高志（玉山鉄二）と美帆子（香里奈）のキス現場を目撃したことを彩華（相武紗季）から聞いた和美（戸田恵梨香）は、克也（田中圭）が開いたトラクター運転講習会で思わず2人を凝視してしまう。講習中、高志の乗り込んだトラクターの運転席に座り、何かを吹っ切るように暴走を始める美帆子。
　町役場では奈津美（中嶋朋子）が毎年恒例の『羊祭り』の開催中止を言い渡されていた。「ヨークシャー」へ行き、そのことを伝えると楽しみにしていた吉田（相島一之）ら町の人々はがっかりだ。そこで規模を縮小して自分たちで祭りを開催することを決定。さらに寺西（小日向文世）を通じて学生たちに出し物をやって欲しいと要望がきた。出し物を決めるためそれぞれの芸を披露していく学生たちだが、美帆子だけはその場から立ち去ってしまう。結局はカウベルの演奏をやることになり、その日から練習が始まる。
　ある日、練習のため全員で研修センターに集合するが、そこに高志と美帆子の姿はなかった。美帆子は外で1人エンゲージリングを見ていて、やってきた高志に婚約者のことを話し始めた。理想を絵に描いたような婚約者だが気持ちがついていかず、東京へ帰るとすべてが決まってしまう気がして帰れないという美帆子に、高志はそれならば実習を続けるべきだと説得し練習場へ連れて行く。練習に参加するように誘う仲間たちだが、2人で遅れてきたことがおもしろくない彩華だけは拒絶し、美帆子はその場から去ってしまう。そんな中、彩華が美帆子の指輪を興味本位ではめてみたが、抜けなくなってしまった。洗面台で石鹸をつけてやっと抜けたが指輪はそのまま排水口へ。必死で謝る彩華に、「別にいい」とあっさりと言い切る美帆子。
　羊祭りを翌日に控えた学生達が練習に励む脇を、美帆子が通りすぎようとすると、彩華が一緒にやろうと誘ってきた。驚く一同だが、そこに美帆子の母親・美代子（栗田よう子）が現れた。研修センターを見渡し、あからさまに嫌な顔をすると、明日にでも美帆子を連れて帰ると宣言して去っていく。その夜、彩華は手書きの楽譜を美帆子に渡して、一緒にやろうと再び強く誘うのだった。
　羊祭り当日。羊の毛刈り体験や屋台でにぎわう会場。やがて学生たちの出番になるが、美帆子はステージに上がらない。寺西が呼びかけるも、東京へ帰るから参加しないと強く言い切る美帆子。そんな美帆子の態度に富貴子（市毛良枝）は思わず手をあげてしまう。怒った美代子は富貴子や町を批判して美帆子を強引に連れ去り…。