第9回 2011年3月8日(火)放送 あらすじ

こぼれたミルク

 絵里子(檀れい)の長野の実家から駿(青山和也)が姿を消した。絵里子は沙希(仲間由紀恵)が連れ去ったと確信。慎二(渡部篤郎)に電話をかけ、取り乱した様子で沙希の仕業だと訴える。急いで自宅へ向かう慎二。

 しかし、慌てて自宅に戻った絵里子の目に飛び込んできたのは、慎二の胸で泣く沙希の姿だった。沙希から思いもよらぬ過去の話を聞いた慎二は、沙希を怒るどころか、かばうようなそぶりを見せる。絵里子は沙希の言うことはすべて嘘であり、駿を誘拐したのだから警察に突き出してと慎二に訴えるが、慎二は動かない。「何でわからないのよ、みんなどうして信じるの?」と絶望する絵里子。その様子を冷ややかな目で見ていた沙希はやがて口を開いた。「慎二も駿も、家出した絵里子が捨てたもの。それを私は拾っただけ」と。激高した絵里子は沙希に思わずつかみかかる。その時、部屋に置いてあった大きな鏡が、沙希と絵里子の上に倒れてきた。沙希の目から流れる血…。

 その夜、絵里子は誘拐事件だと警察に訴えるが、ただの痴情のもつれだと取り合ってもらえない。打ちのめされる絵里子に、慎二はアメリカでやり直そうと告げる。

 翌日、病院に沙希を見舞った慎二は、沙希に決別の意を告げる。意外にもあっさりと受け入れる沙希。だが別れ際、「誰かが幸福になると、どこかで誰かが不幸になってる。みんなが幸せなんてありえない」とつぶやく沙希に、不気味なものを感じる。そして数日後、沙希は家を引き払い、忽然と姿を消してしまう。

キャスト

スタッフ

■脚本
 神山由美子

■演出
 今井和久
 小松隆志
 星野和成

■プロデュース
 豊福陽子(関西テレビ)
 遠田孝一(MMJ)
 浅井千瑞(MMJ)

■音楽
 池 頼広

■制作
 関西テレビ放送
 メディアミックス・ジャパン(MMJ)

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