失われる、と言い放ち…。

キャスト

美空あおい(看護師・23歳) … 石原さとみ
高樹源太(内科医・42歳) … 柳葉敏郎
小峰響子(主任看護師・38歳) … 杉田かおる
江藤 誠(研修医・35歳) … 八嶋智人
北沢タケシ(看護助手・23歳) … 小山慶一郎(NEWS)
田所義男(内科主任・43歳) … 西村雅彦
泉田てる(総師長・47歳) … 片平なぎさ

ほか

スタッフ

■原作
 こしのりょう「Ns’あおい」(講談社『モーニング』連載中)

■脚本
 吉田智子

■企画
 金井卓也(フジテレビ)

■プロデューサー
 小椋久雄
 永井麗子(共同テレビ)

■演出
 土方政人
 都築淳一
 石川淳一

■音楽
 福島祐子
 澤野弘之

■制作
 フジテレビ
 共同テレビ

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