癒し屋キリコの約束
「バシッッ!!」純喫茶・昭和堂に平手打ちの音がこだまする。頬を押さえているのは小説誌の編集者・透子(霧島れいか)、店から立ち去っていったのはその同棲相手で売れない作家の登(伊藤俊輔)だった。戸惑うカッキー(前田亜季)をしり目にキリコ(遼河はるひ)は、いつものロッキングチェアから透子をうかがう。
透子は8歳年下の登を一人前にしようと、この6年間ズルズルと自宅に住まわせながら、懸命に支えてきたと言う。しかし、モノにならない原稿ばかりで、この先どうしようかと悩んでいたところだったのだ。悩みを聞いてあげるから、と透子にまんまとお賽銭を奉納させると、金にがめついキリコはニヤリ。
登をどうにか必死にさせようとキリコが考えたのが狂言誘拐。「女を誘拐した。無事に返して欲しければ300万円用意しろ」キリコが、携帯電話の向こうの登にすごむ。だが、返ってきたのは「勝手にすれば?(平然)」この一言で、闘争心を刺激されたキリコは…。
透子は8歳年下の登を一人前にしようと、この6年間ズルズルと自宅に住まわせながら、懸命に支えてきたと言う。しかし、モノにならない原稿ばかりで、この先どうしようかと悩んでいたところだったのだ。悩みを聞いてあげるから、と透子にまんまとお賽銭を奉納させると、金にがめついキリコはニヤリ。
登をどうにか必死にさせようとキリコが考えたのが狂言誘拐。「女を誘拐した。無事に返して欲しければ300万円用意しろ」キリコが、携帯電話の向こうの登にすごむ。だが、返ってきたのは「勝手にすれば?(平然)」この一言で、闘争心を刺激されたキリコは…。