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2021年6月11日更新

SGD社内セミナー

SDGsをテーマに社内セミナー「シンポジア」を開催

5月17日、SDGsについて学ぶセミナーが、社内およびFNS系列で働く人たちを対象に開催されました。題して、世代を超えたフューチャートークセッション『大人にもっとわかって欲しい!Z世代が語るSDGsとメディアにできること』

これは、「楽しくアクション!SDGs」プロジェクトの一環として企画されたもので、登壇したのは大学2年生の入江遥斗さん(19歳)と環境活動家・露木志奈さん(20歳)、そして「ジャパンSDGsアクション推進協議会」を立ち上げたSDGsのスペシャリスト・博報堂DYホールディングスCSRグループ推進担当部長の川廷昌弘さんの3人です。

左からCSR推進部・木幡、入江さん、露木さん、博報堂・川廷さん

まず、川廷さんからSDGsの本質など基本的な部分を解説してもらったあと、Z世代の意識や学校現場における問題点などについて意見を交わしました。最新の調査結果によると、10代の若者のSDGsの認知度は70%を超えています。しかし、学校ではSDGsが単なる“暗記項目”になっていて、これでは課題解決につながらない」(入江さん)とか、「SDGsの17 の目標は互いに関連しているのに無理やり1つの教科に押し込めようとする傾向にある」(露木さん)という意見が・・・。また、私たちのひとつひとつのアクションがSDGsのどの目標につながるの、「逆引き辞典的なもの」がないこと、会社、学校の中だけでやることではなく一個人(消費者)としても取り組むことが理想(川廷さん)との指摘がありました。

さらに、SDGsの発信において「メディアにお願いしたいこと」を尋ねると、入江さんからは、「意識変容のための起点」=テレビは人の意識を変える力をもっているので、問題を主体的に学ぶための起点にテレビがなるといい、と。
露木さんは、「WHYという可能性」=「なぜ?」を探求していくと必ず社会とのつながり、問題点がわかる。「答えをちょうだい、ちょうだい」と求めるのではなく、自分で「4,5回WHYを繰り返し」探求して欲しいと。
川廷さんは、「SDGs経営」という言葉をあげ、放送事業がどう未来づくりにいい影響を与えられるのか、経営者も含めみんなで考えて欲しい、と語りました。

最後に、若い2人に「大人たちに言いたいこと」を聞くと…


Design.more代表、横浜国立大学2年生
デザインの力で社会に貢献することを目的に動画制作なども行っている
「大人に対して文句を言うとかではなく、怒りの先には分断があり、分断の先には戦争がある。何かや誰かを批判するのではなく、一緒に変えていきたい」と。「人は、自分だけではなく家族や周囲の幸せが合わさって初めて幸せと感じる、だから自分や回りのことを考えることが、結果として次世代のことを考えることにつながる」という言葉が印象的でした。

露木さんが大人に伝えたいメッセージは、一言「感謝~Thank you~」でした。


世界一エコな学校、バリのグリーンスクールを卒業。
週6で全国で講演する20歳の環境活動家
「私たちの地図とコンパスをつくろう」。このメッセージが意味するところは、開発された社会が必ずしも悪いわけではない、もっと全体を俯瞰して見て、「SDGsは、2030年にどんな社会であってほしいか、どんな自分でありたいかと同義語」だから、年齢・性別・所属など関係なく、みんなが《一緒に動く仲間》として変えていけばいい。そのための地図とコンパスを持つべきだと。


SDGsの官民連携プラットフォーム・ジャパン
SDGsアクション推進協議会を立ち上げるなどSDGsの推進に尽力
著書「未来をつくる道具 わたしたちのSDGs」が好評
しめくくりに、川廷さんに「若者たちに言いたいこと」を尋ねると、「そのままの言葉で伝えて下さい」というメッセージが贈られました。

たしかに今回等身大の言葉で伝えてくれた若い2人のメッセージはとても心に響くものでした。世代間ギャップを“勝手に”感じて、次世代とのコミュニケーションに躊躇していた自分に、若者の方から手を差し伸べてもらった感じです。こんな頼もしい若者たちがいれば、未来は明るい?と思いつつも、私たち大人が、自分たちだからできることを確実に実行しつつ、世代を超えて手をつなぎ「一緒に未来を変えていきたい」と思いました。

文:木幡美子(フジテレビ CSR推進部)

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