あらすじ
<第1回> <第2回> <第3回>

<第1回>ナース4年目!朝倉いずみに強敵現わる
 翔子(松下由樹)と沢田(長塚京三)夫婦に、多少ドタバタはあったが、無事女児が誕生。翔子の産休が明け出勤することになった。
 いずみが、いつものように元気いっぱいで病院へ向かうと、駅で定期が切れていることに気づいた。シマッタ!仕方なく、券売機の列にいずみが並ぶと、前に立っていた若い男が倒れかかってきた。男は意識がなかった。「自分は、四年目のベテランナース」。自負するいずみは、てきぱきと男の処置をし、救急車を呼ぶように駅員に指示、病院へ向かうのだった。
 翔子と沢田は、生まれたばかりのまりあと共に、病院に出勤してきた。沢田は、あかちゃん言葉を連発しデレデレ。病院には託児所があり、翔子には安心して働ける環境だ。
 いずみも出勤してきて、翔子、大島(伊藤かずえ)らナースたちが、ナースセンターに集合。婦長根本(吉行和子)の元で朝の引継が行われた。病院とはいえ、世間の景気に左右され、一層の努力を呼びかけた根本が、「新人の赤木まどかさんが来ているはず」と探すが、赤木の姿はない。そのころ赤木(神田うの)は病院玄関近くで、派手なオープンカーから、派手な姿で降り立ったところだった。
 まるでやる気なさそうにナースステーションにやってきた赤木。その超派手な格好に一堂びっくり。それもつかの間、昨日まで主任代行をしていた大島が申し送りを始めようとすると「大島さん!。私が主任です。私がします」と翔子がピシャリ。翔子と大島の間に早くも険悪なムードが漂い始める。そんなこともあり、翔子は、大島の意見を入れず、いずみを赤木の教育係にする。
 ナース服に着替えた赤木は同じように超ミニ。いずみは「ナースは膝をかくすもの」と注意するが、自分も新人の頃、同じことを先輩に言われたことを思い出す。
 いずみと赤木が病室回りを始めると、注目は赤木に集まるばかり。元祖ミニスカナースを自負するいずみは面白くない。患者の扱いを巡り、いずみと赤木がつかみ合いになりそうになったとき「あんたたち何やってんの!」の翔子の声が響いた。そのとたんいずみが頭上にかざした水枕の栓がとれ、いずみはずぶぬれ。これがきっかけで、いずみと赤木、意地のぶつかり合いがエスカレートしていく。
 いずみが朝、駅で処置したのは新しい研修医高杉(藤木直人)だった。栄養失調で倒れたといい、先輩医の浜野(石原良純)はウンザリ気味。浜野は高杉を厳しく指導。沢田は、そんな浜野と高杉の良き緩衝材になろうと務めるのだった。
 翔子の復帰祝い、新人歓迎会を大島ら先輩ナースが企画。しかし、翔子は子供がいるからと、また赤木は「そんなの趣味じゃない」と帰っていった。せっかく企画したのに、恒例行事なのにと、大島を中心に、反翔子の勢力が形作られる。
 翔子に、いずみ、赤木が組んだ初夜勤の日が来た。患者も落ち着いており、翔子は夜泣きでどうにもならないという沢田からのSOSで自宅に「一時間で戻るから」と出かけていった。いずみは、赤木にラウンドを頼み、ナースセンターにいた。しかし赤木は、なかなか戻らず、いずみが病室をさがすと、患者たちは来ていないという話。赤木は病院のどこかでだれかと電話していたのだった。その時、入院患者の山本(石井愃一)の病状が急変した。
 沢田、浜野に緊急呼び出しがかかり、深夜の手術が始まった。
あちこちで対立が起こり始めた若葉会総合病院、今後どうなっていくのか……。

<第2回>指導係失格!いずみVSまどか大乱闘!
 朝のナースセンター、翔子(松下由樹)を中心に、いずみ(観月ありさ)らナースが集まり、申し送りが行われていた。そのなかでポツリ、まどか(神田うの)は、爪にマニュキアしながら、話をまともに聞こうとしない。そんなまどかと、いずみは、患者の入浴介助をするよう翔子に命じられた。
 全くやる気のないまどか。いずみは二人で協力して男性患者徳川(大竹まこと)を浴槽に入れようとするが、まどかが、手を離すなどしたため、いずみが浴槽にドボン! 徳川は怒りだす。「入浴介助もできないの!」。いずみは、翔子に怒鳴られる。一方、まどかは「私は悪くないもん」と、素知らぬそぶり。いずみはムカッ!
 そんないずみに患者たちは「ドジナースナンバー1」の称号を贈るのだった。
 病院の帰り、いずみは、出会った高杉(藤木直人)と、ラーメン店に寄った。 “三十分で三杯食べたらタダ ”の懸賞付き。いずみは「食欲がない」と言いつつ、時間通り平らげてしまい、高杉や周囲の客らを驚かせる。いずみと高杉、ホットな思いが心にともるのだった。
 いずみのまどかに対する指導係の日々が始まった。しかし、シーツを引っ張り合って破くは、採血サンプルは壊すはで、やはり失敗続き。大島(伊藤かずえ)ら同僚ナースは、いずみを指導係りに任命した翔子への当てつけも込め「やっぱり、朝倉では指導係は無理」と根本婦長(吉行和子)に進言するなど、いずみを白い目で見始める。
 そんな周囲の冷たい視線に、いずみは落ち込み、指導係を降りるといい出す。翔子は、まりあの世話を沢田(長塚京三)に任せ、いずみを励ましにいずみの部屋を訪ねた。「私も、昔新人の子と合わなくて〜」と自分の体験を話す翔子。「それ私のこと?」といずみ。一緒に笑ってしまい、いずみもどうやら元気を取り戻したよう。
 再び、いずみは、まどかと協力して、徳川を入浴させることになった。気持ちよさそうな徳川だが、まどかが突然冷たい水をかけてしまい、呼吸、心停止という危篤状態に陥ってしまった・・・

<第3回> 「まりあ!ママを許して…!」
 いずみ(観月ありさ)は、キスしてしまった高杉(藤木 直人)と朝の出勤途中出会い、ルンルン気分。その横を赤いスポーツカーに送られ、まどか(神田うの)がすり抜けていった。戻ってきてくれたんだ!!いずみはどこかホッ!とするのだった。
 ナースステーションで、朝の申し送りをしていると、翔子(松下由樹)に、病院の託児所から「まりあちゃんが発熱」の電話が入り、翔子は、自分の仕事を、ナースたちに振り分け、託児所に急いだ。そんな翔子に、大島(伊藤かずえ)はじめ、大島派のナースたちは、「熱が出るたびに仕事を押しつけられたらたまらない」と不満を募らせる。
 まりあがどうにか落ち着き、ホットしたのもつかの間、翔子は外科病棟から呼び出された。戻ってきたものの、まどかといずみは、相変わらず張り合い、採血のことでもめたのだった。「いいかげんにして!」。翔子はいずみを強くたしなめた。やっと一日が終わった翔子はへとへと。
 翌朝、翔子が目をさますとふらふらして立ち上がれない。まりあのかぜがうつったらしい。沢田(長塚京三)にも勧められ休むことにした翔子だが、ナースたちの不満の声が聞こえてきそうで、気持ちは落ち着かない。そんななか、根本婦長(吉行和子)が訪ねてきた。おかゆを作ってくれる根本婦長は、「安心して子どもを育てられ、ナースもできる環境を作りましょう」と翔子を励ますのだった。
 まりあを沢田が抱いて病院託児所へ。ところが、託児所の保母が調子を崩し、託児所は突然閉鎖になる。沢田は、オペ。高杉から連絡をもらったいずみがまりあを預かるが、おしめ、ミルクと「やったことないもん」と全く手に負えない。結局、大島が小児科に話をつけ預かってもらうことになる。
 帰宅した沢田から、その話を聞いた翔子は内心「大島に助けられるなんて」と面白くない。翌日、まだ多少フラフラするが、「遅番のいずみにまりあを預けるから」と沢田に言い、翔子は出勤していく。「大丈夫か?」。翔子のこともさることながら、まりあをいずみに預けることに沢田は心配になる。
 無理矢理いずみにまりあを預け病院へやってきた翔子はいつも以上にてきぱきし、ナースたちにも厳しく当たる。そんななか工事現場で爆発事故の一報が入り、けが人がぞくぞく運ばれてきた。沢田の指示で、翔子らナースたちが、忙しく処置していると、いずみが「まりあちゃんがボタンをのんでしまい、呼吸停止で危ないんです。先輩早く行ってあげて下さい」と駆け込んできた。
「早く、早く」と、いずみは翔子をせかすが、けが人の処置で、翔子は動くに動けない。「小児科に任せなさい」と沢田も、目の前のけが人の治療に専念せざるをえない。
ナースと母親、その両立をしようと懸命な翔子は苦しい立場に立たされるのだった。


戻る

バックナンバー
[第1-3回] [第4-6回] [第7-9回] [第10-12回] [第13-15回] [第16-18回] [第19-21回] [第22-24回]