あらすじ
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<第13回>私、主任やります
 「高杉とはもう別れました!」。いずみ(観月ありさ)が、病棟旅行の宴会場で、涙ながらに破局宣言しているところへ、その高杉(藤木直人)と翔子(松下由樹)が、後から駆けつけてきた。高杉に気づき、言葉もないいずみ。高杉も何を言っていいのか分からない。たまらなくなって駆け出すいずみを翔子が追い、気遣って風呂に誘うのだった。
 それぞれ盛り上がり皆ぐっすり眠ったのにいずみは眠れない。破局宣言したとはいえ、いずみは高杉が好きだった。一人露天風呂に入ったいずみ。そこへ誰かが入ってきたよう。「キャー!」。いずみが湯をかけると高杉だった。
 久しぶりに二人きりになったいずみと高杉。高杉はいずみに「アメリカ行きと朝倉とは別問題。アメリカに来ればいい」と話す。その言葉にこれまでの悩みはどこへやら。いずみはすっかりその気になり「行く行く」と言いだし、機嫌は一転上機嫌に。
 翌日、元気あるいずみに、先輩ナースたちはびっくり。赤木(神田うの)から「よりを戻した」と聞き沢田は「えっ〜」と残念そう。美術館や登山ハイキングでもいずみはルンルンで、旅行を終えるのだった。
 旅行のスナップ写真を見ながら、「まりあちゃん可愛い」など、ナースステーションで松坂(高田聖子)らナースたちが、和やかにやっていると、大島(伊藤かずえ)が、「楽しかった?子どもを連れてくる人がいて、気を使って楽しめなかった」と嫌味っぽく言い出す。翔子のことを言っているのは明らか。翔子が申し訳なさそうにしていると、いつもは、大島にすぐ同調する、松坂らが、大島に反発。「もう大島さんにはついていけない」と言い放つ。ナースステーションの輪を乱し、翔子はますます申し訳ない気持ちになる。
 翌日、ショックからか大島が急に休んだ。何かあったのか?心配になった翔子は大島を訪ねてみるのだった。
 しばらくして、翔子から電話があった。「大島さん自殺かもしれない」。「エッ自殺」いずみの大声に病院中は大騒ぎ。翔子は自殺だとしたら、追いつめたのは、自分かもしれないと悩み始めるのだった。

<第14回>ドクター京子登場
 よりを戻したいずみ(観月ありさ)と高杉(藤木直人)だが、高杉は、同棲に一応の区切りをつけようと、部屋を探していた。「このままでイイじゃない」と思ういずみは渋々、高杉の部屋探しにつき合うが、安月給の研修医が住めそうな部屋はなかなかみつからない。
 若葉会総合病院へ、出勤途中のいずみの前にスポーツカーが止まった。運転していたのは颯爽とした美人。「スタッフ駐車場はどこ?」「注射?」。いずみがとんちんかんなやり取りをしていると、その女性は、「自分で探す」と走り去って行った。
 いずみ、翔子(松下由樹)らナースらと、沢田(長塚京三)らドクターたちが、ナースステーションで打ち合わせをしていると「エクスキューズ・ミー」といって、さっきいずみが出くわした女性が現れた。その女性を高杉は「京子さん」、女性の方は「健太郎」と呼び合う。いずみ?!。
 その女性は、桂木京子(とよた真帆)。アメリカ研修を終え、若葉会総合病院で働くことになった外科医だった。才色兼備の京子に、沢田、浜野(石原良純)はヤニ下がる。京子はすぐアメリカ帰りをひけらかし、さすがの赤木(神田うの)もニガテのよう。ナースたちはじめ、「怖そうで・・・」と患者の評判も悪かった。いずみは、高杉と京子がやに親しそうで気が気でない。いずみのアパートから、高杉が出ていこ
うとしていることにも関係があり、ついついいずみはドジってしまうのだった。
 入院患者の今川(こねり翔)のオペを京子が執刀する事になった。京子が、クローン病と診断したためだったが、浜野は面白くない。一方、オペ介助を命じられた高杉は「さすが」と、京子の執刀姿勢に、ますます憧れを募らせる。
 オペは無事終了。今川の症状も安定していた。オペ後、一夜付き添うつもりで今川の妻の道代(広岡由里子)が病室で待っていた。その道代に京子は「帰ってくれ」と冷たく言う。患者も不安なら、その家族もオペは不安。気持ちが分かる翔子は、京子が帰った後、道代に付き添いを許可するのだった。その夜、今川の様態が急変。ナースステーションに緊張が走った。翔子は担当は京子だったが、家が遠いと判断、沢田に連絡。今川は駆けつけた沢田の処置で、何とか持ち直した。
 翌日、出勤してきた京子は、「なぜ私に連絡しない」と翔子を攻め、今川の病室に妻が使っていた枕を見つけると「院内感染(MRSA)だったら、責任問題よ!」と、翔子を怒鳴った。

<第15回> 「この浮気者!!」
 青い空に、ぽっかり浮かぶ白い雲。いずみ(観月ありさ)が、「夏だな」と思いながら若葉会総合病院へ向かっていると、翔子(松下由樹)に出くわした。翔子はなにやらプンプンしていた。偉そうにする京子(とよた真帆)が、スタッフに加わったことで、ナースとドクターの関係について、沢田(長塚京三)と口論、ついに夫婦喧嘩に発展したらしい。
 そのころ、医局では沢田が翔子のことを考え、ちょっと反省していた。そんな沢田をよそに京子はてきぱき、高杉(藤木直人)に指示を出していた。
 何かにつけアメリカで勉強してきたことをひけらかす京子に、大島(伊藤かずえ)、松坂(高田聖子)らナースたちは反発を強めていた。同じ働く女性として、応援しようとしていた翔子も、京子に対し嫌な気持ちを持ち始め、ナース対ドクターは一触即発の状態。いずみは、大島ら先輩ナースからドクターとの密会、つまり高杉と会うことを禁じられてしまう。
 そんななか、ニューヨークでデザインを勉強、帰国したばかりの山名(竹下宏太郎)が入院してくる。ヘルニアで痛がる山名に向かい、京子は「保険は入っている?お金は大丈夫?」と冷たい。それを聞いていたいずみは「(患者が)痛がっているのにそれでもドクター」と反発。「金銭をクリアすることは結局は、患者のため」と京子も譲らない。
 二人のやり取りを聞いていた山名は痛みを我慢「金、ないから」と帰ろうとする。いずみが、止めようと山名のリュックをつかんだところ、弾みでそのリュックが京子にパンチのように当たり、京子ダウン。その話を聞いて、先輩ナースたちは、やんやと喜ぶのだった。
 結局、山名は家族と連絡が付き、治療費などは、家族が払うことになり、入院したが、京子にはオペして欲しくないと言い出す。そんな山名に他の患者たちも「そうだ」といずみも加わって同調する。側にいた高杉は「ナースがドクターの悪口に同調して何考えているのだ」といずみを攻める。京子の存在は、二人に少なからず影響を与えているよう。
 しっくりしないいずみと高杉を心配した赤木(神田うの)は、いずみにイメージチェンジをさせようとする。洋服やアクセサリーを新調し、大人っぽく、カワイク変身したいずみに高杉はボー然。ただただ見とれるだけで、二人はうまくいきそう。
 急変した山名のオペを高杉がすることになった。山名の希望からだつたが「そんなに嫌なら」と京子は高杉の介助に回り、高杉は京子の指導を受けながら執刀する。そのオペは無事成功。成功祝い?に京子は、高杉にキス。それを見てしまったいずみは、またまた、ぶ然となる。
 しばらくして、手術後の山名の容態がおかしくなる。経験の少ない高杉のオペミスか。病院内に緊張が走り、沢田らの懸命の治療が始まった。


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