＜すれ違うプロポーズ＞
相手のために自分は身を引くべきだという考えは、自信の無さから逃げる時に使う、ただの言い訳だ。
二郎（綾部祐二）にプロポーズを取り消された咲（白石美帆）。二郎が咲の目の前で離婚届を破ったのは、ただの、めぐみ（秋元才加）との結婚生活をやり直したいという決意からではなかった。二郎には収入格差など、かつて咲との結婚に失敗した時のコンプレックスもある。自分より生活力もある森田（山口智充）の方が咲の結婚相手には相応しいのではないかと思ったのだ…。
シャコンヌで二郎と森田が話していると、咲が入ってくる。「自分が向き合うべきはめぐみだった」咲への強がりから、悪態をつきながらも、そう結論付けたと伝える二郎。それを聞いた咲は、森田からのプロポーズへの返事とも取れる言葉を口にして…。