ザ・ノンフィクション
泣かないでアコーディオン ~シングルマザーの大道芸人~
ネオンきらめく、とある歓楽街の片隅で暮らす母と息子がいる。
大道芸人のあんざいのりえさん(44歳)は、アコーディオンひとつで、一人息子のろっちゃん(4歳)を育てるシングルマザーだ。大学卒業後すぐに、夜の駅でアコーディオンを弾き始めたのりえさん。以来23年、大道芸人としての誇りを胸に生きてきた。
中でも上野公園は、パフォーマーたちが芸と人気を競い合う“主戦場”。母・のりえさんにとっては、自分の存在価値を実感できるホームグラウンドでもある。この場所で息子のろっちゃんは「座長」と呼ばれ、多くのお客さんに愛されていた。
ところが、コロナ禍となり、収入のほとんどを占めるイベント出演が軒並みキャンセルに。感染防止対策で上野公園の大道芸も中止となってしまう。
仕事も収入も失ったのりえさんは、これを機に芸の幅を広げようと日々アコーディオンの練習に取り組むものの、一向に出口の見えないコロナ禍の中、持病が悪化し体が動かなくなってしまう。貯金を切り崩す生活にも限界が見えはじめ…
そんな中、半年ぶりに入ったイベントの仕事で、ろっちゃんが思わぬ行動に出る。果たして母とろっちゃんは、再び上野公園でお客さんの前に立つことができるのだろうか…
コロナ禍に翻弄される大道芸人の母と息子の、愛と闘いの日々を追った。
大道芸人のあんざいのりえさん(44歳)は、アコーディオンひとつで、一人息子のろっちゃん(4歳)を育てるシングルマザーだ。大学卒業後すぐに、夜の駅でアコーディオンを弾き始めたのりえさん。以来23年、大道芸人としての誇りを胸に生きてきた。
中でも上野公園は、パフォーマーたちが芸と人気を競い合う“主戦場”。母・のりえさんにとっては、自分の存在価値を実感できるホームグラウンドでもある。この場所で息子のろっちゃんは「座長」と呼ばれ、多くのお客さんに愛されていた。
ところが、コロナ禍となり、収入のほとんどを占めるイベント出演が軒並みキャンセルに。感染防止対策で上野公園の大道芸も中止となってしまう。
仕事も収入も失ったのりえさんは、これを機に芸の幅を広げようと日々アコーディオンの練習に取り組むものの、一向に出口の見えないコロナ禍の中、持病が悪化し体が動かなくなってしまう。貯金を切り崩す生活にも限界が見えはじめ…
そんな中、半年ぶりに入ったイベントの仕事で、ろっちゃんが思わぬ行動に出る。果たして母とろっちゃんは、再び上野公園でお客さんの前に立つことができるのだろうか…
コロナ禍に翻弄される大道芸人の母と息子の、愛と闘いの日々を追った。