第8回 2009年12月1日(火)放送 あらすじ

ニット王子獲得大作戦

 越前屋と松善の合併協議を美姫(黒木瞳)から明かされた優作(西島秀俊)は、尾崎(田中哲司)に呼び出され、役員への引き上げを打診される。有能な優作を見込んだ大抜擢だが、それは同時に優作が現場から離れることを意味していた。「百貨店の一バイヤーで一生終わるつもりか?」と決断を迫る尾崎の言葉に、優作の心は揺れる。

 同じ頃、美姫はオリジナルのニット商品を製作する「ニットプロジェクト」を始動。その要となるニットデザイナー・双葉公彦(中村靖日)との交渉を絹恵(香里奈)に託す。さっそく優作とともに動き出そうとする絹恵だが、婚約者の雪乃(奥貫薫)にフラれて以来、仕事が手につかない優作は心ここにあらず。そんな折、双葉が突然プロジェクトを降りると連絡してきた。

 絹恵は双葉の事務所へ。そこにはすでに蜂矢(小泉孝太郎)が来ていた。どうやら双葉にうまく取り入り、先にオファーしていた越前屋を差し置いて契約を結んだらしい。これを知った優作は契約を早々にあきらめ、デザイナーの変更を決定。絹恵は「田渕さんらしくない」と非難して交渉の続行を主張するが、優作は聞く耳を持たない。

 そんなある日、美姫は墓地を訪れ、とある墓に手を合わせていた。そこに蜂矢が現れ、「帰ってくれませんか? あなたはもう、こんなところに来るべき人じゃない」と冷たく言い放つ。対峙する2人の間に緊迫した空気が流れ…。

 一方、仕事への情熱が感じられない優作の決定に納得がいかない絹恵は、1人で双葉のもとに通い詰め、プロジェクトに戻ってもらおうと辛抱強く説得を続けていた。そんな中、ニコラ(黄川田将也)の頼みで雪乃に会うことに。本心では寄りを戻したいのに意地を張る優作に代わり、雪乃を呼び出して2人を会わせて欲しいというのだ。

 「何で私が?」と渋々ながらも雪乃を訪ねた絹恵は、優作と話し合うよう頼む。だが雪乃はこれを断り、仕事が忙しいと自分を構ってくれない優作に寂しさを覚えていたと漏らす。達也(高岡蒼甫)から告げられた言葉を思い出し、何も言えなくなる絹恵。

 雪乃にやり直す気がないと知った優作は絹恵を飲みに誘い、失恋のショックで痛飲。自分にもダサかった頃があると秘密にしていた過去をぶっちゃけて絹恵を驚かせる。やがて酔い潰れてしまった優作を抱え、絹恵は優作のマンションへ。雪乃と勘違いして絹恵に抱きつき、眠りこける優作をやさしく見守って…。

キャスト

スタッフ

■原作
 槇村さとる
 『Real Clothes(リアルクローズ)』

■脚本
 大島里美

■チーフプロデューサー
 重松圭一(関西テレビ)

■プロデューサー
 佐野拓水(関西テレビ)
 平部隆明(ホリプロ)

■演出
 白木啓一郎(関西テレビ)
 本橋圭太(アズバーズ)
 ほか

■音楽
 野崎良太(Jazztronik)

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