第10回 2005年6月21日(火)放送 あらすじ

#10 花嫁と千春の決意

 「結婚しようか」。一樹(要潤)から突然プロポーズされて千春(稲森いずみ)は驚いた。一樹は買収の話が決着すれば副社長の座を捨てて、新しい仕事を探すつもりでいた。「それでも良ければ」とまるで千春が玉の輿を狙っていたかのような言い方にはムッときたが「親に会ってほしい」と言われて、うれしさが込み上げてきた。「会わせていただきます」。千春と一樹は笑みを交わした。
 千春は仕事中も幸せ気分でニヤニヤしていると、えり子(青木さやか)がグランフォートホテルで結婚式をしようと、シマケンこと婚約者の健一(袴田吉彦)を連れて現れた。「千春、仕切ってくれない?」千春は二つ返事で引き受けた。もちろん部長の真鍋(佐戸井けん太)を始め、修二(金子貴俊)も椿(石川亜沙美)も大盛り上がり。なつみ(釈由美子)だけはいつものように「先越されて複雑だったりして?」と嫌味を言ったが、千春は幸せオーラいっぱいなものだから、なつみは「つまんない」と不満げな様子。
 えり子も幸せ気分いっぱいと思いきや、谷村(高知東生)の店で「なんか憂うつになってきた」と千春にこぼした。仲人と結婚費用をめぐって両家の親がモメている。とりわけ気心知れた仲のつもりでいた健一の母親と意見が合わないのが、えり子にはショックだった。千春が「あたしが完璧に仕切るから」とえり子を励ましていると、修二が血相を変えて現れた。社長が倒れたのだ。一命は取り留めたが、もう仕事には戻れそうにない。一樹が継がなければグランフォートホテルは買収されてしまう。
 本番までわずかなのに、えり子の結婚式の準備は大もめにもめていた。出席者の人数から引き出物に至るまで、ことごとく両家の意見はまとまらない。説得してほしい健一は「お袋も悪気はないんだ」とえり子の苦労を理解してくれない。
 なつみを怒らせてしまった修二は、仲直りしたくて「どうすればいいっすか?」と千春に泣きついてきた。なつみの性格を知り抜いている千春は「好きな気持ちをちゃんと伝えなきゃ」と修二を励ました。
 なつみには、一樹からプロポーズされたことを見抜かれていた。「えり子さんのドレス選びしながら、自分はこれがいいなんて思ってるんでしょ」と図星を指され、「本能のまま生きてる人は恋も簡単でいいですね」と皮肉られた。
 いよいよえり子の結婚式当日。千春が企画営業部の面々を前にして「皆さん、今日はよろしく」と挨拶していると、椿が血相を変えてやって来た。えり子が結婚をやめたいと言い出したのだ──。

キャスト

大島千春(33) … 稲森いずみ
三原なつみ(25) … 釈 由美子
甲本一樹(28) … 要 潤
山岸えり子(33) … 青木さやか
甲本 椿(27) … 石川亜沙美
            ●
三宅修二(26) … 金子貴俊
真鍋健蔵(47) … 佐戸井けん太
谷村 誠(38) … 高知東生
            ●
堀内夕子(31) … 三浦理恵子
一条杏子(41) … 川島なお美
堀内正光(40) … 伊原剛志

スタッフ

■脚本
 後藤法子

■プロデューサー
 吉條英希(関西テレビ)
 遠田孝一(MMJ)安藤和久(関西テレビ)

■演出
 池添 博
 他

■音楽
 大島ミチル

■制作
 関西テレビ
 MMJ

バックナンバー