4／11放送　＃02　ミハエル・シューマッハ　『母のために』

2010年のF1グランプリでの最大のトピック、それは史上最高のドライバー、ミハエル・シューマッハの復帰。

今日はそんな彼にまつわるクルマストーリー。

2003年、4月20日。

サンマリノグランプリ予選でポールポジションを取った直後、ミハエルの元に「母、危篤」という一報が届いた。

すぐに弟のラルフと共にヘリでドイツの病院へ。だが…

時すでに遅かった。誰もがレース欠場と思った。
しかし…

ミハエルは弟ラルフと共に、コースに姿をあらわした。
サンマリノの空は今にも泣き出しそうだった。

ラルフと僕がカートをしていた頃、母は僕たちのレースを見るのが大好きだった。だから、今日も僕たちにレースに出場してほしいと思っていたはずだ。

ミハエルは、レース後こう語った。

亡き母のために戦ったミハエル。
勝利という最高の親孝行を果たしたのでした。

そしてこの年、誰もなし得なかった6度目の世界チャンピオンに輝いたのでした。
それでは…。