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<第11回> <第12回> <第13回> <第14回> <第15回> <第16回> <第17回> <第18回> <第19回> <第20回><第11回>「とんできた灰皿」
杏子は宗方から誘われるが、もうヨリを戻す気はなかった。
牛場の稽古は厳しく、容赦のない叱責が、杏子にとぶ。そのうえ、付き人は必要ないと、友子は追い出される。 孝枝に頼まれて、友子は千乃の面倒をみることに。 白熱した稽古が続くある日、杏子は牛場から怒鳴られたあげく、灰皿を投げつけられる。友子は怒るが、杏子は全くめげず、納得のいく役作りに意欲を燃やす。
友子は千乃から、ドラマのリハーサルをしたいから竜介を自分の個室に連れてくるよう頼まれる。
二人きりはまずいと、心配する孝枝。千乃は台本にないのに、いきなり竜介にキスする。<第12回>「この仕事降りる!」
テレビ局の個室で、千乃と竜介が二人きりなのを知った孝枝は、部屋へ押しかけ、注意する。友子は竜介の唇にかすかに口紅がついているのを見つける。
映画プロデューサーの平井が、牛場の脚本にクレームをつけてくる。映画会社の意向にそわないと、監督交替もありうると。
怒った牛場は、仕事を降りると吐き捨てて、行方をくらませてしまう。
杏子は夜の釣り堀にいる牛場を探しあて、牛場が降板するなら自分も降りると伝える。
それからまもなく、牛場が脚本を書きかえる。杏子の一人二役を二人に分け、もう一人の役を千乃にやらせるという。杏子は逆上して、仕事を降りると・・・・。<第13回>「シャイなラブコール」
牛場に裏切られた杏子は映画の仕事を降りると宣言。周囲のどんな説得にも応じようとしなかった。
心の空白を埋めるため、杏子は宗方を誘う。
が、宗方は杏子の誘いを断り、かすみとデートする。
悔しさ、佗しさ、孤独感に唇をかみしめる杏子。
友子の仲介で、杏子と牛場はもう一度話し合う機会を持つ。
一旦は喧嘩別れになるがある事件がきっかけで、杏子はもう一度、映画の仕事に戻る。
三ヵ月後、映画が無事完成。華やかに、公開初日を迎える。
その夜、杏子は牛場と祝杯をあげようと、部屋で彼からの連絡を待つ。
その頃、牛場は千乃と・・・。<第14回>「待ちぼうけの夜」
映画公開の夜、牛場に待ちぼうけをくわされた杏子は、翌日、劇団の事務所に牛場を探しにいく。
すると、牛場が千乃と抱き合っているのを目撃。そこへ、友子と竜介がやってきたので、あわてて姿を隠す。
牛場と千乃の関係を知った竜介は、杏子をもてあそんだ牛場を非難。その場で劇団を辞める。
次の日、杏子は千乃と牛場のことで、孝枝に忠告。孝枝は善処すると約束する。
それからまもなく、牛場と千乃の緊急婚約発表会見がテレビで放映される。孝枝は、事務所の社長として大賛成だと、インタビューに答える。
それを見た杏子は、愕然とする。<第15回>「涙のプロポーズ」
竜介がかすみに呼び出され、次の連ドラの相手役になってもらえないかときりだされる。
竜介は承知。かすみに言われるまま、一緒に宗方に会いにいく。実は、そのドラマの原作者が宗方で、宗方からも竜介を推薦してもらうという。
杏子を裏切る結果になった竜介は、思い悩み、かすみに土下座して、一度引き受けた仕事を断る。
それからしばらくして、杏子と竜介はドラマで共演する。
杏子への思いが押えきれなくなった竜介は、杏子にプロポーズ。杏子は竜介を部屋に泊める。
翌朝、マンションに押しかけてきたレポーターに、杏子は竜介との婚約を発表。<第16回>「祝福されない婚約」
杏子の突然の婚約発表に孝枝は激怒。もう杏子らの面倒はみない、事務所は解散すると口走る。
その夜、スナックで、杏子と竜介、牛場と千乃のカップルが鉢合わせ。傍若無人な牛場の態度にかっとなった杏子は、牛場の顔に酒を浴びせかける。
杏子が牛場を好きだったのを知っている竜介は、杏子がプロポーズを受けてくれたのは、牛場の婚約に原因があるのかもしれないと不安になる。
その頃、友子は、杏子の婚約記事の載っている新聞を見ながら、涙をこぼしていた。
その姿を見た勇は、そろそろ付き人の仕事をやめる潮時ではないのかと、妹に忠告する。<第17回>「衝撃!隠し子発覚」
朝子は娘の杏子から婚約について何の連絡もないので心配していた。
裕次郎は杏子を訪ね、結婚には反対だと主張。杏子は裕次郎に竜介を紹介するが、気まずい雰囲気が漂う。 まもなく、杏子と竜介の共演ドラマがオンエアになる。高視聴率をあげ、杏子は喜ぶが、竜介にばかり次の仕事の依頼が殺到する。
そんなとき、牛場から竜介に、芝居の主役の話が持ちこまれる。自分に遠慮しないで、いい仕事なら引き受けるべきだと、主張する杏子。
が、竜介は考えた末、牛場の仕事を断る。
まもなく、“竜介に隠し子がいる!”という衝撃的な記事が、週刊誌に掲載される。<第18回>「致命的スキャンダル」
竜介に隠し子騒動が持ちあがる。相手は風俗嬢で、子どもは三歳になるという。杏子は竜介に確かめようとするが、竜介は行方をくらます。 竜介を探す友子のもとへ竜介から電話がかかってくる。友子は竜介のいるホテルへ駆けつける。 竜介の話によると、相手の女性は劇団仲間で、4年前に別れたという。そして彼女に直接会って、子どものことを確かめると。 竜介は、劇団を辞め、風俗で働いているかつての恋人・茜に会う。茜は、子どもの父親は竜介だと主張、竜介を困らせるために、週刊誌にネタを売り込んだという。 竜介が婚約解消を言いだす。<第19回>「あっけない破局」
杏子が婚約解消を宣言した頃、千乃と牛場の関係も破局を迎える。 友子は茜に会い、子どもの父親について問い詰める。狼狽する茜に、友子は牛場が裏で糸を引いていることを察する。 竜介は牛場を追及。牛場は隠し子事件をでっちあげたことを白状。竜介にもう一度、芝居に戻ってきてほしいと訴える。 が、竜介は牛場に絶交を言い渡す。 竜介の潔白がわかっても杏子の態度は煮えきらなかった。友子は、真剣な竜介を意地で振り回すのはやめてほしいと、杏子にくってかかる。 杏子は一人の女に戻って竜介と素直な気持ちで話し合う。<第20回>「新たなスキャンダル」
杏子は竜介に内緒で、茜に会いにいく。茜の子どもを見た杏子は、竜介の子だと直感。茜もそれを認め、牛場に嘘をついたいきさつを語る。 杏子は茜に大金を渡し、子どもの父親は竜介とは別の人間だと、もう一度雑誌に嘘の告白をするよう話をつける。 まもなく、杏子と竜介の正式な婚約発表が行われる。 友子はその日限りで、付き人をやめる。 杏子は友子を連れ戻そうとするが、孝枝から友子が竜介を好きだったことを知らされ、愕然とする。 杏子らは挙式を兼ねた新婚旅行へ旅立つ。友子は再びホームヘルパーを始めながら、介護福祉士の勉強を続けていた。