東日本大震災 被災地支援活動

フジテレビでは、東日本大震災発生後から被災地支援活動を継続して行っています。
発災直後には、物資を直接被災地に届けたり、子どもたちを対象にした食育や朗読イベントなどを行ってきました。そして震災から1年たった2012年4月からは、子どもだけではなく大人、お年寄りに支援対象を広げた「ずっとおうえん。プロジェクト」を始動。 被災地を「ずっと」忘れないという強い思いと、フジテレビらしい「支援力」で、“新たなコミュニティづくり”のお手伝いができたらと考えています。

2012年度実施例~ニーズに合わせた様々なイベントを開催~

5月19日、陸前高田市にあるサンビレッジ高田で、牧原俊幸・梅津弥英子両アナウンサーの司会による被災地支援イベントを行いました。第一部は牧原俊幸アナウンサーのマジック付朗読会、第2部は、LED大型ビジョンを使った「ワンピースフィルム・ストロングワールド」の上映会を実施、子どもから大人までが来場し楽しんでいただきました。

「竹の会所」は、父親、自宅を津波で失った男性が提供してくれた海沿いの土地に、滋賀県立大学 環境科学部 環境デザイン学科(陶器浩一研究室)の学生たちが、地域に生息する竹を使って気仙沼の方々とともに建てたドーム型の空間です。みんなが集まれる場所を…との願いから作られたもので、9月1日にその場所で食育イベントとアナウンサー朗読会とを開催、仙台放送のキャラクター・ジュニくんも参加し、波の音を聞きながら心地よい時間が流れました。

10月6日、宮城県東松島市で、インド大使館の協力のもと「日印友好60周年記念ずっとおうえん。プロジェクト in 東松島 」を開催しました。地元・大曲浜獅子舞とインド仮面舞踊をコラボさせるという初の試みで、会場は大盛り上がり!合せて、ヨガやインド美術のワークショップも開催し、隣接する仮設住宅で暮らす子どもからお年寄りまで幅広い年齢層の方々に楽しんでもらいました。

福島県二本松市にある「安達が原ふるさと村」で11月3日、朗読会を開催。二本松市には、震災による放射能被害を避けて浪江町から避難してきた人たちが多く暮らしています。地元の青年会議所から協力依頼を受け、「福幸祭」という復興イベントにおいて西山喜久恵アナウンサーの朗読会を開催。戊辰戦争に出陣し命を落とした二本松少年隊の実話など数作品を朗読しました。また福島テレビのふくたんも駆けつけ子どもたちに大人気でした。

12月3日・4日 「ずっとおうえん。プロジェクト」の活動で、岩手県宮古市を訪れました。
2日間で8ヵ所の幼稚園や保育園にお邪魔し、ガチャピン・ムックそして岩手めんこいテレビのキャラクターミット君、山中章子アナウンサーと共に、クリスマスイベントを開催。合計約1,000人の元気な子どもたちに出会うことができました!サンタクロース姿のガチャピンとムック、ミット君の登場に、子どもたちは大はしゃぎでした。

フジ・メディア・ホールディングスのグループ会社「ディノス」では、2012年から東日本大震災の復興支援活動「東北に春をお届けします。」を行っています。東北の花屋の協力を得て、被災地の子ども達にお花の苗をプレゼントするというもので、フジテレビ「ずっとおうえん。プロジェクト」もこの主旨に賛同。生田竜聖アナウンサーと岩手めんこいテレビのキャラクター・ミット君が加わり陸前高田市内の4ヵ所で朗読会などのイベントを行いました。


『Tatton(タットン)プロジェクト』は、朝の情報番組「めざましテレビ」が、東日本大震災後の2011年6月から継続して行っている被災地支援企画です。
(Tattonとは【田んぼ】と【綿=コットン】を掛け合わせた言葉<tanbo×cotton >= Tatton)


東日本震災では、宮城県・福島県・岩手県あわせて約19,302ヘクタールが海水に浸かり稲作が不可能となってしまいました。
そこで、津波で田畑が海水に浸かり稲作が不可能となった農家に、除塩効果があるという綿花を植えて田んぼを再生させようと、プロジェクトを始動。

2011年は、福島県新地町の田んぼで綿花を栽培し、35キロの綿花を収穫することができました。『めざましテレビ』キャスターの生野陽子アナウンサーも現地を訪れ、種まきから収穫までを随時放送で紹介。最初の年は、収穫された綿花でTattonプロジェクトのワッペンを作りました。

そして、2012年度からは、宮城県東松島市にも対象を広げ、ゴールデンボンバーもプロジェクトに参加!秋には約120kgの綿花を収穫することができました。4月にオリジナルTシャツのデザインを公募し、宮城県塩竈市の少女の作品を採用。このデザインを元に収穫した綿花の糸を使ったTattonタグ付きTシャツのほか、ハンドタオルを制作し、イベント等で販売しました。


国や自治体に頼らず、農家の方々が自分の力で農業を再開することができようになって初めて『復興』といえると考えています。獲れた綿花を紡績して商品化・販売し、その利益を東北の農業再生のために活用してもらうことがこのプロジェクトの最終目的です。

大震災と震災後を長期にわたり記録し、検証を加えていくことがテレビメディアとしての責務と考え震災直後にこのプロジェクトを立ち上げました。フジテレビ系列が東日本大震災発生の瞬間から取材し続けた膨大な映像や、視聴者が撮影していた映像を出来る限り集め、さまざまな場所で起きたさまざまな出来事を時間の経過に沿って緻密に組み合わせたシリーズ作品です。
大災害の全体像を明らかにすることと同時に、いつ来るかわからない次の大地震に備えて、今回の出来事をしっかりと記憶の底にとどめるために制作しました。
作品を海外のコンクールに出品することで、震災がもたらした現実を世界中の人々に知ってもらうきっかけにもなりました。

東日本大震災で最も多くの人々がなくなった石巻市で懸命に生きる3組の家族を取材し、震災から一か月後にこの番組を放送しました。

  • 第16回アジアン・テレビジョンアワード 時事問題部門最優秀賞受賞
  • 2012ニューヨーク・フェスティバル ドキュメンタリー・社会/時事問題部門金賞
  • 第51回モンテカルロ・テレビ祭 ニュース・ドキュメンタリー部門ノミネート

震災後、当時まだ世に公開されていなかった映像や被災者の方々の証言を地道に時間をかけ丁寧に取材し、震災の知られざる全容を伝えたドキュメンタリー作品。

  • 第71回ジョージ・フォスター・ピーボディ賞受賞
  • 第17回アジアン・テレビジョン・アワード 時事問題部門最優秀賞受賞
  • 2012 US国際フィルム&ビデオ祭 ドキュメンタリー・時事問題部門金賞受賞&グランプリノミネート

「復興SPガレキの開拓者たち」 2012 US国際フィルム&ビデオ祭グランプリ受賞&ドキュメンタリー時事問題部門金賞受賞
「ザ・ノンフィクション わすれない原発と牛飼い」 2012 US国際フィルム&ビデオ祭ドキュメンタリー・時事問題部門銀賞受賞
「ザ・ノンフィクション 老人と放射能 ~FUKUSHIMA~」 第17回アジアン・テレビジョン・アワード単発ドキュメンタリー部門ゴールデンニンフ賞ノミネート
「ザ・ノンフィクション 老人と放射能スペシャル」 2012 US国際フィルム&ビデオ祭 ドキュメンタリー・社会啓発部門銀賞受賞
「奇跡の卒業証書」 2012 US国際フィルム&ビデオ祭ドキュメンタリー・時事問題入賞 / 第16回アジアン・テレビジョン・アワード社会啓発部門ノミネート

お台場合衆国2012~ここから始まる!NIPPON応援団!~

2012年はフジテレビがお台場に移転して15年という節目にふさわしく“新しい時代の幕開け”となるイベントを“明るく!楽しく!希望に満ち溢れる”をモットーに開催しました。来場者は史上最高の454万人。
『みちのく合衆国』エリアでは、飲食ブースや物販ブースを設け、被災地を応援しました。
2012/7/14~9/2開催

みちのく合衆国 ~いつでもNIPPON応援団!~ in 福島

2012年3月30日に宮城県で行った被災地支援イベント「みちのく合衆国」に引き続き2013年は福島県(あづま総合体育館)で同イベントを開催。これは、夏の社屋イベント「お台場合衆国2012」の収益で実施しているもので、「THE MANZAI」「めざましライブ」に被災3県から合計7,000人を無料招待しました。
また、屋外エリアには、ご当地グッズ販売や協賛セールスを行うブースを設け被災地を応援。
CSRプロジェクトチームでもブースを設け、来場者に<夢>をテーマにしたメッセージを書いてもらい、それをボードに貼りつけた“夢の木” を完成させました。
さらにガチャピン・ムック、ラフくん、福島テレビ、仙台放送、岩手めんこいテレビのキャラクターや地元のご当地キャラクター13体が大集合!子どもたちだけではなく大人にも大人気でした。

劇場映画作品「JAPAN IN A DAY」製作・公開

「JAPAN IN A DAY」は、東日本大震災から1年経った2012年3月11日の“日常のひとコマ”を世界中の人々に撮影してもらい、映像を紡ぎ合わせて一本の映画を作ろうというプロジェクト。日本そして世界が自然の脅威に晒された日から1年、人々がどんな24時間を過ごしたのか、それを記録に残すことが震災を忘れないということ。そんな想いのもと、リドリー・スコット率いるスコット・フリーとフジテレビの共同プロジェクトが実現。2012年3月11日に撮影された8,000本の動画を一つの映画作品にし、2012年11月3日全国公開。東京国際映画祭の特別オープニング作品にもなり、復興に向かう日本の姿を全世界に発信しました。
※収益の一部は被災地に寄付予定。

劇場映画作品「遺体~明日への十日間~」製作・公開


© 2013 フジテレビジョン
2011年3月11日、東日本大震災発災。岩手県釜石市は、被害にあった地域と難を逃れた地域が二つに分かれ、残された市民が被災した市民の遺体を搬送、身元確認を行うことになりました。当時の報道では伝えきれなかった知られざる真実を描いた石井光太氏の著作『遺体 震災、津波の果てに』(新潮社刊)を基に、君塚良一監督が新たな取材を重ねて映画化。震災から2年が過ぎた今、彼らが共に生きてきた故郷の人々のために遺体安置所で献身の日々を送り、ご遺族たちを支えた姿を通して被災地の真実を伝えたい、後世に残したいという想いでこの作品を製作しました。2013年2月23日全国公開。
※収益は被災地に寄付予定。

2013年3月2日、フジテレビと日本トラウマティックストレス学会が共催で、震災後の心のケアをテーマに市民シンポジウムを開催。笠井信輔アナが、発災直後に現場入りし、PTSD的症状を体験した経緯を語りました。番組とも連動し、PTSDに関するドキュメンタリー番組「0311、知られざる心の闘い」を放送(2012年3月6日13:30~15:30)

東日本大震災に関する被害の実像等を伝える映像群をアーカイブ化し、日本語と英語の字幕表示を付けて、FNNニュースサイトとYouTube FNN公式チャンネルで全世界に向け公開。
その映像は国立国会図書館と総務省がまとめた「国立国会図書館東日本大震災アーカイブ(愛称ひなぎく)」とも連携しています。

“被災地の今”を継続的に伝えるため、岩手、宮城、福島の3県内で放送されているローカルニュースを、FNNニュースサイトとYouTube FNN公式チャンネルを通じ、毎日全国に配信してます。被災3県の現状をより詳しく知る手助けになればと考えています。

人気アニメ「チャギントン」の商品の制作を南三陸の女性たちが手作業で物づくりを行っている「南三陸ミシン工房」に制作依頼、就労支援のお手伝いをしました。今後も継続的に「南三陸ミシン工房」に制作を依頼し商品化を行う予定です。

日本赤十字社「東日本大震災義援金」の15秒の告知を、震災後の2011年3月21日放送以降の全ての回で挿入しました。
※2012年4月には日本赤十字社より感謝状をいただきました。

昼のニュース番組「FNNスピーク」では、東日本大震災の被災者に寄り添っていこうという趣旨のもと、震災発生から1年を機に「被災地発ニュース」をほぼ毎日放送しています。またその情報を「FNNスピーク」ホームページでも公開しています。

防災ウイークの実施

災害発生時に視聴者の皆様のライフラインに関わる重大な情報を提供するテレビ局として、また一企業として、「防災」は重要なテーマです。そのため、フジテレビでは全社的な防災意識の底上げを図るため、年2回(2012年度は9月24日~28日と3月11日~15日)「防災ウイーク」を実施しています。「館内防災もしもツアーズ」と題し、社内の備蓄食糧やAEDの保管場所を確認したり、非常食の試食会を実施。また、「防災プロムナード」では、防災グッズの展示販売や、震災発生時の仙台放送の様子などを動画とパネルで紹介。さらに、「地震ざぶとん」による最新型地震体験や「講習会」なども実施し、社内の防災意識の向上に努めました。また早く正確な災害報道のための、災害即応体制の構築とスタッフのスキルアップをめざし、災害発生を想定した訓練を定期的に実施しています。


「地震さぶとん」で大地震体験


「防災プロムナード」


「防災もしもツアーズ」

その他の防災対策

  • 5,000人が1週間過ごせる食料と毛布・自転車・ヘルメットなど備蓄品を補充。
  • 本社1Fフロア倉庫に災害時帰宅困難者用の備品を完備。
  • 大規模地震対策特別措置法に基づく、帰宅困難者に対する情報の提供及びその他一般見学者に情報提供が必要と判断した場合に使用する災害用屋外放送を完備。
  • 本社ビルには、AEDを合計22台配置。その内2台は一般のお客様対応として一般見学エリアに配置。また、ベンダーの協力により、一般見学エリアにAED収容型の自動販売機1台を設置。湾岸スタジオには、AED6台を設置。
  • 災害時徒歩での帰宅に備え、水・食料などの帰宅支援グッズを社内で販売。
  • 館内のキャビネット・コピー機などの補強を改めて確認。

防災に関する講演会の開催

9月の「防災ウイーク」において、2つの講演会を開催しました。

  • 石巻赤十字病院(当時)の石井正先生「22万人の命をあずかった外科医が語る“次”への知恵」
    石井氏は、宮城県の災害医療コーディネーターとして、震災後全国からの医療救護チームで構成される「石巻圏合同救護チーム」を統括。石巻医療圏(22万人)における救護活動を担った経験から、「すべてを想定しすぎない」「できることからやる」「人脈づくりは大事」また「メディアは決して救護活動の妨げとなる存在ではなく、災害時に協働できる仲間」とも語ってくれました。
  • 東大地震研究会 大木 聖子 先生「いつか必ず来る大地震から命を守るために~より実践的な防災対策」
    東大地震研究所で防災教育に力を入れている大木助教は、間違った避難行動、人が陥りやすい誤った防災意識などを紹介しながら、自分と家族の命を守る具体的な方法を教えてくれました。

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