高松宮殿下記念世界文化賞 2011年の受賞者決定!
~音楽部門に小澤征爾さん~バッキンガム宮殿でレセプション・大英博物館で晩餐会
[2011年8月8日更新分]
優れた芸術の世界的な創造者を顕彰する「高松宮殿下記念世界文化賞」(主催・公益財団法人日本美術協会=総裁・常陸宮殿下)の第23回受賞者が7月11日、発表されました。発表は海外5都市でも行われ、ロンドンでの発表記者会見には、常陸宮ご夫妻が臨席されました。
![]() |
カプーア氏(左)・常陸宮同妃両殿下・デンチ氏(右) |
2011年の受賞者は、ご覧の方々です。
第23回 高松宮殿下記念世界文化賞 受賞者 | ||||
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
【絵画部門】 ビル・ヴィオラ (アメリカ) |
【彫刻部門】 アニッシュ・カプーア (イギリス) |
【建築部門】 リカルド・レゴレッタ (メキシコ) |
【音楽部門】 小澤征爾 (日本) |
【演劇・映像部門】 ジュディ・デンチ (イギリス) |
音楽部門では、日本指揮界のパイオニアで世界的指揮者である小澤征爾氏が受賞。
音楽部門で日本人が受賞するのは、初めてのことです。
エリザベス女王と歓談する日枝会長
[拡大]受賞者の発表に続き、エリザベス女王はバッキンガム宮殿で日本美術協会総裁の常陸宮殿下、同妃殿下と会見。
そのあと同宮殿で、アンソニー・カロ氏らイギリスの既受賞者・日枝久会長らを招いてエリザベス女王主催のレセプションが華やかに行われました。
また、晩餐会は大英博物館のロゼッタストーンが展示されたエジプト彫刻の間で開かれ、日枝会長は「文化は世界をつなぎ、東日本大震災の被災者を勇気づけると考え、悩んだ末、受賞発表を予定通り行うことにした」とあいさつしました。
さらに今回は、東日本大震災について受賞者から心温まるメッセージが寄せられました。
「大変な災害が日本を襲い、世界中の人が心配しています。
災害で多くを失った日本の人たちに祈りを捧げるのみです。(抜粋)」
と語った絵画部門の受賞者ビル・ヴィオラ夫妻は、受賞の通知を受けた段階で、世界文化賞の賞金の一部を大震災の復興に寄付したいと表明しています。
授賞式典は、日本美術協会総裁の常陸宮殿下、同妃殿下ご臨席のもと、2011年10月19日に東京・元赤坂の明治記念館で行われます。
フジテレビは、フジサンケイグループの一員としてグループとともに世界文化賞の趣旨に賛同し、賞の創設以来、協力をしています。