第9回 2006年3月7日(火)放送 あらすじ

新章!忍びよる黒幕と禁断のキス

 自分の夫と娘をひき殺した「広真建設」の社長・広田(伊藤洋三郎)に、その事実を認めさせた牧村(木村多江)だったが、何者かにより射殺されてしまう。
 事件が混迷を深める中、雪平(篠原涼子)は撃たれた牧村が息絶える直前、雪平だけに聞こえるよう口にした、「バツ…」という言葉の意味を計りかねていた。警察は、牧村は誘拐事件の口封じのために狙撃され、真犯人は誘拐事件の共犯者だと断定。これにより、警察内部の犯行という可能性がより強く、刑事たちもお互いを疑念の思いで探り始めるようになる。美央(向井地美音)の監禁場所の壁に書かれた文字の筆跡に似ているという理由で、雪平も疑われる。そこへ、広田が殺害されたとの一報が入り、刑事たちは現場へ急行する。広田の遺体発見現場で雪平は、死体の手の甲にバツ印の傷を見る。
 雪平は、元夫・和夫(香川照之)に、美央に会って誘拐犯のことを聞きたいと電話をし、反対する和夫を説得して、美央が預けられている家政婦紹介所を聞き出す。美央に会った雪平は、「黒いマスクをしていた人のこと、教えてくれる?」と尋ねるが、牧村から他言してはいけないと言われていた美央は、首を横にふるばかり。
 翌朝、雪平は捜査本部にやってくる。そこで、殺害された広田が事件の夜、「日報新聞」の記者を名乗る男と会っていたことが伝えられる。「お前の元旦那も日報の記者だったな? 夫婦揃って怪しくなってきたわけだ」と、管理官・山路(寺島進)は、雪平に向かい言い放つ。
 そんなとき、また、バツ印の付いた死体が発見されたとの連絡が入る。場所は、日報新聞社。そこの地下駐車場で殺されていたのは、和夫の上司で編集長の武田(大河内浩)だった。現場に駆けつけた雪平は、死体の第一発見者で和夫の部下・今井(榊英雄)に、和夫の所在を尋ねる。すると、今井は、和夫は既に会社を辞めているという。しかも、武田とは美央の誘拐事件のことでもめていたとも。雪平は、思わず言葉を失う。

キャスト

雪平夏見 … 篠原涼子
安藤一之 … 瑛太
小久保祐二 … 阿部サダヲ
蓮見杏奈 … 濱田マリ
      ●
三上 薫 … 加藤雅也
      ●
牧村紀世子 … 木村多江
山路哲夫 … 寺島 進
佐藤和夫 … 香川照之

スタッフ

■原作
 秦 建日子『推理小説』(河出書房新社)

■脚本
 佐藤嗣麻子

■演出
 小林義則(共同テレビ)
 高橋伸之(共同テレビ)
 植田泰史(共同テレビ)

■プロデューサー
 吉條英希(関西テレビ)
 稲田秀樹(共同テレビ)

■制作
 関西テレビ

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