2010年5月9日(日)放送 みどころ

むきだしの速さ

5/9放送 #06 シルバーアロー。 『むきだしの速さ』

シルバーアロー。
現在活躍しているF1カーを含め、メルセデス・ベンツのレースカーはそのボディの色から、このような愛称で呼ばれます。

では、なぜそう呼ばれるのか?
そこには驚きのクルマストーリーがありました。

当初、メルセデスのレーシングカーの色と言えば白。ドイツのナショナルカラーが白だったからである。
では、何故シルバーになったのか?

1934年、ドイツ・ニュルブルクリンクで行われたフォーミュラーレースでのこと。

レース直前、白いボディのメルセデスのマシンが、重量オーバーしていることが判明。
このままではレースに出られない。

すると、チーム監督、アルフレッド・ノイバウアーは、車体を軽くするため、ボディに塗られていた白の塗装を剥がすように指示。

アルミのボディが剥き出しになったマシンは重量規制をクリア。

そして、レースに圧勝した。

この時、見せた矢のような速さ。
それが、いつしか伝説となり、シルバーアローと呼ばれるようになったのである。

何があってもあきらめない姿勢。
塗装まで剥がして出場したシルバーアローの本当の意味なのかも知れませんね。

今日のF1グランプリで、そのシルバーアローがどんな走りをするのか? 楽しみです。

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