フジテレビのサステナビリティ・CSR

佐々木恭子アナウンサーからのメッセージ

【防災】分野で局の垣根を越えよう！と、在京６局のテレビ局が連携し始めて早や３年。これまで防災授業やNHKでの特番で顔を合わせてきましたが、関東大震災から100年の今年、初めて対面開催でのシンポジウムや防災啓発イベントを9月17日・18日の2日間にわたり実施しました。

発信の柱は3つ。
6局のアナウンサーとキャラクターが一堂に会し「家族で防災を楽しみながら学ぶ」イベント。アナウンサーが恒常的に6局連携で行っている勉強会の公開収録。そして、各局オリジナルの発信。
フジテレビは各局発信のコンテンツとして、「ぼうさい朗読会」を試みました。被災された方の物語を声に出して読む・・・目的は、災害を「自分ごと」にするためです。
朗読という行為は、不思議なもので、身体を通し、声を使って表現するからこそ、お互いの声も、自分の声も心にダイレクトに響き、”自分ではない誰か“の物語に、ありありと臨場し、追体験させてくれるのです。
当日は、東日本大震災で「共に助け合う」経験をされた方お二人の物語を、総勢30名近くの老若男女で心をこめて読ませていただきました。

短い時間でしたが、物語と真摯に向き合う皆さんの姿に、私自身心震え、会場には得も言われぬ一体感が生まれていました。いざ何かが起きた時に、「自分の命を、また大切な人の命を守るために何ができるか…」考え始める起点となることを願っています。

文：佐々木恭子（フジテレビ　アナウンサー）