第1回 2007年7月3日(火)放送 あらすじ

生まれたての命

 東京のとあるカフェ。2人の女性から詰め寄られているは、このカフェの店長である男・高清水高志(玉山鉄二)。二股をかけられたと大騒ぎしている女性たちを目の前に、高志は無関心に店を出て行ってしまう。
 同じ頃、羽田空港では名簿を片手に人を待っている関東農業大学3年の真野統平(小出恵介)の姿が。彼氏と離れてしまうことを悲しんでいる藤井彩華(相武紗季)、運転手付きの高級車で母親に送ってもらった末永美帆子(香里奈)、空港の階段で荷物を落とし謝りながら荷物を拾う千葉和美(戸田恵梨香)、そして先ほどからずっと近くで統平に視線を送りつづけている若松亮太(中田敦彦)。これから大学の授業の一環で行われる3カ月の牧場研修に向かう面々だ。班長である統平がメンバーに研修の意図を説明すると、一同は研修先の北海道へ出発する。一方、久しぶりに行った大学で高志は研修に行かなければ落第と宣言されていた。
 北海道に着きバスに揺られる5人は、青年・芦崎克也(田中圭)に出迎えられ北美別町に到着した。さっそく、宿泊先であり現地指導にあたる教授・寺西悠太郎(小日向文世)のいる研修センターに行くが、あまりのボロさに愕然とする。そこに高清水百合(有村実樹)が飛び込んで来た。そのことで一同は、参加はしていないが同じ班の高志が北美別町の出身であることを知る。翌朝、遅れてなんとか研修センターにたどり着いた高志と、4時に起こされたメンバーは高清水牧場、あしざきファーム、吉田綿羊牧場に分かれて研修に向かった。高清水牧場の担当となったのは高志、統平、彩華だ。ところが高志は実家を目の前にし、姿を消してしまう。牧場主であり高志の父・高志水弘志(大杉漣)に高志の居場所を聞かれ統平が携帯電話で連絡を取ると、臨床獣医師の加藤明(中村獅童)のところにいた高志は大学を辞めるとだけ告げて電話を切ってしまう。高志をのぞいた5人はそれぞれの牧場で教わりながら仕事を手伝うが、戸惑うばかりでまったく役に立たない。高志水牧場でも牛の搾乳作業が始まり、嫌がる彩華に代わってやる気満々の和美が行くが大きなミスを犯してしまう。また、レストランでは学生の仕事ぶりについて町人たちが愚痴をこぼしていた。実習制度の見直しの声が出ると、北美別町出身の女性議員・宮本奈津美(中嶋朋子)は町の経済的に苦しい現状を考えて欲しいと訴えるのだった。
 その夜、町の人たち主催の学生の歓迎会が開かれた。皆の関心は高清水牧場の跡継ぎとして期待されている高志だが、高志は会場にいた全員を愕然とさせる発言をし、立ち去る。弘志も無言のままその様子を見ていた。
 翌朝、張り切った和美は牛舎で産気づいた牛を発見する。しかしかけつけた統平たちは、どうしていいかわからない。そのとき同じく牧場に来ていた高志は、関係ないと振り切ろうとしたが、痛みにあえぎ苦しむ牛の声が聞こえ…。

キャスト

高清水高志 … 玉山鉄二
真野統平 … 小出恵介
若松亮太 … 中田敦彦(オリエンタルラジオ)
藤井彩華 … 相武紗季
末永美帆子 … 香里奈
千葉和美 … 戸田恵梨香
芦崎克也 … 田中 圭
高清水百合 … 有村実樹
加藤 明 … 中村獅童(特別出演)
宮本奈津美 … 中嶋朋子(特別出演)
平林すみよ … 藤本 静
高清水サチ … 朝加真由美
津村杏子 … 濱田マリ
吉田宗之 … 相島一之
芦崎富貴子 … 市毛良枝
寺西悠太郎 … 小日向文世
高清水弘志 … 大杉 漣

スタッフ

■脚本
 金子ありさ

■演出
 三宅喜重

■プロデューサー
 重松圭一
 豊福陽子

■制作
 関西テレビ

バックナンバー