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<第41回>
 雑誌の編集長・スミ子が仕事の依頼がてら、浩介の下宿に偵察にくる。その日のうちに沖縄に出発することになった浩介のために、旅行支度を手伝う信子。スミ子から下宿のおばさん扱いされ、信子は腹を立てる。
 夜、浩介から信子に電話がかかってくる。撮影は一週間くらいかかるという。浩介の声が聞けて、信子はなんとなく嬉しい。
 妙の夫・横山が急死。腹上死だったので、信子はショックを受ける。
 美保は楠田と別れたことを謙一に告げ、吉見の土曜日の外泊を再開してほしいときりだす。
 吉見は大喜び。楠田が二度と美保の前に現われなければいい、と願う。

<第42回>
 日曜日、美保は吉見と蜜柑狩りに出かける。
 千加も謙一にどこかへ連れていってほしいとねだる。
 が、仕事で疲れている謙一は、休みの日は家でのんびりしたいという。
 浩介から、今日帰るという連絡が信子に入る。信子はいそいそと御馳走をつくって待つが、その夜、浩介は帰ってこなかった。
 翌日、美保は熟年離婚について、信子と春江にインタビューする。信子は浩介のことが気になって気もそぞろ。
 その夜、浩介が帰ってくる。昨夜はスミ子のところに泊まったというので、信子は憮然。
 浩介がいきなり信子の頬におやすみのキスをする。信子はドッキリ。

<第43回>
 浩介からおやすみのキスをされた翌日、信子は浩介にデートに誘われる。信子は浩介とプリクラを撮り、ほろ酔いかげんで帰ってくる。
 美保は信子と春江に、第二回目の取材を頼む。春江が、信子は浩介に恋をしている、と爆弾発言。信子は否定するが、美保は驚く。
 専業主婦に飽き足りなくなった千加が、仕事を探し始める。就職情報誌を読みあさる千加の目に、喫茶店のウェイトレス募集のチラシが飛び込んでくる。千加はその喫茶店に偵察にいく。
 信子は浩介のためにセーターを編み始める。浩介は信子に甘え、セックスしたいと言いだす。
 信子はショックのあまり泣きだす。

<第44回>
信子が浩介に好意を持っているのを知った謙一は、不快感のあらわにする。
 信子は美保に、浩介が好きだと打ち明ける。
 が、あくまでもプラトニックラブだと。恋をするのに年齢など関係ない、と励ます美保。
 美保は謙一に、信子の人生の選択についてとやかく言わないよう忠告する。
 浩介は新しいアパートを見つけて、大庭家を出ていく。
 千加が、増田の経営する喫茶店「ヒュッテ」で、土曜日だけ働き始める。そこで、居候の若い男・崚也と知り合う。
 美保の事務所に、警察から連絡が入る。楠田が鎌倉で女性と心中したと……。
 凍りつく美保。

<第45回>
 楠田が心中をはかり、意識不明の重態で鎌倉の病院へ運ばれた、という連絡が入る。香はすぐに病院へ駆けつけるが、美保は行かなかった。
 楠田は幸い一命をとりとめる。心中をした相手は、行きずりの女だという。
 歌子が毅然とした態度で病院に到着する。
 が、楠田が美保の名をうわ言で呼んだとたん恐ろしい形相になり、香に八つ当りする。
 まもなく、美保は歌子に呼び出される。楠田が美保のところに泣きついていったら、美保を刺す、と狂気じみたまなざしで言い渡す歌子。
 美保は、自分からは二度と楠田には会わない、ときっぱり答える。

<第46回>
 土曜日、吉見が美保のマンションへやってくる。美保は楠田のことで頭がいっぱいだったが、吉見の前では明るくふるまう。
 香がやってきて、楠田が意識をとり戻したことを美保に告げる。楠田に会いにいかないのかと香は忠告するが、美保はもう終わったことだからと首を横にふる。
 その夕方、吉見が熱を出す。美保は吉見を病院へ連れていき、迎えにきた謙一とともに大庭家へ連れて帰る。
 千加は土曜日だけ喫茶店でバイトを始めていて、不在だった。
 まもなく、楠田が退院。美保のマンションに鍵を返しにくる。去っていく楠田に美保の思いはあふれ、思わずあとを追いかける。

<第47回>
   一旦は別れた美保と楠田の関係がもとに戻る。
 歌子が美保のマンションに押しかけてくる。楠田はもう小説は書かないと言い、歌子とも別れると。
 逆上した歌子はナイフで美保に襲いかかり、楠田にとり押えられる。
 楠田が再びマンションに住むことになり、美保は次の土曜日の吉見の外泊をひとまず断る。がっかりする吉見。
 千加は土曜日だけのバイトに出かけていき、謙一が代休をとって、吉見の相手をする。美保と楠田のよりが戻ったのを知った謙一はショックを受ける。
 楠田は、署名、押印した離婚届の用紙を、歌子宛に郵送する。

<第48回>
 楠田から離婚届を送られた歌子は、一億円の慰謝料を請求。そのことがスポーツ紙に報道される。
 そんなとき、美保は歌子に呼び出される。楠田を一流の小説家にすることに執着する歌子は、美保の目の前で離婚届を破り捨てる。
 それからまもなく、歌子が美保のマンションに乗り込んでくる。楠田は新しいもう一枚の離婚届をさしだし、自分には二度とペンを持つ気がないことを示すため、包丁で自分の右手を突き刺そうとする。
 愕然とした歌子は、離婚届に署名、捺印して帰っていく。
 美保からの電話が待ちきれない吉見は、美保のマンションへ訪ねていく。そこで、楠田と鉢合せ…。

<第49回>
 美保のマンションで吉見と出くわした楠田は、とっさに自分も用事で訪ねてきたところだと嘘をつき、二人で美保の帰りを待つ。
 まもなく、美保が帰宅。思いきって吉見に、楠田と一緒に暮すことにしたと打ち明ける。吉見はショックを受けて、「ママなんか大嫌いだ!」と叫んで飛び出していく。
 吉見から事情を聞いた謙一は、楠田に会い、これ以上吉見や美保をふり回すのはやめてほしい、と忠告する。
 謙一はまた美保にも、楠田と別れるべきだ、と忠告する。
 吉見は元気そうにふるまっていたが、しばらく美保には会いたくない、と謙一に告げる。

<第50回>
 クリスマスが近づき、千加は大庭家のクリスマスツリーを出してきて飾り始める。すると、吉見、謙一、美保のイニシャルの入った手編みの靴下が出てくる。それを見ているうちに、涙がポロッとこぼれてしまう千加。
 吉見は新しい家族の靴下を買ってくるよう謙一に頼んでいた。
 が、仕事で問題をかかえている謙一はそれどころではない。また、千加が何か話しかけても、まともにとりあわない。
 千加は謙一の愛を疑い始め、夫婦喧嘩がふえる。
 家庭がぎくしゃくしているのを感じた吉見は、クリスマスプレゼントに、「ママがいた二年前に戻して」と泣きだす。


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