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<第21回>「過去は捨てます!」
 光彦が倒れた、というミチからの知らせに、麻美は三年ぶりに故郷に帰る。
 ミチは温かく麻美を迎えてくれるが、光彦は相変わらず冷淡で、取り付く島もなく、追い返される。
 また、大学受験に失敗、働いている克彦も、妹に冷淡だった。
 ショックを受ける麻美を冬樹が迎えに来てくれる。麻美は気持ちを切り替え、前向きに仕事に打ち込む。
 そんな折、成子が訪ねてくる。モデルを辞めた成子は、今はファッションライターをしていた。過去のいきさつを忘れて、成子と麻美らの交流が再び始まる。
 冬樹は生地屋の店員から、麻美と直也が仲よさそうに話をしていたことを知らされる

<第22回>「しつこい誘いの電話」
  麻美が直也に会ったのを知った冬樹は、不快感をあらわにし、自分の嫌がることはしないでほしい、と麻美に忠告する。
 直也から麻美に何度も電話がかかる。麻美はやめてもらうため、直也のオフィスを訪ねる。自分の才能に自信がなくなった直也は、麻美にモデルになってほしい、と助けを求める。
 そこへ、竜也の取材のため、成子がやってくる。竜也は、直也を売り込むためにインパクトのある記事を書いてほしい、と成子を買収する。
 その夜、成子は冬樹に、直也のオフィスで麻美に会ったことを告げる。
 怒った冬樹は麻美に、今日限り辞めてほしい、と言い渡す。

<第23回>「彼の胸に飛びこむ」
 麻美は直也と会ったいきさつを話し、冬樹に謝るが、冬樹は許そうとしなかった。
 そんな冬樹に、直也は、麻美と仕事がしたいから、必ず奪ってみせる、と宣言する。
 麻美は雪から、留学費用を竜也が出したことを知らされる。そのために、冬樹が頭を下げたことも。
 冬樹の強い愛情に心打たれた麻美は、冬樹にはっきりと愛を告白。二人は結ばれる。

<第24回>「兄弟デザイナー対決」
 冬樹のアトリエに、女優の静音がやってきて、映画の衣装を任せたいという。
 静音は竜也ブランドの服しか着ないことで有名だったが、冬樹のデザインが気に入り、思いきってイメージチェンジしたいと言う。
 竜也は激怒し、直也に静音のところへ談判に行かせる。
 直也は、自分にもチャンスを与えてほしい、と訴え、冬樹とデザインを競うことになる。
 正々堂々と勝負する、と宣戦布告してきた直也に対して、冬樹も、受けて立つ、と闘志を燃やす。
 それからまもなく、冬樹はできあがったデザイン画を静音に見せに行く。
 すると、静音は直也のデザイン画も預かっていて、どちらとも決めかねるから、後は人間性の勝負だ、と意味深な目で見つめる。

<第25回>「勝利への異常な執念」
 冬樹と直也のデザイン画対決は、乙甲つけがたく、静音は、人間性が問題だと言って、二人をそれぞれ誘惑する。
 直也にどうしても勝ちたい冬樹は、静音と関係を持つ。
 果たして、冬樹のデザイン画が採用され、何も知らない麻美は、心から祝福する。
 成子はインタビューのため、静音を放送局に訪ねる。
 すると、個室で、冬樹と静音が抱き合っているのを目撃してしまう。
 成子は憮然として、直也を訪ねる。静音が冬樹を選んだ裏の事情を察している直也は、かえって自分のデザインに自信を持つ。
 そして、麻美のことを心配する。

<第26回>「恋人に言えない密会」
 静音が冬樹のアトリエに来て、冬樹を強引に食事に誘う。その馴れ馴れしい態度に、麻美は嫉妬を覚える。
 その夜、冬樹はついに、帰ってこなかった。
 その頃、直也は、冬樹と静音の関係を麻美に言わないよう、成子に口止めしていた。
 翌日、冬樹は竜也から呼び出される。静音がなぜ冬樹のデザインを選んだのか納得のいかなかった竜也は、冬樹の話から、その裏事情を知る。
 勝つためには手段を選ばない冬樹の生き方を、竜也は肯定。直也にもそれを求めるが・・・・・・。
 夜、一人で仕事をしている冬樹のアトリエに、静音が来る。同じ頃、麻美もアトリエへ向かっていた。

<第27回>「目撃された情事」
 夜食を持って、アトリエを訪ねた麻美は、冬樹と静音がベッドで抱き合っているのを目撃。放心状態で雪の店の前にうずくまっているのを発見される。
 まもなく、冬樹が店に駆けつけてくるが、麻美は激しく拒絶する。
 翌日、雪の仲介で、麻美は冬樹と話し合う。冬樹は、直也のデザイン画を見て、自分が負けるかもしれない、と恐くなったことを打ち明け、自分のもとに帰ってきてほしい、と訴える。
 次の日、麻美を傷つけたことで、直也が冬樹を殴りに来る。
 そして、麻美は大切な人だから、と言って、連れていこうとする。
 が、麻美は、もう一度、冬樹とやり直す決心をする。

<第28回>「不安で眠れない夜」
 冬樹ともう一度やり直す決心をした麻美だが、再び静音から呼び出しの電話がかかり、冬樹は出かけていく。麻美は不安で、夜も眠れなくなる。
 それからまもなく、冬樹は、煮詰まったと言って、ホテルに籠る。
 そんな時、麻美は直也から、麻美をイメージして描いたというデザイン画を見せられる。そして、モデルになってほしい。と再び頼まれる。
 心が落ち着かない麻美は、夜、冬樹のホテルへ電話をかける。
 すると静音が電話に出る。
 ショックを受けた麻美は、睡眠薬を多量に飲む。
 そこへ、直也から電話がかかる。

<第29回>「ひとつの愛が壊れた」
 睡眠薬を多量に飲んだ麻美は、直也に発見され、病院へ運ばれる。幸い命に別状はなく、まもなく、意識を回復する。冬樹が病院へ駆けつけてくる。が、麻美は会おうとしない。
 直也は冬樹に、麻美は自分が守る、と宣言する。麻美の看病をしながら、直也は自殺した母の思い出を語る。冬樹と同じように苦悩を抱える直也に、切ないものを感じる麻美。
 直也は、疲れた心と体を休めるため、自分の家へ来ないか、と麻美を誘う。直也から、麻美を芹川家に下宿させたい、ときりだされた竜也は、「結婚は許さない」という条件つきで承諾する。

<第30回>「ガラス細工の心」
 退院した麻美は、直也の厚意で、芹川家で静養することになる。何も知らされていなかった直也の叔母・千賀子は、母親代わりとして憤慨するが、直也に説得され、しばらく静観することに。
 竜也は、麻美の存在が直也の仕事のプラスになると思い、寛大だった。直也は、麻美の面倒をみることを冬樹に伝える。冬樹は愕然とするが、自分の仕打ちを考えると、返す言葉がなかった。冬樹は苦しさから逃れるように、仕事に打ち込む。
 翌日、麻美は高熱を出す。直也が医者を呼ぶと、精神的な疲労だという。そこへ、冬樹が思いつめた顔で、芹川家に乗り込んでくる。


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