第1回 2003年10月11日(土)放送 あらすじ

#1 前奏曲

 中東某所。その昔ギルガメッシュの墓があった場所に、日本主体の出資による生命の秘密や謎を研究する世界的な研究施設「ヘヴンズゲイト」がある。今まさにここで、ある重要な決定がなされようとしていた。膨大な出資額、多数の科学者が投入されたこの施設においての全てのミッション中止決定だ。「このプロジェクトの継続は人類史上未曾有の厄災を招き、それは科学者として背徳的な行為だ」との結論。この円輝道(まどかてるみち)博士による報告書は全て正しかったというものだ。動揺する研究員。
 そんな中、円輝道博士は同僚の影山紘子博士と共にメインプラント前で物思いにふけっている。影山の婚約を祝福する円。何故か寂しげな影山。
 その後、影山はヘヴンズゲイト内の処理場で試験体の炎熱処理によるミッション中止作業に立ち会う。その時突然鳴り響くエマージェンシーコール。本部制御室では研究員達があわただしく行き交う。地下施設、メインプラント内の残留試験体に異常が発生しているのだ。そのロットナンバーは「T-e-Ar」。テロの発生か?侵入者は円輝道博士だ。声を荒げて止めようとする研究者達、しかし監視モニターには徐々に中心部に向かって行く進入者のデータが映し出されていく。そして、地球は幾重にも重なる波紋のような光輪に包まれて…。
 テロリストの一撃により一変した世界。事件の張本人は「エンキドゥ」を名乗る男。この事件は発生した日付にちなみ、「XX(ツインエックス)」と呼ばれるようになった。XX以降、一切のコンピュータが使えなくなり、高度情報文明は崩壊。戦争や飢餓で多くの人命が失われた。また、テロの影響で空は鏡に覆われていた。「シェルタリングスカイ」と名づけられた現象は磁気異常によって引き起こされたものだった。
 時は流れて十数年後、2人の姉弟が借金取りに追われている。円竜也と紀世子の2人。追い詰められた2人は幽霊屋敷のような洋館に逃げ込んだ。突然2人の前に蝋燭をもった青年が現れ、連れられて向かった1室には彼とよく似た青年たちがくつろいでいた。
 そんな折、屋敷の外に佇む3人の少年少女たち。突然少年は、誰かと心で交信を始めた…。

キャスト

円 竜也:浪川 大輔
藤崎イサム:伊藤 健太郎
円 紀世子:中村 千絵
御室風子:小林 沙苗
伯爵夫人:斎賀みつき
月岡 透:宮田 幸季
ノウェム:渋谷 茂

スタッフ

原作:石ノ森章太郎
監督:むらた雅彦
シリーズ構成:薩川昭夫
脚本:薩川昭夫/村井さだゆき/小林靖子/大西信介
キャラクターデザイン:奥瀬サキ/竹谷隆之
ゼネラルプロデューサー:山崎一彦(関西テレビ)/大橋研一(ジャパンヴィステック)
プロデューサー:古市忠嗣(関西テレビ)/井上光晴(ジャパンヴィステック)
スーパーバイザー:小野寺章
制作:関西テレビ放送/ジャパンヴィステック

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