第8回 2006年6月5日(月)放送 あらすじ

恋するふたり

 家事は完璧、最近はアシスタントとしての仕事ぶりも優秀になりつつある…椿木春香(天海祐希)は、そんな飛鳥望美(矢田亜希子)に対して、ちょっぴり複雑な心境を抱いている様子で「弱点を見つけてやる!」と息巻く。呆れる望美は、自分の誕生日が近づいていることを理由に、もっとしっかりしようと思ったと春香に告げた。
 そんな春香と望美が報道センターに入ろうとすると、石場小吉(生瀬勝久)がバースデーケーキを用意している。望美の誕生日を祝おうとしていると思った春香は望美に耳打ち。望美も嬉しさを隠せない。望美を驚かそうとしているに違いない様子を察して、ケーキには気づかぬふりをして部屋に入る二人。すると案の定、石場はスタッフに誕生日を祝おうと声をかける。だが、それは望美ではなく…何と自分の娘!? スタッフ一同から、石場は非難の目を浴びせられる。
 そんな中、蟹原健介(玉木宏)は母校、友成学園後輩たちの半年間のクラブ活動を追ったVTRをスタッフに見せる。友成学園はサッカーの強豪高校。ワールドカップ間近でもあるため、春香は独占取材ならスクープ性もあると認める。しかし、健介が追いかけたのは野球部。健介自身、野球部の出身。健介は、部員がたった9人で廃部寸前だった野球部が、今年は地区大会決勝まで進んだことを力説するが、スタッフの関心は途端にゼロ。春香もすぐさまボツ宣言。その時、落胆する健介に電話が入る。野球部に喫煙騒動が持ち上がり、出場辞退が検討されているらしい。こうなると話は別。春香は、この件を追いかけることに。
 春香は、望美、健介、伊賀俊平(松田翔太)と友成学園を訪ねる。後輩を擁護する健介に、春香は喫煙問題をバッシングするつもりはないとキッパリ。連帯責任で出場辞退を決めることに疑問を持っていたのだ。その春香たちを、教師の内藤久美(中越典子)が出迎えた。
 健介は、春香たちに、久美がかつて同級生だったと紹介するが、「付き合っていた」と答える久美に、望美は心中穏やかでない。春香は、久美に喫煙発覚の事情を聞く。久美によると、教育委員会の視察が行われた日曜日に非常階段で喫煙による煙と、現場から逃げるジャージ姿の生徒が目撃された。その日は、運動部の部員しか学校にいなかったため各部室の検査を行ったところ、野球部の部室からタバコと吸殻を入れた空き缶が発見されたというのだ。春香は、喫煙者が特定されていないことを注視して、野球部の部室へ。
 部室で待っていたのは、さすがに健介の後輩とも言うべき天然キャラの部員たち。日曜の状況を聞こうにも、どうにも要領を得ない。しかも、たった9人しかいなかった部員なのに、問題発覚から6人が来なくなり、残っていたのは祥司(斉藤嘉樹)、剛史(千代将太)、克己(荒川優)の3人だけ。ようやく祥司が、健介に喫煙はしていないと告げ、春香たちは意味ある証言を得るのだが、さらに掘り下げようとする春香たちを尻目に、話はすぐに全く関係ない話題に脱線。春香たちが、タメイキをついていると教頭(不破万作)と沼田理事長(長谷川初範)が現れ、取材を拒んだ。仕方なく部室を出る春香たちを見ている少年がひとり。少年の視線に気づいた春香が何者か尋ねると、久美は、サッカー部のエースで沼田の息子だと答える。
 翌日、報道センターに久美がやって来た。久美は今回の喫煙問題に、理事長が関与しているのではないかと疑っていて…。

キャスト

天海祐希
矢田亜希子
玉木 宏
谷原章介
松下奈緒
松田翔太
田丸麻紀
  ・
須藤理彩
矢島健一
  ・
生瀬勝久
児玉 清

ほか

スタッフ

■脚本
 坂元裕二

■演出
 平野 眞

■プロデュース
 現王園佳正

■制作
 フジテレビドラマ制作センター

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