あしたの、喜多善男~世界一不運な男の、奇跡の11日間~

第1回 2008年1月8日(火)放送 あらすじ

人生残り11日

 善良だがさえない中年男・喜多善男(小日向文世)。唯一の友が死に、妻が去り、孤独な日々の中で、たった1人の友人だった三波貴男(今井雅之)の命日である11日後に自分も死のうと決意する。
 だがタクシー待ちの列で、偶然キャバクラのスカウトマン・矢代平太(松田龍平)と遭遇。自分は11日後に死ぬこと、所持品を全部金に替えて残りの時間を贅沢に過ごそうと思っていることなどを告白する。それを聞いた平太は興味を抱き、善男の最後の11日間を面倒見ようとする。平太が働くキャバクラに連れて行かれた善男は、そこで平太の恋人・リカ(栗山千明)にも面会。リカに「死ぬのはよくないと思う」と言われるが、死に向かう善男の思いは変わらない。
 店を出た善男は、いきなり男に全財産が入ったバッグを持ち去られそうになるが、平太が奪い返してくれる。平太に「死ぬまでにやっておきたいこと」を聞かれ、善男は11年前に結婚し半年で離婚した元妻・みずほ(小西真奈美)に会いたいこと、母親や3年前に会ったことのあるアイドル・宵町しのぶ(吉高由里子)と会ってみたいことなどを話す。
 その頃、みずほは再婚相手を事故でなくし、側近の森脇大輔(要潤)らのサポートを受けて、亡き夫が経営していたアパレルメーカーの社長に就任していた。カウンセラーの江端(岩松了)に、最近夢に最初の夫・善男が出てくることを涙ながらに訴えるみずほ。彼女にとって、善男は思い出したくもない相手だったのだ。みずほが夫に10億円の保険金をかけていたことを不審に思う保険調査員の杉本マサル(生瀬勝久)は、みずほの身辺を洗い、なぜか善男の近況もみずほに伝える。その杉本の車を運転しているのは、善男のバッグを奪おうとした男・与田(丸山智己)だった…。
 死を決意した1日目の夜、善男は平太が案内したマンションの一室にいた。なぜだか今日出会ったばかりの平太には心のうちを明かせる善男。だがそのとき、平太に怨みを持つ男が突入してきて、平太にナイフで切りかかった。その揉み合いに善男も巻き込まれて…!?
 予想だにしなかった善男の11日間が始まった…。

キャスト

喜多善男 … 小日向文世
矢代平太 … 松田龍平
鷲巣みずほ … 小西真奈美
長谷川リカ … 栗山千明
宵町しのぶ … 吉高由里子
江端達夫 … 岩松 了
三波貴男 … 今井雅之
森脇大輔 … 要 潤
杉本マサル … 生瀬勝久

スタッフ

■脚本
 飯田譲治

■演出
 下山 天

■プロデューサー
 豊福陽子(関西テレビ)
 遠田孝一(MMJ)

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