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2021年3月1日更新

あなせん

1月26日 〔特別授業〕デジタル紙芝居を使用し、朗読講座を開催

デジタル紙芝居「朗読講座」 
先生:奥寺健アナ

今回は、生涯学習を推進する自治体とのコラボレーションによって生まれた、新しい形の『あなせん』でした。
参加してくれたのは、市内の小学校の4年生~6年生。新型コロナ感染対策で子どもたちが集まれるのは10人まで。広い部屋で、互いに離れて向き合わずに座り、通常のコミュニケーションの環境とは大きく異なる配置になりました。
でも、私たちは「デジタル紙芝居」のアレンジ創作を通して結びつきました。使用した作品は「ごん狐」。小学校中学年の教科書でおなじみの作品です。

「デジタル紙芝居」は、新型コロナ感染が広がる中で、子どもたちを始め多くの在宅の方々に楽しんでいただくための「おうち応援プロジェクト」として始まった、無料公開の紙芝居動画です。
2月1日にアップされたもので6作を数えます。作画は全てフジテレビ美術スタッフによるオリジナルで、楽しい画像効果と音楽、効果音をつけた独自の演出による作品です。アニメとは一味違う、紙芝居ならではの「読み」を、述べ28人のフジテレビアナウンサーが担っています。


「デジタル紙芝居」朗読レッスン用台本
今回の『あなせん』では、アナウンサーによる「読み」の部分を子どもたちに体験してもらうことにしました。そのために、実はちょっとした「仕掛け」を考えました。

大きなモニタとマイクを設置して(技術担当が頑張ってくれました)、会場をアニメのアテレコスタジオのように改造しました。そして、子どもたちにこの台本を持ってもらい、アナウンサーの声を消去した動画に合わせ、マイクの前で、セリフやト書きを読んでもらったのです。

マイクを使って音をミックスすると、子どもたちの声が音楽や効果音と一緒になってスピーカーから聞こえてきます。気分は、アナウンサーか声優さんといったところでしょう。声と動画のコラボレーションによる創作活動。これが「デジタル紙芝居」の醍醐味の一つなのです。

子どもたちの感覚は素晴らしいですね。あっという間に要領をつかんで、セリフやト書きを、タイミングに合わせて見事に読んでくれました。それぞれの想いが言葉に乗り、細かい指示はしなくても、自然な間をとったり、余韻を残したり、情感溢れる読み方になりました。
そして、互いに入れ替わって、何役も体験してくれました。
マスクをし、感染対策をしながらの「声の出演」でしたが、きっと楽しんでくれたと思います。90分はあっという間でした。

この日の体験が今後どのように広がるかは子どもたち次第。どんな未来につながるのか、とても楽しみです。そしてこの体験は、子どもだけでなく、大人のためのものでも良いと思います。「デジタル紙芝居」を通して、名作を読み、表現することを、生涯学習の一つ、フジテレビならではのSDGsの実践例として、更に広げていきたいです。

文:奥寺 健(フジテレビ アナウンサー)

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