拝啓、父上様
「坂下」が休みの日曜。田原一平(二宮和也)が目を覚ますと、テレビでは政界の怪物と呼ばれる熊沢清次郎(小林桂樹)の危篤の話題が繰り返し報道されていた。テレビを複雑な思いで見つめる一平は、画面の中に1人の男性を発見する。喫茶店「ルオー」のマスター、ルオー(久保隆徳)だ。マスコミの取材画面にさりげなく映りこむことを趣味とするルオーに、さっそく報告に向かう一平だが、「ルオー」で田原雪乃(高島礼子)の旧友であり現役芸者の浮江(木村多江)とことえ(池津祥子)と遭遇してしまう。2人に散々からかわれ、ほとほと困っている一平の元に坂下夢子(八千草薫)から「すぐに来て」とメールが届いた。慌てて「坂下」に戻る一平。
夢子は小さな包みを一平に渡し、それを熊沢が入院している東済会病院の看護師長に届けて欲しいと頼む。厳重な警戒を理由に一度は断る一平だが、包みの中がお守りで自分で届けることができない夢子の気持ちを察して引き受けることにする。緊張しつつもなんとか包みを渡し、病院を後にする一平は、マスコミの取材陣に囲まれている衆議院議員の真田公正(小野武彦)を見かける。自分の父親候補の1人である真田を苦々しく見つめる一平。一方、真田は取材陣を振り切り、小さな喫茶店へ潜り込む。そこに待っていたのは、坂下律子(岸本加世子)で…。
夢子に報告を終え「坂下」から帰ろうとする一平を、今度は坂下エリ(福田沙紀)が呼び止めた。街を歩きながら、誘われたことにドキドキする一平だが、エリは真剣な表情だ。赤城神社に着くと「おじいちゃん(熊沢)が危篤なのに、会いにも行けないのはおかしい!!」と、一平に向かいすごい剣幕でまくし立てるエリ。どう答えていいのかわからず、戸惑いながらも我慢するしかないと答えた一平に、エリは「つまんない大人!」と捨てゼリフを残して去っていった。その言葉に落ち込む一平。夕方、銭湯で中川時夫(横山裕)と会った一平は、雪乃に会いたいという時夫を連れてバー「ゆきの」へ向かった。ところが、しばらくすると時夫の携帯電話が鳴り、何かを話したと思ったら時夫は1人で先に帰ってしまう。2人きりになった一平は、雪乃に父親のことを問いただす。
翌日。「坂下」で朝の仕込み中、相談があると坂下保(高橋克実)が小宮竜次(梅宮辰夫)を呼び出し、2人が板場をはずしていると、仲居のしのぶ(黒瀬友美)が一平を手招きした。昨晩、神社で時夫とエリが会っていたのを見たというしのぶの話に驚く一平。その夜、「坂下」に、熊沢が亡くなったとの連絡が入り…。
夢子は小さな包みを一平に渡し、それを熊沢が入院している東済会病院の看護師長に届けて欲しいと頼む。厳重な警戒を理由に一度は断る一平だが、包みの中がお守りで自分で届けることができない夢子の気持ちを察して引き受けることにする。緊張しつつもなんとか包みを渡し、病院を後にする一平は、マスコミの取材陣に囲まれている衆議院議員の真田公正(小野武彦)を見かける。自分の父親候補の1人である真田を苦々しく見つめる一平。一方、真田は取材陣を振り切り、小さな喫茶店へ潜り込む。そこに待っていたのは、坂下律子(岸本加世子)で…。
夢子に報告を終え「坂下」から帰ろうとする一平を、今度は坂下エリ(福田沙紀)が呼び止めた。街を歩きながら、誘われたことにドキドキする一平だが、エリは真剣な表情だ。赤城神社に着くと「おじいちゃん(熊沢)が危篤なのに、会いにも行けないのはおかしい!!」と、一平に向かいすごい剣幕でまくし立てるエリ。どう答えていいのかわからず、戸惑いながらも我慢するしかないと答えた一平に、エリは「つまんない大人!」と捨てゼリフを残して去っていった。その言葉に落ち込む一平。夕方、銭湯で中川時夫(横山裕)と会った一平は、雪乃に会いたいという時夫を連れてバー「ゆきの」へ向かった。ところが、しばらくすると時夫の携帯電話が鳴り、何かを話したと思ったら時夫は1人で先に帰ってしまう。2人きりになった一平は、雪乃に父親のことを問いただす。
翌日。「坂下」で朝の仕込み中、相談があると坂下保(高橋克実)が小宮竜次(梅宮辰夫)を呼び出し、2人が板場をはずしていると、仲居のしのぶ(黒瀬友美)が一平を手招きした。昨晩、神社で時夫とエリが会っていたのを見たというしのぶの話に驚く一平。その夜、「坂下」に、熊沢が亡くなったとの連絡が入り…。