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<第21回>
 紀子は女の子を出産。退院後、佐江子と芳江が競争のように毎日顔を出し、再び落ちつかない日々が始まる。
 紀子は祐介に、父親の役目として、赤ん坊の名前を考えてほしいと頼む。
 赤ん坊のお七夜に、両家族が集まって、祝いの会が開かれる。
 そこで祐介は赤ん坊の名前を発表するつもりだったが、先に芳江が自分で考えた名前を発表してしまう。
 すると、今度は竜夫が、自分が考えた名前のほうがいいと、別の名前を披露。二人の間に険悪なムードが広がる。
 由美の夫・博のとりなしで、赤ん坊の名前は、祐介が考えた「美奈」に決まる。
 祐介が東京転勤に……。

<第22回>
 祐介が東京転勤になり、紀子たちは親子三人、水入らずの生活が始まった。
 美奈のお宮参りも無事すんだある日、菊地が急きょ東京転勤になり、上京してくる。
 菊地はホステスのひかる…本名花子と結婚。花子の連れ子、ひかるはもう二歳になり、菊地によくなついていた。
 テレビ局の岡崎から紀子に、仕事に復帰してほしいと電話がかかってくる。まだ三ヵ月の美奈の育児に追われている紀子は、一旦は断るが、やはり仕事がしたくて、祐介に相談する。
 祐介は絶対反対。意地になった紀子は、仕事をひきうけることを決意。佐江子に美奈を預けようと思うが、すげなく断られる。

<第23回>
 実家で子どもを預かってもらえない紀子は、美奈を連れて仕事の打ち合わせに出かけようとする。
 そこへ偶然芳江がやってきて、美奈の面倒をみてくれるという。
 無事仕事を終えて、紀子がアパートに戻ると、芳江は美奈を連れて家に帰り、祐介も実家に泊まるというメモが置いてあった。
 紀子はあわてて野村家へ駆けつける。芳江は紀子が仕事をすることに賛成だといい、同居話を持ちかける。
 憮然としてアパートに戻った紀子に、佐江子から電話がある。美奈を預かるのを断ったのは祐介に頼まれたからだ、と打ち明けた佐江子は、自分が美奈の面倒をみると息まく。紀子は誰にも頼らない決心をする。

<第24回>
 美奈の面倒を自分一人でみることに決めた紀子は、子連れで仕事へ出かけていく。
 が、美奈の泣き声が耳から離れない紀子は、美奈がもう少し大きくなるまで仕事を延期しよう、と後悔する。
 そんな紀子に、祐介が、花子に美奈を預かってもらったらどうかと提案。すでに当人の了解を得ているという。
 そういうわけで、紀子が仕事に出かける日、花子がひかるクンを連れて、美奈の子守りにきてくれることになった。
 紀子は安心して仕事に専念することができたが、仕事後、久しぶりに皆と飲みにでかけ、酔っ払って帰りが深夜になり、祐介に叱責される。

<第25回>
 ある日、紀子に急なインタビューの仕事が入る。たまたまその日は祐介が休みだったので、美奈のことを祐介に頼んで紀子は出かけていくが、泣きやまない美奈に閉口した祐介が、紀子の取材先まで追いかけてくる。
 その夜、美奈が熱を出す。
 紀子たちはあわてて病院へ連れていくが、医者からそのドタバタぶりを注意される。
 数日後、祐介が帰宅すると、新吉が美奈のお守りをしていた。紀子に急用ができ、一時間の約束で子守りを頼まれたというが、もう五時間もたっていた。
 怒った祐介は、美奈を連れて実家に帰る。
 紀子と祐介は今後の子育てについて話し合うが……。

<第26回>
 美奈は六ヵ月。育児と仕事の両立に悩む紀子は、何かというと祐介と喧嘩ばかりしていた。
 夫婦の危機だと落ち込む祐介に、菊地が育児休暇をとったらどうかとアドバイス。祐介は紀子に相談する前に、まず両親の耳に入れる。
 夫婦の判断に任せるという元治に対して、芳江は猛反対。佐江子のところへとんでいく。
 佐江子も祐介の育児休暇には大反対。してやったりの芳江は、この際美奈を引き取らせてほしいと主張する。
 驚いた佐江子は紀子に報告。ないがしろにされた紀子は、またまた祐介と大喧嘩。祐介はついに別れ話をきりだす。

<第27回>
 祐介から別れ話をきりだされた紀子は、翌朝、美奈を連れて、実家に帰る。
 祐介は紀子らの所在を確認する電話を早川家にかけるが、迎えにはいかず、芳江に夫婦の危機を訴える。
 芳江はあっさり離婚に賛成。早速、離婚届の用紙を貰ってくる。
 元治は祐介や祐介をかばう芳江を非難。かっとなった芳江は、元治との結婚を後悔している、と積年の恨みをぶちまける。
 一方、紀子も離婚届の用紙をとりよせる。
 離婚には絶対反対、と主張する佐江子に対して、竜夫は、失敗なら仕方がないと離婚を容認。たちまち、激しい夫婦喧嘩が始まり、二人の間にも別れ話が持ち上がる。

<第28回>
 自分の離婚騒ぎが原因で、両親まで離婚するという騒ぎになり、いたたまれなくなった紀子は、一旦アパートへ戻る。
 すると、祐介も同じようないきさつで、家に戻っていた。それぞれ反省した二人は、すんなり仲直りする。
 翌日、佐江子が家出。紀子のところへ泣きついてくる。
 それを知った芳江は、自分の家へ来るよう佐江子を誘いにくる。
 二人が意気投合して野村家に着くと、元治が置き手紙を残して、家出していた。
 芳江は全く気にせず、佐江子と楽しく過ごす。
 その頃、元治は竜夫の家を訪ねていた。新吉の心配にもかかわらず、男たちはのんきに碁を打ち始める。

<第29回>
 夫婦喧嘩のあげく家出した佐江子は、芳江と野村家で、同じく家出した元治は、竜夫と早川家で一夜を過ごす。
 紀子と祐介は頭をかかえるが、両親たちは同性同士で話がはずみ、深刻さは全くない。芳江と佐江子は夜の街へ繰り出し、思いっきり羽根を伸ばす。元治と竜夫は昔話に花が咲き、元治は秘密にしていた浮気の話をぽろりと……。
 翌朝、竜夫から紀子に電話がかかってくる。紀子は佐江子と仲直りするよう竜夫に忠告するが、自分の口から帰ってきてくれとは言えないとどなられる。
 竜夫が目をさましたら、元治はもういなかったと。
 まもなく、元治が倒れた、という知らせが竜夫に入る。

<第30回>
 家出した元治が突然、脳溢血を起こし、病院に運び込まれる。家族らが駆けつけるが、手当てのかいなく元治はその夜のうちに息をひきとる。
 竜夫は、救急車を呼んでくれた篤子と会う。篤子は夕べ元治が話していた愛人で、元治は篤子の部屋で倒れたのだった。
 元治の葬儀も済み、慌しく一カ月が過ぎる。
 気落ちしている芳江を心配して、由美が祐介に、芳江との同居を考えてみてくれないかときりだす。
 祐介は紀子に相談。紀子は同居を決意、まもなく親子三人で野村家に引っ越す。
 元治の四十九日の日、元治のもと部下として、篤子が焼香にくる。紀子は竜夫に、篤子のことを尋ねる。


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