あらすじ
<第16回> <第17回> <第18回>

<第16回> 「私ドクターになる」
 いずみ(観月ありさ)、翔子(松下由樹)は、京子(とよた真帆)の、ナースを見下し、そのうえ、高杉(藤木直人)や沢田(長塚京三)が、京子にデレデレする夢を見て目覚めた。「なんだあんな奴!」。二人は朝から機嫌が悪い。
 その朝のナースステーションでは、投薬を巡り翔子と京子がもめる。沢田がどっちについて良いか迷っていると「治療方針はドクターの仕事」と京子はピシャリと言い、翔子は不承不承、従わざるを得ない。
 京子が、各界で活躍する女性を取り上げる雑誌の取材を受けることに。取材の話はナースたちや患者たちに素早く伝わり、京子は自信満々。そんな様子に翔子は「打倒ドクター!」と、ナースたちの先頭に立ち、京子を相手にして嫌がらせとも思える行動に出始める。
 京子が持ち込んだ検査依頼を「受付時間が過ぎました」と断り、「カルテを分かるように書いて下さい」と、慇懃に京子に申し出る。当直の夜は、患者が単に寝汗をかいた程度で、仮眠中の京子を「指示して下さい」と、翔子らナースたちは起こす。なんどもナースたちに起こされ、京子はフラフラ。いずみのいたずらで、京子が廊下でスッテンコロリン。その様子にナースたちは大喝采を送った。
 ナースたちの嫌がらせが院長(神山繁)の耳に入り、査問委員会が開かれることになった。その席で翔子は、京子の態度を非難するが、「いずれ処分も。ドクターには協力を」と、根本婦長(吉行和子)から翔子はじめナースたちは釘を刺されてしまう。悔しい〜!。その夜、いずみの部屋に集合したナースたちは荒れるのだった。
 いずみが、先輩ナースたちが帰った後、かたづけをしていると、高杉が、帰ってきた。高杉の腕には高そうな時計。京子に対するどさくさで、高杉の腕時計を壊してしまったいずみは、代わりの時計を買っており、その時計を見るなり、「京子にもらったな」と直感、メラメラ怒りがこみ上げてくる。
 身重の妻がいる柴田(松山幸次)が入院してきた。付き添って来た妻が突然、産気づく。破水もし始めた。翔子が診ると逆子らしい。早く帝王切開しなければ、危ない。そばには京子。しかし京子は帝王切開の経験がないと逃げ出してしまう。「患者を不安にさせる態度は取らないで」。翔子は、京子にピシャリ。「私が指示しますから」という翔子の言葉に従い、京子はオペを始めるのだった。

<第17回> 「私が育てたナース」
 いずみ(観月ありさ)が高杉(藤木直人)と買い物しての帰り、アパート近くで、大家の平塚(石井トコミ)にバッタリ。高杉と一緒に暮らしていることを平塚に隠しているいずみはマズイと思い、一方高杉は即座に物陰に隠れるのだった。「それにしてもいい男ネ」。平塚は高杉のことを、ちゃんと気づいていた。その言葉にいずみがニッコリしていると、平塚が胃の痛みを訴えたため、「一度検査した方が・・・」といずみは勧めた。
 翌日、いずみが病院に行くと、保存して置いたメロンパンが冷蔵庫から消えていた。赤木(神田うの)が大島(伊藤かずえ)の指示で捨てたのだが、いずみは面白くない。いずみと赤木が言い争っているところへ、根本婦長(吉行和子)が「仲のいいこと」と言いながら現れ、「そろそろ赤木さんも一本立ちしていい頃ね」と、いずみは赤木の指導係を離れることに。せいせいした表情のいずみに翔子(松下由樹)は「あんた蔭でカバーするのよ」とアドバイスするが、いずみはどこ吹く風といった様子。
 「いずみちゃ〜ん」。振り返ると平塚で、いずみに言われ検査入院してきたのだった。その担当に赤木がなったが、平塚は病室に入るなり、すでに他の患者がいるのに、ベッドを窓際に移せと言い出したり、他の患者のテレビを勝手に見ようとしたり、はたまた、食事に文句を言い、弱みを握る高杉には、体をもませたりワガママ放題。さすがの赤木もうんざり。
 その赤木が、ティーカップを壊すと、「イタリア製の大切な物」といい出し、赤木は赤木で、五百円のカップを買い「一万円で買いました」とわびると平塚は「実は百円の安物」と大喝采。赤木は「悔しい〜」といずみに食ってかかるのだった。
 平塚は胃カメラの検査を受けることになる。担当は高杉。初めての胃カメラに高杉は、沢田(長塚京三)や浜野(石原良純)にさんざんからかわれるが、赤木が注意したにもかかわらず、平塚は検査前に大福を食べてしまい検査ができなくなる。「大うそつき」。翔子が止めるのも聞かず、赤木はキレ、つい平塚を怒鳴ってしまうのだった。
 平塚は個室に移されそうになると「イヤ」と言い出す。大切に飾ってあるフォトスタンドを見ながら「寂しいなら、(写真の)娘さんに来てもらえば」と赤木が言うと「娘は呼べない。子育ては大変だし、心配かけたら悪い」と平塚は言い、自主退院していった。
 しばらくして、その平塚が再入院、胃の緊急オペを受けることに。いずみが、平塚の娘に電話すると、いずみの顔色が変わった。一年前に事故で死んでいたのだった。その話を聞き赤木は・・・。

<第18回> 「プロポーズ大作戦」
 青森から沢田(長塚京三)のオペを受けるため患者が転院、付き添いに若いドクターが来ると根本(吉行和子)から聞かされたナースたちはソワソワし始める。
 高額な医療機器を台車に乗せ運ぶいずみが、いつものドジ。なんとか翔子(松下由樹)や高杉(藤木直人)の機転で、医療機器は壊さずにすんだが、いずみは廊下にすってんコロリン。「大丈夫か」の低い声に、いずみが声のした方を見やると、かつて若葉会総合病院で研修医をし、いずみとちょっとスイートな関係にあった水島龍太郎(岡田浩暉)だった。「水島!」「朝倉ぁ」。二人は、翔子や高杉がいるのも忘れ、再会の喜びから抱き合うのだった。
 なんだコイツ? 高杉の心に、いずみと水島の関係について疑念がわく。ドクターとして一人前に成長した水島は、てきぱき仕事をこなし、またたくまに患者たちの信頼を勝ち得てしまう。それに引き替え、高杉はまだまだ。そんな焦りもあり、高杉は水島への対抗心をむき出しにし、水島が反対する松平(綾田俊樹)のオペへの参加を、沢田に認めてもらおうと猛勉強を始めた。
 赤木(神田うの)は、水島の登場で、いずみと高杉の間に生まれたぎくしゃく感を素早く感じ取り「先輩。どっちかにしてくださ〜い」といずみをからかい、翔子も、ヤレヤレと心配を募らせるのだった。
 松平のオペは成功率50%の難しい肝臓オペだった。初めは、他の患者たちやナースたちと和み、元気にしていた松平だったが、オペが近づくとやはりナーバスに。そんな松平を散歩に連れだし励ますいずみを陰から見た水島は、いずみにプロポーズするのだった。水島が松平に付き添ってきたのは、かつて研修医時代いずみに抱いた気持ちを確認するためでもあったのだった。
 プロポーズをされたいずみは「エッ! 私には高杉が」とは思うが、何か悪い気もせず、気持ちをはっきりさせない。そんないずみに、翔子は「早くはっきりさせなさい。二人に悪いわよ」とはアドバイスするが・・・。
 松平のオペの朝、出勤した水島は、医局で寝ていた高杉を起こし「オペは体力勝負だ。こんなところで寝るなんて」と厳しく注意。「一応、家は・・・、朝倉のアパートだが、一緒に暮らして・・・」と高杉は、いずみと同棲していることを水島に告げる。
 一方、水島は「いいかげんな気持ちでプロポーズなんてしない」と高杉に。いずみを巡り、二人の間に激しい火花が飛び交うのだった。


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