第7回 2007年2月22日(木)放送 あらすじ

 田原一平(二宮和也)は相変わらず奇妙な中川時夫(横山裕)の寝言を聞きながら目を覚ました。どうにも夢の内容が気になる一平だが、本人は覚えていないという。最近、仕入れには来ないことが度々ある坂下保(高橋克実)を除き、小宮竜次(梅宮辰夫)と市場に向かった一平と時夫。市場で竜次の知り合いに声をかけられ寿司屋に寄って朝ごはんを食べていると、その男は有名な料理店の板前で竜次とは板前同士が集まって行われる“勉強会”の仲間だという。竜次ほどの板前でも日々勉強していることに驚く一平。
 一平らが「坂下」に戻ると、坂下律子(岸本加世子)が全従業員を杉の間に集めた。そこで「坂下」の経営が苦しいこと、高層マンション用地に土地を売り渡すこと、そして来年3月で「坂下」を閉店することを決めたと涙をためながら話す律子。再来年夏には新しいマンションの1階で規模を縮小した「新・坂下」を始める予定だが、とにかく閉店までは今まで通り働いてほしいと頭を下げる律子に誰も何も言えないままだった。昼休みになり、近所のそば屋に集まった一平、時夫、仲居たち。閉店以降、自分たちはどうなるのか不安な面々は誰が「新・坂下」に残れるのか探り合いだ。
 「坂下」売却の話は方々に知られることになり、マンション建設反対運動に参加しているお客から予約キャンセルが入る。その夜の閉店後、マンション建設反対運動の人たちが「坂下」にやって来た。何を話しているのか気になる一平たちは店に残っていたが、竜次に言われ帰ることに。帰り道、一平の足は自然に唐沢ナオミ(黒木メイサ)が勤めている菓子店「ラムール」に向いていた。店から出てきたナオミに声をかけ、家まで送ることになり一緒に並んで歩く2人。ナオミがフランス語を話す日だったため会話はほとんど無いままだったが、別れ際にメールするとのナオミの言葉に舞い上がる一平。
 翌日、一平は松子(高橋史子)から昼休みに律子が待つコーヒー屋に行くようにと耳打ちされる。他の人に内緒と聞き、複雑な思いを抱えコーヒー屋に向かった一平だが…。その帰り道、坂下夢子(八千草薫)とばったり会った一平は誘われるまま「パティオ」に入る。夢子はクリスマスの日は坂下エリ(福田沙紀)をよろしくといいつつも最後に気をつけてと一言付け加えた。その夢子の笑顔に不安を覚える一平。
 その夜、ひのきの間は律子が取ってきたベンチャー企業の若い人たちが集まりどんちゃん騒ぎを繰り広げていた。竜次が他のお客に迷惑だから声を落とすようにお願いに行ってもまるで効果がない。そして事件が起きた。杉の間にいた常連客である“パイプの会”の平山がトイレに席を立つが、帰りに廊下でひのきの間から飛び出してきた酔っぱらいの客にぶつかり転んでしまう。その拍子に腰を強く打ってしまい動けなくなった平山は、救急車で病院に運ばれる事態にまでなるが、酔っぱらっているひのきの間の一行は気にする様子もない。それを見た時夫は…。

キャスト

田原一平 … 二宮和也

田原雪乃 … 高島礼子

中川時夫 … 横山 裕
唐沢ナオミ … 黒木メイサ
坂下エリ … 福田沙紀

澄子 … 森上千絵
松子 … 高橋史子
しのぶ … 黒瀬友美
玉子 … 森囿麻衣子
ルオー … 久保隆徳
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浮葉 … 木村多江
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シャク半 … 松重 豊
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小宮竜次 … 梅宮辰夫
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坂下 保 … 高橋克実

坂下律子 … 岸本加世子

坂下夢子 … 八千草 薫

スタッフ

■脚本
 倉本 聰

■演出
 宮本理江子

■制作総指揮
 中村敏夫(フジクリエイティブコーポレーション)

■プロデュース
 若松央樹
 浅野澄美

■音楽
 森山良子
 島 健

■制作
 フジテレビ
 フジクリエイティブコーポレーション

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