第8回 2005年8月23日(火)放送 あらすじ

池澤、死す

 排他的経済水域の警備強化のため巡視船「ながれ」の2週間に及ぶ長期洋上警備が決まった。しばらく陸との別れであり、仙崎大輔(伊藤英明)はオーシャンズで伊沢環菜(加藤あい)たちに明るい別れを告げた。環菜はその間、出産予定にあたる池澤真樹(仲村トオル)の妻・尚子(芳本美代子)の世話をすると言う。その池澤は、尚子に「赤ちゃんの名前を考えておいてね」と言われ、面倒臭そうに応対している。
 下川いわお(時任三郎)は、娘の唯(一木有海)と面会するが、別れ際に元妻の里江子(奥貫薫)が「もう、唯を会わせられないかも」と言い出す。再婚するかもしれないと言うのだ。下川も同意するしかない。
 「ながれ」の洋上警備活動が始まった。単調な日々だが、船内は明るく保たれている。池澤は仕事や訓練では相変わらず厳しいものの、本を片手に子供の命名に頭を悩ませていた。それをからかう大輔、さらにその様子を見て山路拓海(平山祐介)や永島康太(坂本真)、下川らが微笑んでいる。
 尚子の世話を買って出た環菜は、一緒にウォーキングをしたりしながら、お互いに支えあう。そんな環菜を、冬柴康介(鈴木一真)が食事に誘ってきた。環菜ははっきりと「私には好きな人がいます」と言う。冬柴は「幸せならば出る幕はない。言ってもらってよかったよ」と理解するのだった。
 船舶電話で池澤に電話が入る。尚子からだ。陣痛が始まったので病院に出かけると言う。慌てる池澤は「引き出しの中を見ろ」と告げた。尚子が従うと、中には「安産祈願」のお守りが…。尚子は充実感で胸をいっぱいにして病院へ向かう。
 と、その時、漂流者が発見された。救助された男性は貨物船「トリスターナ」のロシア人船員・アカエフ。武装海賊に船を奪われ、海上に突き落とされたらしい。ほかの乗組員には射殺された者もあると言う。「ながれ」は「トリスターナ」の捜索に向かうことになった。「ながれ」に緊張が充満する。
 「ながれ」が「トリスターナ」を発見。停船を命じるが止まる気配はない。と、「トリスターナ」船長・イワノフ(ジョージ・エスチャート)にライフル銃を突き付けた二人の覆面男が甲板に現れる。一瞬の隙をつき、イワノフが覆面の男を突き飛ばし、海に飛び込んだ。同時に、イワノフへの乱射が始まる。潜水班にイワノフ救助の命令が下るが、イワノフは力尽きて沈んでいく。即座に大輔が潜り、意識不明になったイワノフを引き揚げた。
 池澤が大輔に手を伸ばし、ボートに引き上げる。「よくやった」と、初めて大輔をほめる池澤。ちょうどそのころ、尚子が出産。元気な女の子だった。
 乗組員たちが安心したその時、銃声が響く。「トリスターナ」からだ。池澤が被弾して首を押さえる。「しっかりしてください!!」と激励する仲間たち。ただちに、ヘリの要請も行われた。その時「トリスターナ」に火災が発生。海賊たちが証拠を消し、船員を装い被害者として逃げ伸びようと火を放ったのだ。水に飛び込み助けを求める海賊たち。そこへ勝田船長(夏八木勲)から「全員救助」の命令が飛ぶが、大輔は…。

キャスト

仙崎大輔(26) … 伊藤英明
伊沢環菜(25) … 加藤あい
下川いわお(42) … 時任三郎
池澤真樹(38) … 仲村トオル
勝田孝太郎(55) … 夏八木勲(特別出演)
吉岡哲也(23) … 佐藤隆太

肥後大作(50) … 伊武雅刀
光森千佳(27) … 佐藤仁美
津田晋平(44) … 益岡 徹
池澤尚子(32) … 芳本美代子
大野里江子(38) … 奥貫 薫
冬柴康介(32) … 鈴木一真

三宅弘城、平山祐介、坂本真、坂本あきら、飯田基祐、臼田あさ美、一木有海 ほか

スタッフ

■原作
 「海猿」(小学館・ヤングサンデーコミックス)
 佐藤秀峰 ※原案・取材 小森陽一

■脚本
 福田 靖

■演出
 羽住英一郎(ROBOT)
 小林義則(共同テレビ)

■音楽
 佐藤直紀

■制作
 フジテレビ
 共同テレビ

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