数々の有力選手を指導する長光歌子さんが
フィギュアスケート界を楽しく語ります!

歌子の部屋

最終回

対談企画 ゲスト:村元哉中選手&髙橋大輔選手

 今回で歌子の部屋は最終回を迎えることとなりました。そこでジュニア時代から長光歌子先生に師事し、現在は現役の日本男子選手で最年長である、バンクーバーオリンピック銅メダリスト髙橋大輔選手と、そのパートナーでオリンピアンの村元哉中選手にアイスダンスや歌子先生についてお話を聞いてきました。

歌子先生へ伝えたいことは

3人

私からは「こんなに素晴らしいスケーターを、ここまで人間力のあるスケーターを、育ててくれてありがとうございます。」今の大ちゃんは歌子先生がいたからできたっていうのがとても大きいし、歌子先生のお人柄というのは本当に素晴らしいので、すごく感謝の気持ちでいっぱいです。アイスダンスを応援してくださりありがとうございます。やっぱり大ちゃんがシングルを辞めるきっかけになったのも、私がアイスダンスに誘ったっていうのもあるんで、そういうのも含めて応援してくださりありがとうございます。

ずっと応援しておりますので!

えー!何言おう!面と向かって言うのは無理じゃないですか?(笑)。先生と出会ってなかったらこんなに長くスケートしてなかったと思います。競技を始めてから今まで、本当に多くのことを助けてもらいました。私は裕福な家庭ではなく苦労がたえなかった。コーチ業以外のこともたくさんやっていただいて、普通だと先生は自分の持っているものや知っている事を伝えるのが仕事だと思うんですけど、歌子先生は「一緒に勉強しよう」というスタンスがすごく強くて。たとえばニコライの所に一緒に習いに行った時はサポート役に徹してくださったんです。放り出して「行ってきなさい」っていうこともできたと思うんですけど、それを一緒に行って勉強しながらやるというような事、僕だったらできるかわからないですし「大人になっても勉強するんだ」と衝撃を受けました。もちろんどの先生方も勉強されてると思うし、旦那さんや他のコーチのサポートもあってできる事だとは思うんですが、いろいろな事に向かっていく先生の姿勢を見てきたことで、新しいことへチャレンジするときの壁が低くなったと思います。レディーファーストの大切さについても若いときはずいぶん注意されました。

気配りがすごいよね。

そうやって助かったことが沢山あります。それを長い時間をかけて教えてもらって、すっと自分でもできるようになってきて、そういうところを含め感謝の気持ちでいっぱいです。先生の背中を見て生きてこられたことがとても幸せです。ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。

歌子の部屋最終回を迎えて

歌子先生

みなさま、長い間ご愛読いただきありがとうございました。2015年から始まり7年続いた歌子の部屋も今回が最終回となりました。
 これからもフィギュアスケート界の発展を祈って尽力していきたいと思います。本当にありがとうございました。

長光歌子(ながみつ うたこ)
長光歌子(ながみつ うたこ)