あらすじ
<第21回> <第22回> <第23回> <第24回> <第25回> <第26回> <第27回> <第28回> <第29回> <第30回>

<第21回>「とんできた灰皿」
 杏子らが海外で結婚式を挙げている頃、杏子の不正賭博疑惑が、週刊誌に掲載される。
 孝枝は杏子の帰国を待って、事情を聞く。杏子は昔の恋人・君塚に誘われて、摘発されたカジノバーへ行ったことを認めるが、賭博はしていないと。 そんな矢先、君塚が賭博の常習犯で逮捕される。
 杏子の女優生命に危機感を感じた孝枝は、友子を呼び出し、刑事をしている兄の勇に助けてもらえないかと相談する。 芸能界に反感を抱いている勇だったが、妹のたっての頼みで、杏子と会う。事情聴取は避けられないという勇の言葉に、杏子はぎくりとする。

<第22回>「利用された名声」
 勇の予想通り、杏子は警察の取り調べを受ける。
 そして、その日のうちにマスコミにその情報が流れる。 孝枝は新しいマネージャーに知人の譲二を起用。杏子をマスコミからガードさせる。
 翌日、警察の発表があり杏子はただ名前を利用されただけで、起訴されることもなく、無実が証明された。
 が、一度落ちた杏子のイメージはすぐには回復が難しく、ドラマやCM契約の打ち切りなど、仕事面で厳しい状況に追いやられる。
  友子は派遣先の老婦人・みすずが、もと女優であることを知る。そして、夫の俊三はカメラマンだったが二人には何か秘密がありそうな・・・・。

<第23回>「もと女優の告白」
 ホームヘルパーに復帰した友子は、世話をしているみすずから重大な秘密を打ち明けられる。
 二十五年前、女優だったみすずは、妻子あるスチールカメラマン・俊三と駆け落ち。自分の命が残り少ないことを悟った今、苦しめた彼の妻子に謝りたいという。
 友子は俊三の妻・治美と息子で、同じくスチールカメラマンの卓也に会いにいく。  が、二人とも二十五年前の憎しみは消えず、友子はとりつく島もなく追い返される。
 杏子と竜介の新婚生活が始まる。仕事に追われる竜介に対して、賭博事件がきっかけで、杏子には全く仕事が来ない。

<第24回>「届けられた離婚届」
 他人のプライバシーに踏み込んだことを友子は後悔、もう一度治美を訪ね、素直に謝る。
 それからまもなく、友子のもとに卓也から一通の離婚届が届く。妻の欄に治美の署名と捺印がしてあった。
 友子ははずむ気持ちで、それをみすずと俊三に渡し明日、二人の結婚式をしようと祝福する。
 翌日、友子がみすずから訪ねると、二人は静かに息をひきとっていた。友子宛の遺書があり、みすずが自然死した後、俊三が後追い自殺したのだった。
 友子は、自分が二人を死に追いやったのだと、号泣する。
 杏子と竜介はすれ違いの生活が続き、仕事のない杏子は苛立つ。

<第25回>「土壇場の逆転負け」
 友子は俊三の遺品のカメラを卓也に届けにいく。自殺した俊三に、卓也も治美もやりきれない思い。
 何故か、無性に杏子に会いたくなった友子は、杏子のマンションの前まで行く。
 が、チャイムを押すことはできなかった。
 孝枝は杏子の仕事をとるために、ある作戦を立てる。それはうまくいくかに見えたが、土壇場でつまずき、ドラマの主役をかすみに持っていかれる。
 やけになった杏子は竜介に八つ当たりして、「結婚なんかするんじゃなかった」と口走る。
 そんな折、杏子はテレビ局のプロデューサー・井上から、仕事と引き替えに関係を強要される。惨めさに打ちひしがれる杏子。

<第26回>「とんだ復帰第一作」
井上に屈辱的な思いを味わわされた杏子は、帰り道ばったり友子と会う。二人はそれぞれの辛い思いを胸に秘めて、静かに語り合う。
 杏子に久しぶりに仕事が入る。妖怪役と知り、憮然とするが、孝枝に説得され引き受ける。
 が、竜介は皆にからかわれ、もう少し役を選んだほうがいいと忠告する。
 竜介は初めての主役が決まり、張りきっていた。明日のリハーサルに備えて台本を読む必要があったが、杏子に邪魔されて、なかなか集中できない。
 おまけに翌日、杏子の我儘のせいで、遅刻してしまう。竜介は孝枝に、杏子への不満を訴える。
 孝枝が突然、頭痛を訴え倒れる。

<第27回>「女社長、倒れる」
 孝枝が脳梗塞で倒れ、入院。幸い命には別状なかったが、静養が必要だった。友子がヘルパーとして、介護にあたる。
 竜介が仕事に集中するため、ホテルに泊まり込む。杏子には宿泊先は内緒だった。 怒った杏子は、探偵事務所に竜介の調査を依頼する。
 杏子にかすみの代役の仕事が持ちあがる。孝枝の代理で、譲二がその話を杏子にきりだすが、にべもなく断られる。
 孝枝に頼まれて、友子が代役の話を杏子に持ちかける。
 杏子は考えた末、代役を引き受けることを決意。但し、条件として、友子にもう一度付き人に戻るよう要求する。

<第28回>「浮気の証拠写真」
 杏子がかすみの代役をする件について、千乃がクレームをつける。杏子が嫌いな千乃は、杏子が共演者になるなら、自分は役を降りると駄々をこねる。
 孝枝は杏子の代役の話を断ることに決める。友子はこれ以上杏子を傷つけないように、自分が付き人になれないので、独断で代役の仕事を断ったと、杏子に告げる。
 友子は竜介に会い、家に帰って、落ち込んでいる杏子を励ましてくれるよう頼む。
  が、竜介は人が変わったように冷淡だった。  そんな折、竜介と新人女優・愛との不倫スキャンダルが持ちあがる。杏子は離婚を決意するが、本当の気持ちは・・・・・。

<第29回>「嫉妬に逆上する妻」
 孝枝は竜介に、不倫疑惑について聞く。竜介は潔白を主張。杏子と話し合うために家へ帰る。
 孝枝が退院。テレビ局への挨拶がてら杏子のことを売り込むが、結果は思わしくなかった。
 ある日、撮影の終わった竜介は、相手役の愛のために、テレビ局のリハーサル室で演技指導をする。
 竜介はそこに腕時計を忘れていくが、それを見つけた愛が、杏子のところへ電話をかける。
 杏子は二人の仲を誤解。愛にひどい言葉を浴びせかける。
 怒った竜介は、すぐに愛のところに謝りにいく。愛を慰めているうちに、竜介は愛の体を抱きしめ、唇を重ねる。

<第30回>「敏腕マネージャー」
 譲二の熱心な売り込みが功を奏して、杏子に待望の仕事がくる。初めてのナレーションだった。杏子は譲二を見直し、二人の間に親近感が生まれる。
 竜介は愛と最後の一線を越えてしまった。譲二は二人の関係を清算するよう竜介に忠告するが、竜介に殴られる。
 譲二が再び、杏子に新しい仕事を取ってくる。ミセス雑誌のファッションのグラビア写真だった。杏子はいきいきと仕事をこなし、改めて譲二に感謝する。
 その夜、いい仕事をした満足感から、杏子は気持ちよく酔う。譲二は杏子を部屋まで送っていくが、杏子からキスされる。  その姿を、友子が目撃する。


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