ザ・ノンフィクション
二丁目に生きて 前編 ~コンチママ 56年目の迷い道~
新宿二丁目…今や世界でも知られるLGBTQの人たちが集う街。
この“二丁目”の代名詞とも言えるのが56年の歴史を持つショーパブ『白い部屋』。名物のショータイムではキャストたちが華やかな時間を彩り、訪れる客を楽しませている。半世紀を超えてこの街を見続けてきたのが、名物オーナーのコンチママ(76歳)だ。
2020年から始まったコロナ禍で経営危機に陥った店。それでもコンチママは、店を何とか存続させようと、自らの貯金を取り崩すなど耐え忍んできた。
2022年冬、コロナ禍が落ち着きを見せ始めると客足も徐々に回復。『白い部屋』にかつての賑わいが戻ってきた。そんな矢先、コンチママの元に届いた知らせ。それは、2023年夏までに店を立ち退く必要がある。というものだった。
『白い部屋』の歴史を途絶えさせないためには、新しい移転先を見つけなくてはいけない。だが、76歳になるコンチママ。再び一から店を立ち上げるには、莫大な費用も掛かる。それを実現できる体力、気力はあるのか…揺れる心は弱気に傾き、「引退」の二文字が頭をよぎる。
コンチママは、この街の象徴とも言える『白い部屋』を後継者に託すことを考え始める。
歴史あるこの店を継いでくれるのは誰なのか…新たな移転先は見つかるのか…コンチママの迷い道の行方を追った…
この“二丁目”の代名詞とも言えるのが56年の歴史を持つショーパブ『白い部屋』。名物のショータイムではキャストたちが華やかな時間を彩り、訪れる客を楽しませている。半世紀を超えてこの街を見続けてきたのが、名物オーナーのコンチママ(76歳)だ。
2020年から始まったコロナ禍で経営危機に陥った店。それでもコンチママは、店を何とか存続させようと、自らの貯金を取り崩すなど耐え忍んできた。
2022年冬、コロナ禍が落ち着きを見せ始めると客足も徐々に回復。『白い部屋』にかつての賑わいが戻ってきた。そんな矢先、コンチママの元に届いた知らせ。それは、2023年夏までに店を立ち退く必要がある。というものだった。
『白い部屋』の歴史を途絶えさせないためには、新しい移転先を見つけなくてはいけない。だが、76歳になるコンチママ。再び一から店を立ち上げるには、莫大な費用も掛かる。それを実現できる体力、気力はあるのか…揺れる心は弱気に傾き、「引退」の二文字が頭をよぎる。
コンチママは、この街の象徴とも言える『白い部屋』を後継者に託すことを考え始める。
歴史あるこの店を継いでくれるのは誰なのか…新たな移転先は見つかるのか…コンチママの迷い道の行方を追った…