拝啓、父上様
熊沢清次郎(小林桂樹)が亡くなってから数日の「坂下」は、いつもと違う静かな雰囲気が流れていた。田原一平(二宮和也)らが坂下夢子(八千草薫)たちの気持ちを考えてのことだ。事情を知らずにいつものように大声で話す中川時夫(横山裕)に熊沢と夢子や「坂下」との関係を説明する一平。すると、先日、時夫が坂下エリ(福田沙紀)と会っていたのは「肉親が死んでもかけつけないのはどう思うか」という相談を受けたのだという。一平は時夫とエリの間に何もなかったと知り安心するが、つけ上がる時夫を嗜める。
ある日、「坂下」に出版社の文草社から予約が入った。売れっ子作家の津山冬彦(奥田瑛二)も来ると聞き、大喜びの松子(高橋史子)。喫茶店「ルオー」でも津山が話題になっていた。テレビや雑誌にさりげなく映りこむのが趣味のルオー(久保隆徳)は、今日、津山が神楽坂で雑誌の撮影をするとの情報を聞き、いてもたってもいられずソワソワ。そこに坂下保(高橋克実)と組合長の中込(渡辺哲)と南(森富士夫)がやって来た。奥の座席に座るやいなや、保にマンション建設を計画している竹地建設やイースト証券と「坂下」の関係を問う中込。イースト証券はお客様だと話す保に、中込は「坂下」の土地がマンション用地として売却予定との噂が流れていることを話した。寝耳に水の話に保は驚くばかりだ。
同じ頃、床屋にいた小宮竜次(梅宮辰夫)に夢子から電話が入った。熊沢の正妻(森光子)から今から行きますとの電話を受けて、激しくうろたえている夢子は竜次に一刻も早く戻ってくるようにお願いし、さらに一平にも連絡。時夫を連れて「坂下」の杉の間の庭で待機するようにお願いする。やがて「坂下」に熊沢の正妻がやって来る。対面する夢子は…。
その夜、「坂下」の津山の座敷には夢子や浮葉(木村多江)やことえ(池津祥子)の姿が。夢子の鼓も披露され、津山も20年ぶりの「坂下」に楽しそうだ。
店が閉まると、一平は若女将・坂下律子(岸本加世子)に呼ばれた。いつまでも狭いアパートで時夫と2人でいるのは大変だろうと新しい部屋を紹介する律子。喜ぶ一平だが、渡されたアパートのパンフレットにはある文字が書かれていたのには気付かなかった…。
その後、竜次に誘われて一緒に飲みに行った一平だが、時を同じにして「坂下」では夢子と律子、保が顔を突き合わせていて…。
ある日、「坂下」に出版社の文草社から予約が入った。売れっ子作家の津山冬彦(奥田瑛二)も来ると聞き、大喜びの松子(高橋史子)。喫茶店「ルオー」でも津山が話題になっていた。テレビや雑誌にさりげなく映りこむのが趣味のルオー(久保隆徳)は、今日、津山が神楽坂で雑誌の撮影をするとの情報を聞き、いてもたってもいられずソワソワ。そこに坂下保(高橋克実)と組合長の中込(渡辺哲)と南(森富士夫)がやって来た。奥の座席に座るやいなや、保にマンション建設を計画している竹地建設やイースト証券と「坂下」の関係を問う中込。イースト証券はお客様だと話す保に、中込は「坂下」の土地がマンション用地として売却予定との噂が流れていることを話した。寝耳に水の話に保は驚くばかりだ。
同じ頃、床屋にいた小宮竜次(梅宮辰夫)に夢子から電話が入った。熊沢の正妻(森光子)から今から行きますとの電話を受けて、激しくうろたえている夢子は竜次に一刻も早く戻ってくるようにお願いし、さらに一平にも連絡。時夫を連れて「坂下」の杉の間の庭で待機するようにお願いする。やがて「坂下」に熊沢の正妻がやって来る。対面する夢子は…。
その夜、「坂下」の津山の座敷には夢子や浮葉(木村多江)やことえ(池津祥子)の姿が。夢子の鼓も披露され、津山も20年ぶりの「坂下」に楽しそうだ。
店が閉まると、一平は若女将・坂下律子(岸本加世子)に呼ばれた。いつまでも狭いアパートで時夫と2人でいるのは大変だろうと新しい部屋を紹介する律子。喜ぶ一平だが、渡されたアパートのパンフレットにはある文字が書かれていたのには気付かなかった…。
その後、竜次に誘われて一緒に飲みに行った一平だが、時を同じにして「坂下」では夢子と律子、保が顔を突き合わせていて…。