第5回 2006年2月7日(火)放送 あらすじ

愛娘が消えた!衝撃の募金型誘拐

 瀬崎(西島秀俊)が、雪平(篠原涼子)に射殺されたことで幕を閉じた“小説型予告殺人事件”。事件は解決したが、犯人を射殺した雪平は、マスコミや人権擁護団体からの批判を受けることになった。
 そんな中、娘・美央(向井地美音)が、誘拐された。雪平に電話をかけてきた犯人は、『警察に届けたら娘は死ぬ』と告げるが、雪平は上司・安本(志賀廣太郎)に事実を伝え、極秘捜査を始める。
 一方、雪平の指示で自宅待機をしていた元夫で美央の父親・和夫(香川照之)は、自身が勤める新聞社の編集長に休暇が欲しいと願い出るが、脚下される。理由をたずねられた和夫は、「絶対に口外しない」ということを条件に、誘拐のことを話してしまう。和夫との電話を切った編集長は、約束を破り「うちだけのスクープだ! 他社にばれないように取材しろ!」と、記者に指示を出す。
 捜査本部に戻った雪平は、管理官・山路(寺島進)に呼ばれ、誘拐の捜査を専門の特殊班に任せるように言われ、10日間の自宅謹慎を言い渡された。
 一夜明け、自宅待機していた雪平の携帯電話が鳴る。犯人からだ。「美央を出しなさい」という雪平に、「誘拐事件を公表せよ。マスコミを通じて発表せよ」という犯人。しばらく考えた後、携帯電話につないであった逆探知用のケーブル抜き取って立ち上がる。「何すんだ」監視係としてその場にいた三上(加藤雅也)に雪平は、「誘拐を公表しろってことは、警察にも知らせろってこと。公開捜査も同じよ!」というと、部屋を出て行く。
 さらに犯人は事件の公表後、テレビの電波を通じて、これが募金型の誘拐事件で、美央を助けたければ国民ひとりが10円ずつ、総額で12億円の身代金を払い、雪平の口座に振り込めと要求。そして、「アンフェアなのは誰か?」とつぶやき、電話を切った。
 犯人の本当の狙いは何なのか? 前代未聞の“募金型身代金要求事件”の幕が開けようとしていた——。

キャスト

雪平夏見 … 篠原涼子
安藤一之 … 瑛太
小久保祐二 … 阿部サダヲ
蓮見杏奈 … 濱田マリ
     ●
三上 薫 … 加藤雅也
     ●
久留米隆一郎 … 井上 順(特別出演)
牧村紀世子 … 木村多江
山路哲夫 … 寺島 進
佐藤和夫 … 香川照之
瀬崎一郎 … 西島秀俊

スタッフ

■原作
 秦 建日子『推理小説』(河出書房新社)

■脚本
 佐藤嗣麻子

■演出
 小林義則(共同テレビ)
 高橋伸之(共同テレビ)
 植田泰史(共同テレビ)

■プロデューサー
 吉條英希(関西テレビ)
 稲田秀樹(共同テレビ)

■制作
 関西テレビ

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