第3回 2006年10月31日(火)放送 あらすじ

涙の大喰い選手権

 ある朝、烏山瞳美(松たか子)が気づくと、福田桜子(川島海荷)、忠太(吉川史樹)の姿がなかった。ふたりは、学校の転校の手続きをしてほしいと、父親の本能寺(藤田まこと)を訪ねていたのだ。子供たちを前にした本能寺は、桜子に、忠太の父親は誰かと聞く。桜子は自分の子供かもしれないが、忠太には心当たりがないのだ。これを聞いた忠太は驚く。
 その頃、瞳美は、プロダクションの社長・柳沢(香川照之)から、本能寺主演の舞台を満席にして利益を出すように言われる。即効性があるのは、テレビでのプロモーションだと思った瞳美は、テレビ局に電話をするように相川護(森山未來)に指示。すると、ある番組からOKが出た。本能寺は出演を嫌がったが、瞳美が子供たちを預かることを条件に了解する。テレビ局にやってきた本能寺だったが、護の手違いでバラエティー番組に出演することに。リハーサルをやってみるが、バラエティーのノリに激怒した本能寺は、本番前に帰ってしまった。そして、この日も舞台はガラガラだった。
 芝居が終わった頃、再び柳沢に呼び出された瞳美は、本能寺に別のテレビの仕事を入れたと言われる。バラエティー番組の進行表には「リチャード三世大食い選手権 テーマはラーメン」とあった。
 一方、瞳美のマンションに帰ってきた護、桜子、忠太は、瞳美の隣人でオカマのスタイリストのアントーニオ(富岡晃一郎)と食事をする。その席で、アントーニオは忠太に、本能寺ではない父親がいるはずだと言い、忠太はショックを受ける。そして、瞳美が帰宅。状況を聞くと、忠太に現実を受け止めるように話かける。自分は3歳のときに両親を亡くしたが、それに比べたら幸せだというのだ。「わかんない」と言いつつも、忠太は落ち着きを取り戻す。
 翌日、何も知らない本能寺は、目の前に置かれたラーメンを見て、瞳美を呼びつける。両手に大福の箱を抱えてやってきた瞳美は、ディレクターにテーマを変更するよう頼む。許可されたが、本能寺は納得しない。しかし、「演劇がバラエティーに負けてもいいんですか」という瞳美の言葉を聞いた本能寺は、大福をむさぼりはじめ…。

キャスト

烏山瞳美 … 松 たか子
      *
相川護 … 森山未來
梓 里奈 … 加藤ローサ
福田桜子 … 川島海荷
福田忠太 … 吉川史樹
斉藤和子 … 濱田マリ
アントーニオ … 富岡晃一郎
山崎紀夫 … 前川泰之

柳沢光春 … 香川照之
      *
本能寺海造 … 藤田まこと

スタッフ

■原作・脚本
 君塚良一

■企画
 高井一郎(フジテレビ)

■プロデュース
 船津浩一

■演出
 若松節朗
 木下高男
 村谷嘉則

■音楽
 森 英治

■制作
 フジテレビ
 共同テレビ

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