今年の『FNS27時間テレビ』にあの人気番組が昨年に引き続き参戦します！池上彰さんの解説、そして高島彩さんが進行、そこにビートたけしさんと村上信五さんが加わってお届けするスペシャル番組は『池上彰＆たけしが見た！ 世界が映した昭和のニッポン』です。
　テーマは「昭和の日本」ですが、ただ単に昭和の歴史を振り返るだけではありません！ 活気があふれていた戦前の昭和初期から戦争の時代へ、そして戦後の焼け野原からの復興、高度経済成長、バブルへ⋯この激動の昭和の日本を、“世界はどう見ていたのか？”という独自の視点で、貴重映像とともに振り返ります。日本の外からあの時代を見つめると⋯目からウロコ、新発見の連続です！

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♢戦後、日本人の生活はどのように変化したのか？ 初めてのテレビ＆洗濯機にたけしは
　取り上げたのは、高度経済成長が進んだ昭和36年（1961年）頃、日本人の生活がどう変化したのかを伝えたアメリカの教材です。映像では、京都に住むある家族の暮らしを伝えています。魚屋さんで買い物をする女性の姿に、「肉も魚も驚くほど新鮮だ」というナレーション。日本の商店街で売られている品々を驚きと共に紹介しています。
　この時、たけしさんは14歳、池上さんは11歳。電化製品も普及したこの時代、初めて家にやってきたテレビや洗濯機をめぐるたけしさんの思い出話も飛び出します。そして電化製品とともに家庭の食生活にもある大きな変化が。さらに池上さんが「物珍しくて行きました」というあるモノが身近になってくるのです。それは一体⋯？

♢戦後の民主化が映画界に与えた影響は？ある“行為”をめぐり村上も大テレ
　また、戦後の民主化は映画界にも大きな影響を与えました。戦前の日本の映画にはなかったある“行為”をGHQが映画に入れるよう指導したのです。映画でのこの“行為”については、演じるたけしさんも「恥ずかしい！」。そして池上さんから急に話題を振られた村上さんは、真っ赤になってしまいます！

　さらに戦時中、アメリカの旧陸軍省が制作したVTRを紹介。アメリカから見た昭和天皇、そして日本兵を過激に描くこの映像から、アメリカは敵国の日本人をどのように伝えていたかを池上さんが解説します。また、高度経済成長期の日本人の働き方、新幹線の誕生など、世界の目からみた昭和の日本の姿とは。昭和の懐かしい商店が立ち並ぶスタジオで、たけしさんの思い出話も盛り上がる中、池上さんが詳しく解説します。
　平成が終わろうとしている今、新たな視点から昭和を見つめ、そして私たちは何を学ぶのか⋯ぜひご期待下さい！

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池上彰コメント

Q：たけしさん村上さんと去年に続き2回目の共演でしたが、収録はいかがでしたか？
「たけしさんがいつものように暴走するのを、なんとかみんなで食い止めつつ、笑。なんとか走ってきたという感じですね」

Q：村上さんはいかがでしたか？
「彼は、本当に番組を回すのが見事ですよね。去年も大したものだなと思っていましたけど、一段とこのややこしいジジイ2人をうま～くなだめながらね、笑」

Q：テーマは「世界から見た昭和の日本」。世界は日本をこう見ていたのか、と驚きがありました
「私たちは、日本の中にいるので、なかなかわからないんですよね。それが当たり前だと思っていることが、外から見ると全然違うという。日本の常識というのは、実は、世界に通用しなかったり、逆に世界の常識を見てびっくりするということがあります。平成が終わる今、改めて昭和から平成にかけての日本を振り返る良いきっかけになったんじゃないかなと思いますね」

Q：食についても触れましたが、池上さんにとっての“昭和の食”とは？
「昭和の食というと、中学校１年生の時から毎朝食べていた“丼飯”ですね。丼に山盛り一杯のご飯を食べてましたね。おかずに魚がちょっとくらい。でもそんなにおかずはなかったですから。あるいは、風邪を引いたような時だけ特別に卵がついた。卵は高いから、本当に頑張らないといけないという時だけ、生卵が一個つきましたね。醤油かけご飯を食べて親に怒られたりもしましたし。本当にご飯に醤油をかけて、それだけなんですよ。おかずも何にもなしで食べているわけだから、それは栄養的にダメだと言って怒られました。あと“すいとん”も出ましたね。戦後も食料不足だったので、我が家はすいとんが出ましたよ」

Q：今食べる“すいとん”は美味しいですが⋯
「そりゃそうですよ、いまの材料使うんだから！今の子どもに、“戦争中はすいとんだったんだよ”と言って、今の材料で作ると“結構おいしいじゃん”って言いますから。それは違うよ～って、笑」

Q：給食の思い出は？
「脱脂粉乳ですね。わからないですよねぇ。美味しくはないんだけど、とにかく栄養があるから飲まなければいけないと。無理やり鼻をつまんで飲むわけですよ。本物の牛乳じゃないんだけど、これでみんな、牛乳嫌いになりましたね。年に1回か2回だけ、コッペパンと瓶に入った牛乳が来るんですよ。みんな嬉しくってね。牛乳ってこんなにおいしいんだと思いましたね」

Q：今回の番組で、昭和をあまり知らない若い人たちを含め、何を学んでもらいたいですか？
「例えば、今、中国からの観光客がいっぱい来て“爆買い”しているでしょ。な～にやってるのと思うかもしれないけど、我々がたどってきた道なんだよと。周りの国をみて、“あ～っ！”なんて笑っているけど、実は貧しいところから豊かになる途中経過で、私たちも通ってきた道なんだということを、やっぱり知った方が良い、ということですよね」

タイトル

「池上彰＆たけしが見た！世界が映した昭和のニッポン」

『FNS27時間テレビ ～にほん人は何を食べてきたのか？～』放送日時

2018年9月8日（土）午後6時30分～9日（日）午後9時54分