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<第61回> 「お母さんの肉まん」
 ユキを見舞った夜、光太郎が明日もまた病院へ行きたいと言いだす。かな子はダメと言えないが、なんとなく不安だ。
 その頃、ユキは大輔に、死を覚悟したことを打ち明けていた。そのとき、光太郎のことを思い出していたと・・・・・。
 翌日、かな子が光太郎を連れて病院へ行くと、信平も来ていた。ユキと光太郎は和やかに語り合い、かな子と信平も楽しいひとときを過ごす。
 かな子たちが帰ろうとしたとき、ユキは光太郎にもう見舞いには来ないようにと告げる。
 そして、信平にも、かな子に会うのはしばらく我慢するよう言い聞かせる。子どもたちは元気がなくなる。

<第62回> 「折り鶴に願いを」
 ユキからもう見舞いには来ないように言われた光太郎は、ショックを受けるが自分の気持ちに区切りをつけるため、千羽鶴を折り始める。かな子もちづるも手伝う。
 信平からかな子に、光太郎を気遣う電話がかかってくる。そして、信平は「お母さんに会いたい・・・・・」と本音をもらす。
 数日後、できあがった千羽鶴を持って、かな子は光太郎とともにユキの病室を訪ねる。
 そこで、かな子は大輔から、会社を辞め、静岡の実家へ引っ越すことを告げられる。信平にはまだ話していないという。
 それを聞いた光太郎は、横浜の家がなくなる・・・・・と呆然とする。

<第63回> 「Xマスイブの家出」
 ユキが退院。大輔は信平に静岡へ引っ越すことを告げる。
 翌日、学校帰りの光太郎に、信平が声をかける。友達に別れを告げにきたという。
 「パパとママの所に帰りたい・・・・・」と、泣きだす光太郎。
 ちづるがそんな二人の姿を見かける。信平は自分がここに来たことをかな子たちには言わないよう口止めする。
 クリスマスイブが来る。松田家の引っ越しが12月29日に決まる。
 信平と光太郎が置き手紙を残して、同時に家出。
「ぼくたちをもとに戻してください。お願いをきいてくれるまで、家には帰りません」と。

<第64回> 「最悪のクリスマス」
 信平と光太郎が家出。信平が昔、家族でよく行ったことのある逗子へ行き、ある寺の境内で一夜を過ごす。
 その頃、かな子らはいたたまれない思いで、子どもたちからの連絡を待っていた。
 病みあがりのユキが橋本家にやってきて、かな子たちと一緒に眠れぬ一夜を過ごす。
 翌早朝、逗子の寺の住職から、子どもたちを預かっていると、橋本家に電話がかかってくる。
 かな子とユキが寺に駆けつけると、子どもたちは無邪気に餅つきをしていた。
 かな子は光太郎を、ユキは信平を、それぞれの家に連れて帰る。光太郎は皆に心配をかけたことを素直に謝る。

<第65回> 「つきない悩み」
 子どもたちの家出事件が一応解決した矢先、病院の事務長・鮫島が橋本家にやってくる。申請していた戸籍の入れ替えが受理されたといい、手続きの書類を置いていく。
 その日、戸籍の入れ替えの件で、ユキと大輔が相談にくる。子どもたちの交換を言いだした大輔だが、このままで本当にいいのか、迷っているという。
 信彦は、子どもたちの将来のことを考え交換を選んだのだから、情に流されてはいけないと忠告する。
 その夜、信彦は光太郎に置き手紙に書いてあったようにもとに戻すことはできないと、はっきり言い聞かせる。
 大輔も信平に同じことを告げる。

<第66回> 「家族って何だろう?」
 橋本家では恒例の大掃除が行われる。光太郎の布団を片付けようとしたかな子は、枕の下に地図があるのを発見。そこにはユキたちの引っ越し先までマーカーで印がつけられていた。
 かな子は改めて、家族について考える。そして、信彦に、戸籍を入れ替えたら本当の家族になれるのか、問いかける。
 子どもたちの“将来”を考えて交換を決めたが、二人にとって大切なのは“今”の幸せではないかと、訴えるかな子。夫婦は話し合った末、光太郎に本当の気持ちを聞いてみることにする。
 光太郎は、橋本家に少しずつ慣れてきて、皆のことを好きになったが、やはりもとの家に戻りたいと泣きだす。

<第67回> 「幸せのための選択」
 光太郎の気持ちを聞いたかな子は、松田家を訪ね、事情を話す。大輔とユキも同じ気持ちだといい、かな子は信平に本当の気持ちを聞く。
「僕がどうしたいかなんて決まってるじゃないか」と怒ったように答えた信平は家に帰りたいと泣きだす。
 かな子たちは子どもたちの願いどおり、再交換することに決める。
 静岡に出発する大輔とユキが光太郎を迎えにくる。
 そして、信平が橋本家に戻ってくる。
 これからもずっと一緒にやっていこうと、笑顔で別れを告げる二家族。
 信平も光太郎も持ち前の明るさをとり戻し、その姿を見守る家族たちにも笑みがこぼれる。


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