2023年7月10日更新
もしも災害にあったらどうすればよいのか…その“ソナエ”をアナウンサーと一緒に学びます。
電気、水道、通信などのライフラインがすべて止まった状態でどう過ごすのか、何をソナエておく必要があるのか。
クイズ形式で楽しく防災知識を身につけ、さらに毛布一枚でケガ人などを運べる「毛布担架」も体験してもらいました。
防災出前授業『ソナエル防災』の実施は初めてとなる、愛媛県にお邪魔しました。
テレビ愛媛の橋本アナウンサーとともに、2日間で松山市立小野小学校と松山市立八坂小学校を訪問。
どちらの小学校の子どもたちも本当に元気で、何を聞いても「はいっ!」とまっすぐに手を挙げて答えようとする姿勢にこちらもウキウキが止まりません。
余談ですが、訪問前に「愛媛はおだやかな気候もあってか、子どもたちものんびりで恥ずかしがり屋さんが多いのよ~」と聞いていたのですが、そんな前情報なんてなんのその。
何より驚いたのは「防災意識の高さ」です。こちらが用意したクイズにもすらすらと答えていき、まさに大人顔負けの防災知識です。
そんなみんなもガチャピンの分身を使った“毛布担架チャレンジ”では、毛布担架以上にガチャピンに大興奮!子どもらしさが垣間見えて、こちらもほっこりする一幕でした。
防災知識は一人だけで持っていても大きな効果は得られません。少しずつでも地域全体で共有し、共に助け合う意識が大切です。授業前に「今日覚えたことの1つで良いから、おうちの人や友達に伝えてください」と子どもたちにお願いしました。
今回の「ソナエル防災」はあくまで小さなきっかけにすぎませんが、そのきっかけから水の波紋が広がるように、大きな防災の和が広がってくれれば嬉しいです。
みなさん、ありがとうございました!
愛媛で初開催の「ソナエル防災」。1日目の小野小学校の参加者は、4年生160人。
終始元気いっぱいの小野っ子たちは、安宅アナウンサーや私が出す防災クイズにもたくさん手を上げて発表してくれるなど、予定時間を10分延長するほどの楽しい授業となりました。
2日目の松山市立八坂小学校では4・5・6年生合わせて65人の八坂っ子が集合。
直前が水泳の授業という学年もいて、「疲れてないかな」と心配していましたが、みんな積極的に授業に参加してくれました。
そして何より驚いたのは子どもたちの防災意識の高さです。
「Q.懐中電灯の光をもっと明るくする方法は?」といった防災クイズも次々に正解!愛媛の子どもたちの豊富な知識に驚く安宅アナウンサーの横で、私はとても誇らしい気持ちでした。
今回、私は愛媛で過去に起きた災害について授業をしました。
6年前に大雨で松山市内を流れる川が氾濫寸前になった時の状況を伝えると、子どもたちは「怖っ」「そんなんなったらどうするん?」と打てば響くようなリアクション。
その素直な反応に、子どもたちが「災害の恐ろしさ」をしっかり受け止めてくれているんだなと感じるとともに、改めて命を守る情報を「いち早く、わかりやすく、伝える」という、「情報を伝える側」の私たちの責任の重さも痛感しました。
災害が起きた時、子どもたちが、だれと、どこにいるかわかりません。
大人の私たちが子どもたちにしてあげられることは何なのか。それは「自分の命を自分で守る」ための「防災知識というお守り」を託すことだと、今回の授業を通して感じました。南海トラフという大災害が想定される中、1人でも多くの愛媛の子どもたちに「防災知識というお守り」を伝えていきたいと思います。