ザ・ノンフィクション
酒と涙と女たちの歌4 ~塙山キャバレー 存続の危機~ 後編
塙山キャバレーが迎えた最大の危機。ママたちは大切な人生の居場所を守ることができるのか…
茨城県日立市の国道沿いに12軒の小さなトタン張りの店が並ぶ「塙山キャバレー」では、ママたちと常連客の間で、店舗の契約を巡り2028年3月末での「立ち退き」の噂が広がっていた。
大好きなこの場所で、店を続けることはできるのか。ママたち全員が集まり、本音をぶつけ合う。「できれば続けたい」と願う声が上がる一方、若手の店主からは「このシステムの飲食店が、5年後に残っているとは思えない」という意見も飛び出す。
塙山キャバレーが消えることは、この場所を心のよりどころにしてきた客たちにとっても、大切な居場所を失うこと。常連客が姿を見せなくなると、ママは何度も電話を掛け、自宅まで様子を見に行く。孤独な客の暮らしにまで目を配る、もう一つの家族のような場所だった。
年末の店には、初めて塙山キャバレーを訪れる父と娘の姿があった。10年もの間、ほとんど口を利いてないという2人。娘は父と向き合うため、この場所へ連れてきたという。酒を酌み交わし、涙ながらに本音を語り合う父と娘。その姿に、居合わせた常連客も胸を打たれる。塙山キャバレーでは、誰かの人生がふいに交わり、ほどけていく。
そして、いよいよ迎えた交渉の日。ママたちが望むのは、ただ一つ。できる限り「塙山キャバレー」を存続すること。人生を懸けて守ってきた店を、残すことはできるのか…
茨城県日立市の国道沿いに12軒の小さなトタン張りの店が並ぶ「塙山キャバレー」では、ママたちと常連客の間で、店舗の契約を巡り2028年3月末での「立ち退き」の噂が広がっていた。
大好きなこの場所で、店を続けることはできるのか。ママたち全員が集まり、本音をぶつけ合う。「できれば続けたい」と願う声が上がる一方、若手の店主からは「このシステムの飲食店が、5年後に残っているとは思えない」という意見も飛び出す。
塙山キャバレーが消えることは、この場所を心のよりどころにしてきた客たちにとっても、大切な居場所を失うこと。常連客が姿を見せなくなると、ママは何度も電話を掛け、自宅まで様子を見に行く。孤独な客の暮らしにまで目を配る、もう一つの家族のような場所だった。
年末の店には、初めて塙山キャバレーを訪れる父と娘の姿があった。10年もの間、ほとんど口を利いてないという2人。娘は父と向き合うため、この場所へ連れてきたという。酒を酌み交わし、涙ながらに本音を語り合う父と娘。その姿に、居合わせた常連客も胸を打たれる。塙山キャバレーでは、誰かの人生がふいに交わり、ほどけていく。
そして、いよいよ迎えた交渉の日。ママたちが望むのは、ただ一つ。できる限り「塙山キャバレー」を存続すること。人生を懸けて守ってきた店を、残すことはできるのか…