第40回 2011年5月7日(土)放送 あらすじ

棄霊島

2011年5月6日 棄霊島 第一夜「軍艦島最後の赤ちゃん」
フジテレビの金曜プレステージの人気シリーズで、ルポライターの浅見光彦が日本各地で起こる難事件を解決する浅見光彦シリーズの第40弾を記念して、長崎県の軍艦島(正式名称:端島)を舞台にした「棄霊島」という作品を5月6日(金)<金曜プレステージ 午後9時~10時52分>、7日(土) <土曜プレミアム 午後9時~11時10分>の二夜連続で放送する。
フジテレビでは第1弾『伊香保殺人事件』(1995年12月8日放送)から第14弾『黄金の石橋』(2002年4月12日)まで初代・浅見光彦を榎木孝明が演じ、第15弾『金沢殺人事件』(2003年2月28日)から2代目として、中村俊介が浅見光彦を演じている。
浅見光彦シリーズは『赤い霊柩車』と並ぶフジテレビを代表する2時間ドラマで、今年1月14日放送の第39弾『遺骨』までの39本で安定した人気を誇っている。2008年には1月11日、18日、25日と三週連続で浅見伝説三部作(『耳なし芳一からの手紙』『熊野古道殺人事件』『天河伝説殺人事件』)を放送した。浅見光彦シリーズを二夜連続で放送するのは初の試みとなる。そして、今回の浅見光彦シリーズ第40弾『棄霊島』は、原作者の内田康夫が昨年(2010年)12月に作家生活30周年を迎えた記念作品となる。
「軍艦島」は長崎半島から西に約4.5km、三菱石炭鉱業の主力炭鉱があった高島から南西に約2.5km、長崎港から南西に約19kmの沖合いに位置する「端島」が正式名称。「軍艦島」は南北に約480m、東西に約160m、周囲約1200m、面積63000平方メートルという小さな海底炭鉱の島で、塀が島全体を囲い、高層鉄筋アパートが立ち並ぶその外観が軍艦「土佐」に似ていることから「軍艦島」と呼ばれるようになった。
1974年1月に閉山した後、同年4月に無人島になった。2009年4月より観光客の上陸が可能となり、テレビの取材も入っているが、今回のようなテレビドラマの撮影が行われたのは上陸が可能になってからは浅見光彦シリーズ第40弾『棄霊島』が初めてである。
昨年の12月半ばにクランクインし、「軍艦島」だけでなく、長崎市や平戸、浜名湖、長野、関東近郊など日本各地で収録が行われ、1月下旬にクランクアップした。今回のヒロインとして、南野陽子が平戸の高校教師、篠原雅子を演じる。南野は、榎木孝明が浅見光彦を演じた1996年11月22日放送の第3弾『唐津佐用姫伝説殺人事件』にも出演しており、浅見光彦シリーズ2度目の出演となる。

2011年5月7日 棄霊島 第二夜「さらば軍艦島」
「軍艦島」の姉妹島、中ノ島で何者かに襲われ、海に転落した浅見光彦(中村俊介)は果敢に海に飛び込んだ雅子(南野陽子)に助けられた。
雅子の父・一吉(勝野洋)が重い口を開き、半年前、後口(左とん平)と話したことを浅見に打ち明けた。後口は端島神社の遷座式の日、台風の中、一吉の妻・紀子(宮崎美子)が切迫早産をしそうになった夜、一吉が出会った黒の雨合羽の男が本当に東都建設会長の岡田和彦(神山繁)だったのか確認したのだ。岡田は当時、閉山を迎えた端島鉱の労使の仲介役だった。一吉は今でも阿波宮司を殺したのは岡田だと思っているが、後口は真犯人は別にいると疑念を抱いていたのだった。
浅見は昭和48年の遷座式の日に殺された阿波宮司の息子・光昭(青山勝)を長崎半島の野母崎の神社に訪ねる。光昭によると、後口が半年前に神社を訪れ、あるものの所在を尋ねたという。後口が探していたあるものとは?
浅見は新たな殺人事件の現場に巡り合わせる。昭和48年の阿波宮司殺人事件の犯人が岡田和彦ではなかったのではないかと疑念を抱き殺された元刑事・後口の足跡を追った浅見は…。

キャスト

スタッフ

■編成企画
 成河広明
 加藤達也

■プロデューサー
 金丸哲也(東映)
 小林俊一(彩の会)

■原作
 内田康夫
 「棄霊島」(文春文庫)

■脚本
 峯尾基三

■演出
 金 佑彦

■音楽
 渡辺俊幸

■制作
 フジテレビ
 東映

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